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鎌倉を追い求めるブルワリー 鎌倉ビール

鎌倉といえば

鎌倉といえばなにを思い浮かべるだろうか。
商品の豊富なショッピングモールや、珍しい雑貨が立ち並ぶ商店街が浮かぶ人もいれば、
著名な鎌倉大仏高徳院や鶴岡八幡宮を頭に浮かべる人、はたまた由比ヶ浜が思い浮かぶ人もいるかもしれない。

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それぞれの人に違った鎌倉への思いがあり、それが多くの人に鎌倉のなにかやどこかを思い起こさせているのだろう。
しかし、そういった一見異なる部分を超えて、人々が鎌倉に共通して求めるものがあるのではないかと考え、それを形にしようと試み、クラフトビール造りに辿りづいたブルワリーが鎌倉にある。


今回はそんな、鎌倉に根付いたビール造りをする、鎌倉ビールさんのご紹介である。

鎌倉ならではのビール造り 鎌倉ビール

神奈川県鎌倉市にある鎌倉ビールさんは、鎌倉というまちから生まれた鎌倉ならではのクラフトビールを作っている。常に、自分たちは鎌倉にとって誇れる存在であるのか、鎌倉を訪れる人に愛されているのか、ということを考えながら麦酒造りを続けている。
2003年から鎌倉ならではの美味しい料理に合うスタイルのビールから造り始め、2008年にはビールにつまみとして鎌倉極上乳酪(カマンベールチーズ)を造り、販売を開始、2014年以降には、鎌倉という地域の活性化に貢献すべく、鎌倉ビールとして、地元企業やコミュニティと協力して共同商品開発を行っている。

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鎌倉ビールの工場では売店を併設しており、中では出来立ての鎌倉ビールを購入することができる。時期によっては工場見学も可能であり、ビール造りの過程を見た後に、そのまま鎌倉ビールを手に入れることができる。ビール好きでなくとも楽しいと思えるような時間になるかもしれない。

そんな鎌倉ビールさんだが、作っているビールのスタイルは全て異なり、どれも個性的なビールである。鎌倉ビールシリーズを初めとした地元に根付いたビールや、地元から少し離れた江ノ島ビールや横須賀ビールなどのビールなども幅広く展開中である。
今回はそんなたくさんあるクラフトビールの中でも、コンセプトビールとして位置づけされる、「鎌倉大佛麦酒 ~縁(ゆかり)~」を紹介したい。

大仏がそびえるビール 鎌倉大佛麦酒 ~縁~

鎌倉といえば大仏を思い浮かべる方もいるだろう。
そんな、信仰の対象となる大仏に対して、鎌倉でものづくりをしている立場として、大仏への向き合い方を示したいという思いからこのビールは生まれている。あまりに大きな存在である大仏に対してどのように向き合うのか、3年の検討を要し、鎌倉ビールが20周年を迎えた時についに鎌倉大佛麦酒 ~縁~が造られた。

大仏緑

ラベルには大佛が凛と佇み、周りを埋める薄緑色を見ると、不思議と安堵感を覚える。
仏様の慈愛と慈悲に満ちた姿とそれを取り囲む穏やかな色がそうさせているのだと思う。
このビールを手に取って見ていると、ふと鎌倉大仏のことが気になり、鎌倉大仏を空想し、大仏だけでなく鎌倉の文化や歴史について少し調べている自分がいた。

いざ口に含んでみれば、中くらいの苦味が優しくて飲み進めやすいと気づいた。これならクラフトビールを飲んだことのない人にとっての初めてのビールになれるかもしれない。
淡い色をした淡色ビールは基本的には淡色麦芽が使用されるため、比較的すっきりとした味わいになるのだが、このビールは淡色でありながら深い味わいと酵母のまろやかさがしっかりと味に出ており、飲みごたえあるビールとなっている。

優しくも深い、安心感のある、まさしく大仏のようなビールである。

鎌倉に求めるもの

鎌倉ビールは今もなお、人々が共通して鎌倉に求めるのものとはなんなのかを日々追い求めているため、軽い気持ちで一度鎌倉ビールの工場を訪れてみれば、鎌倉の様々な側面に一挙に触れることができるかもしれない。

フルーツエール (1)

今回、シルバーウィークセットに鎌倉ビールの鎌倉大仏麦酒 ~縁~が封入されている。
鎌倉ビールをおうちで飲みながら、次の旅行の計画のために鎌倉ビールのことを調べてみると、ちょっとした鎌倉観光の気分になれるかもしれない。
この機会に大佛がラベルに写っているビールを片手に次の旅行の計画を立ててみてはいかがか。

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