![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168455049/rectangle_large_type_2_c18979af77f773a4684b1e42449e3e22.jpeg?width=1200)
烈くんがギタドラでドラムやってる/ぬのじ
烈くんはドラムをやっていたらしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1735879392-ReuU5gJCXyZdAPvIbBlk1ONY.jpg?width=1200)
この画像は何かと言うと、ポップンとギタドラが相互移植で楽曲を交換して、そのついでという形でポップンキャラがいい感じにのりこみ、ギタドラサイドでワイワイをやっている様子の、第1夜です。
この時のいい感じというのは、
この相互移植で新規にジャケットが付いたちなつさんだったり、
ジャケットは新規ではないけど、ギタドラへの移植は新規のタクトくんだったり、
この相互移植は関係なく、先行でギターとドラムの国へ入国していたInvisible Farewell衣装のユーリ様の美麗描き下ろしだったり、
現在のギタドラのメインキャラクター達のコスプレをした超かわいいミミニャミ達だったり、
します。
今回、何かと記念感があるギタドラが気合を入れてキャラゲーをしており、その恩恵を受けてポップンのオタク達が続々とうれしい感じになっています。うれしいね。
・もう少し詳しく説明してくれ
「大集合あつまれトゥギャザー! GITADORA オールスター GIG!」というのが、GITADORA FUZZ-UPで行われたメインの解禁イベントの名前です。"大集合あつまれトゥギャザー"の部分に情報量が1しかなく、特徴です。
このイベントでは、主にギタドラ楽曲のジャケットを張るキャラクター達で即興バンドを組む事ができました。ジャケキャラ達で即興バンドを!?
ジャケキャラ達は楽器に馴染みがありそうな人から、まあまあ無さそうなやつらまでが幅広く選出されていて、各々で担当パートを持っています。内訳はギター/ベース/ドラム/その他(という名の何でも枠)というもの。
4パートにランダム選出のキャラ達をどんどん解散や集合して、各々が持っているスキルのいい感じの組み合わせなどを考えたり、ただただキャラガチャを楽しんだりしながら解禁ゲージを進める、というゲームになっていました。
気合を入れてキャラゲーをしているというのは、ギタドラがジャケットキャラクターを大量にピックアップしてメインに据えたイベントをする事がまあまあ珍しく、それでいてその参戦キャラ全員に台詞などが完備されていた、という部分です。
今回はそこにポップンキャラが乗り込んだ、という所で、つまり立ち絵のセレクト、スキルの内容、新規のセリフ、扱う楽器やパートなど、それらがギターとドラムの国から生えてきちまうんだ。そんな事あるんですね。
しかもありがたい事に、ポップンキャラの解釈が、とても丁寧です。ポップンミュージックのオタク達は、丁寧に蹂躙されています。そんな事あるんですね。
・お前はどうした
ポップンで私が推しているひとりに、烈という焔属性異能持ち男子高校生がいます。構想イメージが高校生なので、高校生だと思われますが、諸説あります。ポップンミュージックだから。
雰囲気としては、4属性学生4人組の中の赤い人です。かっこいいにもかわいいにも、時には不穏にも振った営業をして来る、おもしれー男です。
ポップンキャラとしては、アニソン的な厨二テイストを多分に含む楽曲を主に担当しています。
ユニラボでは呪術廻戦0をしたり、かめりあ工務店に出入りしながらイベントの解禁ブーストにフルコンを要求したりしていたみたいです。元気やね。
そんな彼も、大集合あつまれトゥギャザーしています。
大集合!ポップンパーティー第1夜で参戦して来た彼は灼熱のドラマーを名乗り、割とゆるめのスキル回しでドラムパートを担当しています。
あまりの自信に満ちた名乗りに騙されそうになりますが、ユーザーのぼくたちはこの人から10年来程には"ドラムをやっている"という話を聞いた事がありません。全員が初めて言われたし、全員が初めて聞いた情報と思われます。でも、なんか、そういう事ばかり起こるんだ。
令和、度々急発進する、次にドカンと来た事がある男。
・轢かれるオタク
ところで、紅焔という楽曲がそこにいますね。烈くんが担当する、アニソン的な厨二テイストを多分に含む楽曲の、ひとりです。
楽曲自体が今回のイベントに深く関わっている訳ではありませんが、大集合あつまれトゥギャザーでの烈くんの立ち絵は、紅焔のジャケット絵です。
ギタドラにも収録されている紅焔にはもちろんドラムも装備されていますが、彼のドラム事情は少しだけ特殊と言うか、ほんのり経緯があります。
紅焔はポップン、ギタドラ、リフレク、DDRの4機種に同時収録されました。その際、各機種から1曲、1名のコンポーザーを代表として選出して、というコンテキストでとある3曲と同時に紹介され、各機種で選曲数がより多いと、嬉しいぜ! という売り方をされました。
要するに、アーティストが曲で対戦させられています。ざっくりですが、これがつぎドカというイベントです。
で、紅焔。最初からポップンだけの書き下ろし曲だったのか、それともポップン代表の曲だったからなのかは、これまたほんのり不明ですが、紅焔の楽曲名は当時のポップンのバージョンである「Sunny Park(サニーパーク)」に由来します。公園の紅焔です。
最早つぎドカというイベントが無くとも、ポップンの中で平穏に過ごせた可能性すらある彼ですが、元気なので、打ち込みインスト勢に音圧で負けたくないぜ! と叫びながら、アコースティックドラムに打ち込み系のドラムを合わせて装備し始めてしまいました。ロックスタイル重ね着です。
手法としては、よくあるひとつなのだそうですね。しかし、経緯がこうと言われてしまうと、戦意とかの擁護が出来ません。こうなってしまっては、二重の極みかもしれんし、黒閃かもわからん。
生まれはポップンミュージック、育ちがバーサーカー、紅焔。
・ここがあのドラムのハットね
アコースティックドラムと打ち込み系ドラムを揃えて襲い来る紅焔ですが、そもそもこのドラム達は打ち込みのドラムです。
ドラムの打ち込みは紅焔を作曲・歌唱するPONさんが得手とする分野のひとつで、打ち込み系、バンド系のジャンルを問わずに、氏のキレキレのリズム感が遺憾なく発揮されるパートです。
と言うのも、氏は専門時代に演奏と打ち込みについての研究を行っていたそうで。ピアノの演奏がピアノらしく聴こえるポイントってどこだろう、ドラムの演奏がドラムらしく聴こえるポイントって…という所などから、演奏者を想定した様な憑依型の打ち込みを持ち味とし、繰り出しています。
そのような経緯もあり、氏は自分が作った曲以外にも、ドラムだけの参加だったり、リズム体を整えたりなどの仕事も多方でやっています。
氏はつぎドカでのインタビューでは、こうも答えています。
とちおとめ:(使っている楽器についてのインタビューの流れで)ドラム出来ますか?
PON:ドラム…ですか?リアルドラムですか?
とちおとめ:リアルドラムですかね。
PON:(少しの間)まあ、ボクらぐらいになると スティックが勝手に動いちゃうよね
とちおとめ:スティックが勝手に
PON:もう手が勝手にスタタタタタって動いちゃう
もう……全然嘘……
・やっているのか。ドラムを
ドラムをやっていたらしい事を、急に知らせてくるキャラクター。
そのキャラクターの原案たる楽曲が持つ、ドラムスタイル。
現実基盤で架空のドラムをやっている、コンポーザー。
補足的ですが、更に不可解な話を。烈くんのキャラ造形について。
つぎドカというイベントがおかしかったのか、そもそもポップンミュージックがそういう土地なのか、彼らはアーティストとキャラクターを要素で結び付け、フレーバーとする事もありました。アーティストと曲をセットで売る気がすごい(この場合、そういうイベントなので)。
つぎドカのインタビューでも触れられ、本人は流していますが、烈くんの趣味である格闘ゲームは、当時のPONさんの趣味であったことと思います。そんな…そんな事言われても。
また、そんな事言われても困りますが、PONさんのアルバムが発売された際にも、こんなやり取りを見せられました。
おはコナ!惜しくも紅白出場を逃したPON氏のアルバム収録曲の一部を公開!ジャケ写も公開しました…誰?「運命浄化ダイアリー2015」がついてくるのはコナミスタイルだけ!http://t.co/qwbl4pjsBa pic.twitter.com/PPOON9D93S
— コナミスタイル (@konamistyle) November 27, 2014
誰?
ついにジャケット公開!烈とボクは一心同体!そしてkors kさんにはNPC Worldをナイスなクラブサウンドにリミックスいただきました!たくさんの方に参加していただけて大変光栄です。創世ノートロングとポチコも入って盛りだくさんのアルバムになっていますので引き続きお楽しみに!
— PON PON OYACHU/渡辺大地 (@daichi_kazama) November 27, 2014
そうなんだ。
やってるのかもしれないな……ドラムを。
つぎドカ自体は、もう10年前とかのコンテンツになっています。
音ゲーは口伝文化とはよく言われますが、私のような者は認知が偏った口伝ばっかりしているので、結果として思いもよらない所にツボがあります。
なので、ひとりのキャラクターに、実はドラムやってたんだ~、などと言われるだけで、勝手に複雑骨折になってしまいました。
ありがとう、ギタドラ。どうして、こんなことに。
・おまけ
という話を編集長にしてから、「そういう意味ではPONさんってドラムの方なので、アッシュくんとの絡みが発生するとき、ドラムですね~って思うんですよ」と溢すと、「それを記事にしてください」と言われました。
後編記事はこちら
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
![](https://assets.st-note.com/img/1735879570-QVNpRA7OB8ewiLvMdmJXr3g1.jpg)
書いた人:ぬのじ
2013年以降を中心とした音楽ゲーム自由研究人間のオタクで、主に機種連動や合同イベントについてを多く口に含みつつ、どちらかというと常に世界観の事を考えている不審人物。脅すと原稿が出て来るらしい。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
次回の更新日は2月1日(土)です。お楽しみに!