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読書の世界に浸った休日の過ごし方: ワイナリー見学で増えた身近な楽しみ🍷


4月に三島有紀子さん著の「ぶどうのなみだ」という小説を読みました。
大泉洋さん主演で映画化もされたので、ご存知のご存知の方も多いかもしれません。

主人公のアオが言った「俺は葡萄として一度死んで、こうやってワインとして生まれ変わる瞬間が一番好きなんだ。形を変えて生まれ変わる。」「再生の瞬間」という言葉がとても好きです。

実際にワイナリー見学をして分かりましたが、余りモノの葡萄で加工されるのではなく、大切に育てられて吟味された葡萄が持っている特徴を、何を抑えて何を引き出すか?を考えて生まれ直すワインは、なんだか人の生き方(自己の引き出し方と人生のやり直し)にも通ずるものがあるな、と小説を読んで感じでいました。

読んでからずっと、「ワイナリー見学に行きたい!」と思っていた私。
ゴールデンウィークに山梨県にある、[シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー」の見学へ日帰りで行ってきました。🚃


ワインのプロの方の案内で、地下セラー、Bセラー(大型ステンレスタンク)、Aセラー、フードルセラー(大型の樽)と、6種類のワインテイスティング、そして最後にヴィンヤードを見学させていただきました。
(※フードルセラーの写真はぼやけてしまったのでありません。)

6種類のワイナリーを比べられるテイスティング付き。🍷
今回一番楽しみにしていたテイスティングです。
左から4番目の「新鶴シャルドネ」が好きになり、購入しました。
ステンレスタンクと樽で発酵させたワインの風味の違いを始めて知ることができました。
それぞれのワインに合う料理例の紹介もあるので、勉強になります。(料理は付いていません)


地下セラー
1つの樽からは、およそ220本のワインが作られるそうです。
ワイン樽(ヴァニラ)の香りがします。
ワイン樽にも、ステーキみたいに焼き加減があるそうです。(ミディアムローストなど(笑))


Bセラー
大型のステンレスタンク内で発酵中のワインたち。
タンク1つあたり約1万リッターとのことです。
白ワインは約20度、赤ワイン30度くらいの温度だそう。


Aセラー
産地、区画、ブドウの品種ごとに
大中小、ステンレス、木桶などの様々なタンクを使い分けています。
こだわりを感じました。


祝村ヴィンヤード
欧州で一般的な、ギュイヨ式と呼ばれる垣根式栽培のぶどう畑だそうです。
まだ芽かきをした後で低いですが、これから6月頃に白い花を咲かせて、
夏に除葉、8月の終わりから9月に収穫とのこと。
時折、初夏の風がぴゅーっと山間から吹いてきて、
適度にブドウの間の蒸れを防いでくれるのだそうです。
ヴィンヤードを眺めながらワインも飲めるガーデンスペース🍷🍇


ワインギャラリーに併設のワイン資料館(旧宮崎第二醸造所)
現存する日本最古の木造ワイン醸造所
シャトー・メルシャンの挑戦
「ワールド・ベスト・ヴィンヤード(ブドウ園)2020」で、
メルシャンのシャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリー(長野県上田市)が、
世界の30位にランクインしたと、
日経の記事で以前読んだのがきっかけで、今回見学を申し込みました。
日本のワイナリーとして初めて世界第30位、アジアNo.1はすごいですね!!!!


メルシャンのワイナリー見学は日時限定の予約制です。
今回のツアーは午後2時からだったので、午前中はハーブ庭園旅日記さんでゆっくりしてきました。

ハーブ庭園旅日記
エントランスから素敵です。
現在はローズガーデンも開園中🌹。
入園料は無料です。


足湯
想定外に熱湯でビックリしました。(笑)
山梨のブドウ畑と山々を眺めながら温泉の足湯なんて、とても贅沢です。
ハーブウォーター
売店内ではこの他のハーブウォーターも試飲できました。
自宅でハーブ栽培をしているので一撃でこの施設のファンになり、
この後ハーブ庭園旅日記さんの会員になりました。(笑)


「ぶどうのなみだ」の小説を読んでいなかったら、いつも通り、「このワイン美味しいね~。」だけで食事が終わっていたかもしれません。
ワイナリー見学を体験させていただいて、今後はワインをいただく時に、
今回のヴィンヤードの爽やかな情景と季節が脳裏に浮かぶと思います。
料理も楽しくなりそうです。

ワインの奥深さを感じて、まだまだ今回は一部ではありましたが、小説の世界を自分で味わう、というのは、心身共に最高の休日の過ごし方でした。
今後も読書の世界を体験できるそうな休日の過ごし方、どんどん計画していきたいな、と思っています。



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