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優しい正直 ジャックラビット オージーペールエール

優しさと正直さのジレンマ

優しくあろうとすれば正直になれないことはあるだろう。
相手を思いやると嘘をつかねばならない時だってある。
そのため、優しくあろうとする人は、優しい嘘をついた後、よくこのように考える。
果たして本当に自分のやったことは本当に相手にとって良いことだったのだろうかと。
そうやってあとで反芻するばかりの毎日を送る。

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そんな、実現不可能だと思われるような、優しさと正直さの両立を実現しているブルワリーがある。
その名もTWO RABBITS BREWINGである。

グローバルなローカルブルワリー TWO RABBITS BREWING

TWO RABBITS BREWINGは琵琶湖の近くに位置する近江商人の町、滋賀県近江八幡にて2017年12月に設立、2018年8月に操業を開始したブルワリーである。

少量かつ手作りでの生産ではあるが、お客様の好みに合わせられるように豊富な種類のビールを取り揃えている。
使用する原料についても、味にダイレクトな影響が出ないよう、取引先から厳選している事を公言しており、妥協や誤魔化しの隙は見えない。
より多くの人に飲んでもらえるように、アルコール度数が高すぎるものは造らず、閑雅で、何杯でも飲めるビールが多い。女性にとっても優しくて爽やかである、フルーティーなビールも常にラインナップに並ぶが、頼もしい苦味のある、王道のビールらしさも兼ね備えるものばかりだ。

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環境への配慮にも事欠かない。
彼らはクラフトビール業界が水の産業利用者の1つであることを考慮し、水の使用量や、エネルギー消費を抑えられる技術を選定してビール造りをしている。
歴史的な自然環境である琵琶湖のほとりに在所していることもあり、琵琶湖保護の意識や、琵琶湖を次世代に引き継ぐ考えも彼らの思想に根付いている。

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あらゆる人や、自然への労りが透けて見え、ローカルブルワリーでありながらグローバルで真っ直ぐな配慮が感じられる、優しくも正直なブルワリーなのである。

ビールのラインナップとしては、オリジナルビールの「白うさぎ 金環ウィット」や「ジャックラビット オージーペールエール」「黒うさぎ 冷蔵コーヒースタウト」、
クラシックバニーシリーズとして「クラシックバニーAPA」「クラシックバニーヘフェ」を展開している。

そんな中から、今回はジャックラビット オージーペールエールを紹介したい。

苦味と甘みの両立 ジャックラビット オージーペールエール

ジャックラビット オージーペールエールはその名の通りペールエールであり、一般的には苦みが控えめなビールに位置づけされる。一方、国際苦味単位であるIBUは40を示し、飲む前は数値的に見ればやや苦みがあるのを推し量っていた。見た目はとろっとした黄色で、注がれたそばから泡が蓋をする。目に心地いい見た目でまずは飲酒欲を掻き立ててくる。

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いざ飲んでみると確かに苦いのだが、それを勝るバランスの良さが感じられる。
オーストラリアンなホップを使用することで、トロピカルな香りと苦味を口に残しながら、果実味を帯びた美味しさや麦芽味が存在していることもはっきりと分かり、香りと味と見た目で均衡の維持を実現している。たくさん飲みたくなる要因の一つではないかと思う。

長く付き添う友人や恋人は、何がいいのか今やよくわからないが、複合的に「良い」理由が合わさっているから、一緒にいるということが多い。
まさしくそれに近い感覚を得て、よくわからなくとも何杯でも飲みたくなるくらい飲み心地のいいビールなのだ。

二兎を追うものは一兎をも得ず

私は、彼らは優しさも正直さも追っていないように思えた。しかしなぜその二つが両立できるのかはわからなかった。
調べていくうちに感じたのは、彼らは初めから二兎を追わず、グローバルに受け入れられるビール造りだけを追っている。だから多くの人にとって優しくて正直な、美味しいビールが出来上がるのだろう。
この姿勢は何事にも応用できるシンプルかつ信頼できる物ではないだろうか。あちらこちらに気を取られず、一つのことに集中していくことで多くの事柄がいつの間にか同時に達成されていくのかもしれない。

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ローカルでグローバルなこのTWO RABBITS BREWERYが造るビール、きっと多くの人にとって心地の良い物ばかりなので、この機会に飲んでみるのはいかがか。

・HP

https://tworabbitsbrewing.com/

・Facebook

https://www.facebook.com/TwoRabbitsBrewing/

・Instagram

https://www.instagram.com/tworabbitsbrewing/

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