癒しのリゾート南紀白浜へ 飲んで旅するナギサビール
五感を満たしてくれる場所、南紀白浜
和歌山には五感を贅沢に満たしてくれる、「癒しの地」がある。
真っ白な砂浜と、目を見張るようなエメラルドグリーンの美しい海で遊び、千年以上の歴史を持つ「日本三古湯」の優れた泉質の温泉で身体をほぐす。
南国の雰囲気を感じつつ、温泉を楽しむことができる関西屈指のリゾート地、南紀白浜だ。
南紀白浜は美しく、そしてとにかく美味しい。
鮮度抜群で歯ごたえはあるのに、ねっとりとした甘さと旨味を持つ鯛や、脂ののったクエに伊勢エビ。
旬の野菜は一口齧っただけで、その味わいの違いに驚く。和歌山の名産に舌鼓を打ちつつ、地元の酒に酔いしれるのはまさに至福のひと時だ。
そんな南紀白浜にて豊かな自然の恵みを使用し、こだわりの製法で醸造しているビールがある。ナギサビール、1997年に産声をあげたブルワリーが醸す一本だ。
飲んだ人を白浜へと運んでいくビール
「Nagisa brewing company First breath1997」
ナギサビールのラベルには南紀白浜の地図、そしてこの英文が書かれている。
通常、sinceやEstablishを使用する設立年度を「First Breath」を用いて表し、発酵を始めた年で表記しているのだ。
「First Breath」-これは、生まれたばかりの赤ちゃんクジラを海面に押し上げ、呼吸させようとさせる母クジラの姿を描いた作品名からとっているという。
優しく美しい一枚の絵画。
ナギサビールはこの「First Breath」を「産声」という意味でも使用している。
ブルワリーとして初めてこの世に産声をあげ、そして様々な人にお世話になり、押し上げてもらうことで今日という日がある、そんな想いを込めて。
ナギサビールの造るビールもまた、「First Breath」の絵画と同じように柔らかであたたか、そして雄大な海のように、奥深いこだわりをもっている。
原材料は麦芽100%で、仕込み水には地元の名水「南紀白浜 富田の水」を使用。発酵中に生じる自然な炭酸ガスによる「ナチュラルカーボネーション」が生み出す滑らかな炭酸で、麦の味わいを存分に堪能することができるように仕上げている。
ナギサビールはろ過や熱処理を一切しない、正真正銘「生」のクラフトビール。
酵母が生きているからであろう。その味わいは風味豊かでまろやかだ。
ナギサビール IPA(インディアペールエール)
ナギサビールの造るIPAは、どっしりと重く、濃厚な味わいと苦みを感じると同時に、ナギサビールらしいやさしい麦の甘みをしっかりと堪能することができる。
ホップは通常のペールエールの3倍。輸出率ナンバー1の人気銘柄だ。
このIPAのラベルのみインドの地図をバックに(通常は南紀白浜の地図)、航海へと向かう船が描かれている。南紀白浜から世界へ。そしてナギサビールに魅了された人を南紀白浜へ運ぶ船。
南紀白浜の魅力をまずは舌で感じてもらおうと、帆船は風を受け、ゆうゆうと航海へと向かっているように見える。
飲んで旅して、南紀白浜を感じる
視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚
ストレスがかかると、感覚は徐々に鈍っていく。しかしわたしたちはそんな状況下でも、さらに頑張ろうとしてしまいがちだ。
だからこそ、意識的にそれらを解放してあげる必要があるのだと思う。
美しいものを見て、きれいな空気を吸い、とろりとしたお湯にゆっくりと入る。
自然の音に耳を傾けながら、滋味あふれる地のものを味わう。
自分自身のチューニングのために、旅はとても大切であり、南紀白浜はその目的地として最適だ。
しかし、思うように旅ができない今であることは言うまでもない。
だからこそ、現地に想いを馳せつつ、ビールを飲むことでその土地を感じてみるのはどうだろうか。
南紀白浜で「First Breath(産声)」をあげ、静かに呼吸をし続けながら自宅のテーブルまでやってたナギサビール。
ラベルに描かれた地図を片手に、ビールの味わいに酔いしれれば、いつしか気持ちは南紀白浜へと運ばれていくに違いない。
造り手の想いと、その土地のパワーがたっぷり詰まったクラフトビールは、きっとあなたを身体の中から癒してくれるはずだ。
文 : 小林加苗
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