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ざっくりロートレック〜ロートレック展に行ってきた話〜
paizaのデザイナーの福島です。
少し前にロートレック展に行ってきたので、ざっくりとロートレックとは誰なのか?からどんな作品が飾られていたのかをご紹介します。
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フィロス・コレクション
SOMPO美術館
ロートレック展 時をつかむ線
2024.06.22(土)- 09.23(月)
この展示会では約240点の作品が展示されており、素描作品やポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、ロートレックの私的な写真など作品は多岐に及びます。
ただ、正直走り書き程度のものも多く私がロートレックだったら土下座して恥ずかしいから「掲載しないでくれ〜」と頼んでいたでしょう…遺言書に適当なスケッチを書いたノートは捨ててくれと書くべきだったのでは…
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ロートレック、爆誕
1864年11月24日は、画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが誕生しました。
しかし、10代前半で両足の大腿骨を立て続けに骨折し、身長は約150センチで止まってしまいます。それをきっかけに彼の人生に影がさします。
父親は息子を疎むようになり、生涯ロートレックの絵を認めませんでした。
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ロートレック、ポスターで有名になる
ロートレックはパリの画塾に通い、ゴッホなどの同時代の画家や芸術家と知り合いながら、社交の幅を広げていきました。
彼はお酒が大好きで夜通し友人らと飲み歩いていました。その当時に通っていたナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」は、彼の芸術的感性を刺激しました。
そして店主から「ウチを宣伝する絵を描いてくれ」と頼まれて描いたポスター『ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ』が多くの人の注目を集めたことで、ロートレックの名は画家として華々しく世に出ることになったのです。
絵画の中に文字を入れることでポスターとしての一体感を出すデザインは人気を博し、すっかり人気画家になっていきました。
そして、ポスターだけでなく出版社から作品掲載の依頼も舞い込み、人気画家の地位を不動のものとしていきました。
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ロートレック、アルコールに溺れて死す
身体障害者として差別を受けたストレスなどから1899年頃からアルコール中毒による幻覚症状に加え、どこからか梅毒ももらってしまい、家族によって強制的に入院させられました。
一度は退院し、ボルドーに滞在して劇場に通うなど元気になっていたようですが、またしても酒に溺れ、最期を悟ったものか、憔悴しながらも母の屋敷へ向かいました。
そして1901年9月9日、母に看取られています。36歳という若さでした。
最期の言葉は、父親に向けた「馬鹿な年寄りめ!(Le vieux con!)」だったといいます。悲しい最期ですね…
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個人的に大好き、ロートレック
ロートレックが生きていた時代では斬新な、絵画と文字を組み合わせたデザインは、現代でも通じるものがあり今もなおたくさんのファンを魅了しています。また、色使いもシンプルながらアクセントカラーを入れてメリハリがしっかりと取れており、実物で見るとなかなかの迫力があります。
彼は身体的な差別を受けながらも、明るく人懐こい性格だったそうなので、生涯で一貫して人を描き続けました。そんな彼の綺麗なものだけではなく現実に目を向けて彼の表現方法でそれを世に伝え続ける姿勢が大好きです。
現在ロートレック展をおこなっている美術館はないのですが、人気のある画家なので毎年どこかしらで展示会が開催されています。
皆さんも良かったらロートレックの作品を実際に生で見てみてはいかがでしょうか?