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最終的にクッキーを託したのは・・・〜街のクッキー屋が作る3年保存クッキー「おともクッキー」完成への道のり④〜

埼玉県北本市のクッキー屋「クル」の店主ナオです。

ここでは、街の小さなクッキー屋が長期保存可能なクッキー
「おともクッキー」を開発していくプロセスを包み隠さず記しています。

前回の続きです。

唯一話が進んでいた菓子製造会社の人に、「これ以上はお話が進められない」
と言われて頭が真っ白になっていました。

思いがけない言葉


このおともクッキーはいずれ北本市のふるさと納税の返礼品として出したいと思っているので、
そのために北本市産の小麦を使いたいと考えていました。
その辺りのことを、普段お取引させて頂いていた小麦粉の製造販売を行っている「前田食品株式会社」さんにご相談していました。

小売り販売もされています!

その時に
「長期保存缶の話が止まってしまって・・・」
と漏らしていると、

「・・・そのお話、ちょっとこちらで預かっても良いでしょうか?」

と、担当してくださっていたIさんに
思いがけない言葉を言われました。

結果的に、

缶に詰める巻締の作業をしてくれることになる
障がい福祉サービス事業所のくるみ共同作業所さん、
長期保存が可能かを調べる加速試験ができる会社を
前田食品さんのネットワークや調査から繋いでいただき、

そして
「クッキーは私たちが焼きます」
と前田食品さんが名乗りをあげてくださいました。

放心状態の私には、
正直このスピード感に私が全くついていけない状態でした。
(全く情けない限りで・・・苦笑)

クルの長い伴走者と・・・


前田食品さんとは、おそらく10年くらいはお付き合いさせて頂いていると思います。

当時はビルの2階で小さくお店を運営していて、
卸先を探したくても「〇〇円以上お取引いただけないと難しいです」と、相手にされないことも多かったです。
メールの返事さえもらえないこともしばしば。

そんな時、たまたま埼玉県産の小麦粉を製造している、という前田食品さんのHPを見つけました。
思いきって問い合わせをしてみると、早速お電話をいただき
「HP拝見しました。とても素敵なお品を作られていますね!」
と声をかけていただき、それからお取引させて頂いています。

当時の営業担当のHさんには本当に良くしていただき、
「最近粉の注文が増えててすごいね〜!」と、娘のように可愛がってもらっていました。笑

ずっとクルの成長と共に伴走してくれていた会社に、
クルのクッキーをお任せできる。
私としてはこれ以上のお話はありませんでした。

長期保存缶のクッキーを製造する、ということは
お互い初めての試みです。
その分、さまざまなことを慎重に決めていく必要があります。
(実際かなり迷走しました・・・私が)

ただ、美味しい、長く持つ、ということを超えたものをお客様に届けるために、
私は今できる決断としてこれがベストなのではないか、とこの時感じていました。

むしろ、手を差し伸べてくれた前田食品さんのためにも、
ベストだった!という結果にするのはこれからの自分次第だ、
と放心状態の(笑)心に一本筋が通った感覚がありました。

先に進むための不安は簡単には拭えないものです。
小さいながらも色々な決断をしてここまでお店をやってきましたが、
自信満々、不安が一切ない!ということはただの一度もありませんでした。
それでもやっと、やっと一歩を踏み出すチャンスを得ることができたことが
これほどまでにありがたく嬉しいことなのかと、改めて噛み締めていました。

前田食品さんとの開発についてはまた改めて記事に書きますね。

次回は、少し触れさせてもらったクラウドファンディングへの想いを書きたいと思います!


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