ゴラクバ!、ぼくらのの好きなところ、面白いところを3日間で7時間半かけて1万5千字書いた記事。


 最近はまっている動画投稿者にゴラクバ!とぼくらのキャンプことぼくらのについて書きたい。この2つは別のグループであるが、メンバーの内二人が共通しており、記事にして書く上では同時に書いたほうが魅力が伝わりやすいだろう。
 
ゴラクバ!
 ゴラクバ!は幼馴染であるいぬたぬき、ぺんと、えんちょうの3人が結成した主にマインクラフトを実況しているゲーム実況者である。
 最大の特徴は(結果として)ファミリー層に人気があることであり、初めから幼い年の視聴者が見ることも意識した動画になっている。
 3人以外には編集スタッフとしてえんちょうの弟えびすがいる。またゲームのMOD(ファンが制作した追加データ)制作チームも結成しようとしているようだ。そのことについては記事の後半で書きたい。
 
ぼくらの
 ぼくらのはゴラクバ!のいぬたぬきとぺんとが顔出しでキャンプをするキャンプちゃんねるである。初期の段階の追加メンバーとしてぺんとの大学の後輩で元ソロYoutuberつかさとインスタグラマー志望のなでしこが加わり活動している。このグループ最大の特徴は4人が上手くかみ合っていることなのだが、そのことは記事の後半で書く。

今回はこの2つのグループの面白いところをいぬたぬきを中心にしながら書いていきたいと思う。

 いぬたぬきについて
 いぬたぬきはゲーム制作者を目指し一浪ののち東京工業大学に入学。その後なぜか塾の先生として働き始め、Youtuberになったという経歴の持ち主。高校生の頃、ニコニコ動画に二次創作動画を投稿したりもしていたそうだ。
いぬたぬきはとにかくいろいろ考える系の人で、彼の動画は彼の悩みや迷いが見ている側に伝わるものだ。
彼は自分の好きなことをしつつ、動画が伸びる、つまりたくさんの人に楽しんでもらえる、そしてお金が設けられることを両立することを目的としている。
それはすごいことであるのと同時見方を変えれば、楽しむのに言い訳を必要としている系の人だとも見られる。
もともとゲームはえんちょうの趣味であったそうで、えんちょうやぺんとたちとゲームをしている時は子どもの時のように本気で楽しむことができる。そう思って始めたのがゴラクバ!である。
ゲームが楽しいなら休みの日にゲームをしたら良いとも言えるのだが、彼はそれを仕事にすることを選んだ。しかし選んだゲームは自分がその時楽しいと思ったゲームではなく、友人のえんちょうが「マインクラフトをしたほうが良い」と言ったことからマインクラフトにした。
その時点である意味矛盾している。マインクラフトはゲームだが、いぬたぬきが好きなゲームとは違うものだ。
そして彼がマインクラフトで始めたのは自分の得意であるレットストーン回路というゲーム内ゲームのようなものだ。
もともとゲームプログラムを目指していて、大学で情報系を学んでいた。また前職が塾講師であったことも関係してか、話すこともできた。彼には頑張れば面白いレットストーン回路動画を作れるための十分な能力もやる気もあったのだ。
 そして彼はレットストーン回路動画制作者として順調に人気になっていた。しかしある日自分がしたいことはそれではないと考えるようになった。 Interestingな面白さではなく、「わっはっは」と笑える面白さのものを作りたいと思ったのだ。
それは必然だったのかもしれない。なぜならば、そもそもいぬたぬきはゲームをして子供の時のように心から楽しみたいと思って始めたのだ。それなのにも関わらずレットストーン回路講座ばかりをしていたのだから路線変更は決まっていたことなのかもしれない。
その後紆余曲折あり現在の家族でも楽しめるギャグアニメのようのマインクラフト動画を始めることなり今に至る。
しかしこの路線変更により、レットストーン回路時代の貯金が思わぬところで生きていくようになった。それは大きくわけて2つある。

定期的にレッドストーン昔やってて良かったって思いますまる
https://twitter.com/inutanuking/status/1347206673937567744
 こちらはいぬたぬきさんのTwitterだ。このYoutubeのコメントに反応している動画だ。
一つはレッドストーン回路動画が未だに視聴されていることだ。
要約すれば最近のコメディ路線のゴラクバ!を見て好きになった人が昔の動画を見て、いぬたぬきさんのレッドストーン回路講座を見て、その年でするにはとても高度なレッドストーン回路ができるようになったのだ。そのことに関するいぬたぬきさんの反応だ。仮にも現在プログラムの塾的なものの講師をする予定となっている人が、「もう学校いらないかもな」と冗談ではあれ言っている人にこのようなコメントをするのはどうなのかとも思うのだが、こういう発言がとても嬉しかったのだろう。いぬたぬきさんの発言からしてこういうことは少なくはないようだ。
もう一つは信頼ができたことだ。
いぬたぬきさんはマイクラを利用したプログラム塾の塾講師としての活動を始めている。
プログラミングスクールのイベントを開催します!!!【いぬたぬき】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XplmncvZw1o&t=192s
こちらはいぬたぬきさんがマイクラを利用したプログラム講座教材の制作をする上での資金をクラウドファンディングで集めようとしている動画だ。のちにこの企画の第一弾は成功した。この時クラウドファンディングでお金が集まったのも、そもそもいぬたぬきさんに講師としての声がかかったのも信頼があったからだ。
それは人気Youtuberであることや高学歴であることや、かっこいいことなどもあるだろう。しかしいくら人気で、高学歴でカッコよくても実際にやっているところを見せなければ実際に能力があるのか疑問視させることはあるだろう。しかしいぬたきさんは実際にレッドストーン回路講座の動画を何十本も投稿していたそのことが信頼につながったのだろう。
またいぬたぬきは現在マイクラのMODを制作している。現在は削除されているが、TwitterでMOD制作チームの募集を2021年2月頃にしていた。これがどうなっているのかはわからないが、もし上手くいったら良いなと陰ながらこっそりと応援している。
 


ゴラクバ!の魅力
 ゴラクバ!は現在マイクラ実況者としてとても安定している。ゴラクバ!最大の特徴は普通なら長いシリーズにするような企画を20分前後の動画に編集して一本の動画として見せることである。これには良いところと悪いところがある。

【マイクラ】1回も掘らずにエンダードラゴンまで討伐チャレンジ【神回】【縛り】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hhRKzud_RLc
彼らの代表作であり出世作はマインクラフトと言うボックスを掘るゲームを、ボックスを掘らずにクリアするというものである。
 9年前例えば2012年頃のマインクラフト実況シリーズは長編のほう人気になりやすかった。短編も人気になるのだが、高いクオリティの動画を継続して投稿されることが少ないのだ。対して一つの企画である程度の数の動画を投稿している人たちは一つの企画をしているうちに自分たち独自の面白さが生まれ、自分たちのファンがつく、そして当時のニコニコ動画は新作動画が投稿されるたびにそのシリーズの第一回も見られていた。これにはニコニコ動画が動画の人気をランキングしていたことも関係するだろう。第一回を見て面白いなら第二回とシリーズ全体を見ていく、それによりシリーズを出せば出すほどシリーズ全体としての投稿数が増えていった。
 しかし最近はなぜかそういう風には見られない。もしかしたらマインクラフト系のコンテンツが増えすぎて一つ一つのコンテンツにしっかりと時間をかけてみてもらえなくなったのかもしれない。
 その分Youtubeでは動画お金を稼ぐことができるようになった。そしてそういう生き方は良くも悪くも今風なあこがれの生き方となった。その分ゴラクバ!のように動画を中心とした生活を行うことができるようになった。
 ゴラクバ!は今の時代に活躍しているからこそ「動画投稿という若者や子供たちのあこがれの職業で生計を立てている花形で、子供の影響で子育て世代にも人気。3人ともやさしいそうか感じのお兄さんで大卒、顔出ししている二人はイケメンで、いぬたぬきは東京工業大学卒の高学歴。朝から晩まで動画のことを考えたり作業をしていて誠実だ」という感じなのだが、
 10年前、2011年(東日本大震災の年)にゴラクバが今と同じことをしていたら「せっかく仕事についていたのに、動画づくりにハマって仕事を辞めて、朝から晩まで毎日動画ばかり作っている。3人ともいい感じだし、いぬたぬきさんは東京工業大学まで行って働かず動画ばかり作っているよ。若者や、子供たちには大人気で、見てみたら実際に面白いけど子供たちが真似しないか心配」という感じになっていただろう。
 顔出しでキャンプ動画を始めたら、もう一生普通の仕事に就けないと言われたかもしれないし、クラウドファンディングを始めたら場合によっては炎上、そして謝罪しないといけない事態にもなっていたかもしれない。
 それだけこの10年で時代は変わってきており、昔上手く行っていたやり方が今もうまくいくとは限らない。
ゴラクバ!は現在今のやり方で成功している。それは良かったのだが、弱点もある。それはネタ切れとマンネリ化から来る過激化だ。そしてゴラクバ!はすでにそのどちらもの弱点に直面している上でそれを解消する手も打っている。
 ネタ切れはその名の通りすでにマイクラで出来そうな縛りプレイはだいたいしてしまっている。MODは日々新作が制作されているが、もし動画にするにあたってちょうど良いMODをすべてしてしまったら、それ以降は今は新作MODかこれまで使わないようにこなかったMODを自分たちの動画に合わせる必要がある。
 マンネリ化は、だいたいいつものパターンになってしまうこと。ゴラクバ!の場合はぺんとさんが雑魚キャラ扱いになるネタがあるが、それに引っ張られすぎて、もうすでにかなりプレイが上手くなっていても無理矢理雑魚キャラになってる感じがしてしまってる。
 そもそも一年間毎日のようにマイクラをしている以上すでにそこそこ上手くなっており、ぺんとさんを雑魚扱いするなら世のマイクラユーザーの3分の1ぐらいは雑魚になってしまう。いぬたぬきさん、えんちょうさんもすでにかなりプレイが上手くなってきているのだが、それを無理やり雑魚キャラ扱いするために字幕で3人を結果として馬鹿にするような内容が増えている。
 それが時折見ていて不快になるレベルになっていることもあるし、その字幕は動画に突っ込めるが、動画は字幕に反撃できないので、一方的な攻撃といじめの構図になってしまっている。上手くなったら雑魚キャラは思い切ってやめれば良いのにと思うのだが、近い距離にいればいるほど、変化には気づきにくいのかもしれない。
 同じようなことで、ぼくらのでいぬたぬき料理できないキャラをしようとしたが割とすぐに上手くなったので、このキャラ付けはされなかった。これは良かった。もしいぬたぬき料理できないキャラとなってしまったら、一年中頻繁にキャンプにいってすでに料理が上手くなっても料理できない扱いされることとなり、結果としてそこら辺の人よりも料理が上手いのに料理下手扱いされてしまう、という嫁いびりのようなことになってしまうところだった。
 これはキャラ付けとは違うがぼくらののぺんとさん以外のメンバーは免許をもっていない。これは動画内で免許持ってないキャラというネタで使われることもあったが、こちらも対策をしようとしたのか、これまで車内で撮影していたラジオ動画を室内で撮るように変更するなど、免許ネタは使われることはなくなった。現在はメンバー全員が忙しいのと時期的な問題で仕方ないのかもしれないが、ぼくらのは編集メンバーも含めて4人しかいないことを考えると、キャンプ先でぺんとさんが心臓発作か何か起きた時に誰も助けることができない。電波圏外でぺんとさんに何かあった時に災害が起きるなどすれば下手したら4人とも遭難するとかになりそうなので余計なお世話だが少し心配だ。幸いぼくらののふたつは数回ネタになっただけでキャラ付けにはなっていないが、下手にキャラ付けしてしまうと後が困るのではないかということがあり、ゴラクバ!が現にそれが芸風を狭めているような感じはする。

 しかしゴラクバ!はそのすべてにすでに対策を行っている。一つ目はサブチャンネルやぼくらのの存在。現在ゴラクバ!、ぼくらのは個人チャンネル以外で合計4つのチャンネルを持ってる。
 ゴラクバ! マインクラフトを使った、コメディ実況動画。
 ゴラクバ!のサブチャンネル。 主にマインクラフトの背景を映しながらのラジオぼくらの動画。
 ぼくらの キャンプちゃんねる。
ぼくらののサブチャンネル ぼくらのメンバーによるラジオ動画やメインチャンネルの企画の裏であったカットシーンなど。
 4チャンネルそれぞれ別の面白さがあってどれも順調に活動を続けている以上、どれか一つがややマンネリ化しても他のチャンネルが面白いので問題がない。

ぺんと雑魚問題にしても、ぺんとさんが得意なキャンプチャンネルをすることで、ぺんとさんが雑魚なのはマイクラだけで他では雑魚ではないと示している。しかしそれはマイクラでのゴラクバ!のマンネリ化と過激化の解決にはなっていないが、人物としてはぼくらののぺんとさんや、いぬたぬきさんのプログラム教育、えんちょうのラジオでの整地作業などで魅力を出している。

 MODについてはいぬたぬきさんが自作でMODを開発することや、MOD制作チームの設立検討などをして解決しようとはしている。これに関しては時間が解決する面もあるだろう。いぬたぬきさんがMODを効率的に制作することができたり、マイクラのMOD自体が世界中で作られることが増加したり、そもそも時代とともにパソコンのスペックやソフトの質の向上が期待できる。
 またゴラクバ!の視聴者が自分たちが作ったMODをゴラクバ!に提供することもあるだろう。いぬたぬきさんがプログラム教育の教材を制作していたり、レッドストーン回路動画を作っていることなどからゴラクバ!のファンからMOD制作を始める人も少なくはないだろう。
 マインクラフトを使ったプログラム教育がどこにたどり着くのかはわからないが、MODやデータパックを制作するための教材もそのうちできるだろう。
 もしかしたら将来マインクラフトをするときにゴラクバ!ファンでいぬたぬきさんの教え子的存在の方が制作したMODやデータパックを使うことがあるかもしれない。
 そう考えると現在のゴラクバ!メインチャンネルはネタ切れかもしれないが、現状維持でそのまま続ければ将来的には良い感じになるだろうし、挑戦的なことはサブチャンネルやぼくらの、動画以外の活動、そして今後作るかもしれない第三のチャンネルなどですれば良く、ゴラクバ!メインはとても安定していると言えるのかもしれない。

ゴラクバ!の特徴 そしてゴラクバ!ラジオ
 ここ最近のシリーズでのゴラクバ!の魅力の一つに一定の期間、同じワールド(セーブデータのようなもの)を使っているところがある。ゴラクバ!の動画はMODやデータパックを入れたり、抜いたりしている。一つのワールド入れたり、抜いたりしているとデータがおかしくなる恐れがあるので、ゴラクバ!のようなMODやデータパックを使う動画は毎回新しいワールドを使っている動画が多い。そんな中ゴラクバ!では一定の期間一つのワールドを使っている。
 それにより一つの場所を発展させるための便利な手段としてMODが使われる。つい捨てのワールドでMODを使ってもどうしてもMOD紹介の域で終わってしまう。しかしゴラクバ!では毎回同じ場所で何らかの目的があり、その目的のためにMODやデータパックを使っている。そのMODは次回には抜いている。しかしそのMODを使って手に入れたものは残っているのだ。それにより一つ一つのMODが印象的になるのだ。
 しかしオチはだいたいパターンがある。間違って大爆発させたりしながらもMODを使って目的を達成できる回、そしてMODを使って間違って大爆発を起こしてしまうなどをして大変なことになる回。まるで『ドラえもん』のような世界が毎回続けられている。
 
 そしてここから先が重要なのだが、壊した世界は、撮影外で修理している。その映像を背景にしているのがゴラクバ!ラジオである。こちらは編集を多くしている普段の動画とは違い、ほぼノーカットで修理している。これが非常に面白い。頑張って素材を集めてきて、壊れたところを直そうとするのだけど、上手くいくときもあれば、なかなか上手いこと行かない時もある。ゴラクバ!の動画マイクラ動画で私が一番好きなのがこのラジオ動画での世界の修理である。
  ゴラクバ!のワールドはMODを入れたり、抜いたりした反動で完全に治りきってない部分もある。
それも含めてやったことの片づけはちゃんとしましょうという思いが伝わってきて好きだ。
ゲーム実況は編集で面白さを作るものではない、そして声だけで表現するものではない。画面を見る中で、プレイヤーの気持ちがや動かし方の癖が伝わってくる。それが本当のゲーム実況なのだ。
 ラジオではえんちょうさんのみがゲームをしており、いぬたぬきさんとぺんとさんはトークに集中している。それが関係してかラジオも楽しいものになっている。私のお気に入りのシリーズだ。
 今はしているのかわからないが、旧シリーズではわざわざMODで使うための資源もラジオ中に集めていた。これも非常に面白くて、便利なMODを使うためにゲーム内で働いて資源を集めてそれを思い切って使った結果、上手くいくこともあれば、上手くいかないこともある。その片づけはちゃんとする。
 そういう生きていく上で大切なものを動画で描いているからゴラクバ!が好きだ。

 MODを使えばいくらでも楽に遊ぶことができる。しかし楽にはなりすぎない。適度に楽になりながらもゲームの楽しみは失わないようにする。そして世界が壊れるようなMODには安易に手を出さないそういうところも好きだ。

そんなゴラクバ!メンバーはたまに実際にキャンプに行く動画などを上げていた。それを何度か試しているうちに本格的にキャンプチャンネルとして始まったのが、ぼくらのキャンプことぼくらのである。
 かつての動画ではゲームをしているのも本当の自分(子どものようにゲームで遊びまくる)だけど、それだけでない部分も出していきたいなと思ったといぬたぬきさんは話していた。また家族で見てくれている視聴者の存在にも触れゴラクバ!よりも年齢層が高めの視聴者も対象にした。またやっている内容もキャンプとマインクラフトとほとんど変わらないものにした。
 私はぼくらのがものすごく好きだ。それは内容が好きだと言うのもあるが、このぼくらのを始める上での思想も好きだ。
 ゲームだけして生きていける人はわずかだ。しかしいぬたぬきさんらゴラクバ!メンバーはその立場を手に入れた。もう一生ゲームをして子供の時のように遊んでいたら食っていけるようになった。もちろん努力や決断、葛藤は必要だが、そういう風に生きていける軌道に乗った。
 そういう風になった人にはその立場を受け入れてゲームをしまくる人もいれば、ゲームも楽しくなくなってしまう人もいる。そんな中ゴラクバ!のいぬたぬきさんとぺんとさんは「ゲームも楽しいけど、それだけではないよね」という価値観を示した。それだけでは普通のことなのだが、二人はゴラクバ!として死ぬほどゲームをしてそれを楽しみながらもそれと並行してそれ以外の遊びも始めた。ゲームにはまって現実を否定するわけでも、現実にかぶれてかつて好きだったゲームを否定するわけでもなく、その両方を同じ熱量で肯定した。動画投稿者でこういう思想で動画を作っている人が今のところ非常に珍しい。後述するなでしこ加入も含めてぼくらのは当人らが意識しているのかわからないが、ものすごく本人たちの思想的な面が前に出てきているのだ。
 そうなったのにはいぬたぬきさんの考えが動画に乗っかっていることが理由だろう。あくまで私の解釈なのだけれど、いぬたぬきさんの中に良くも悪くも正しさを求める意識があって、その正しさを求めようとする思いが動画に乗っかっているのだ。
ゴラクバ!の動画が幅広い年齢層に人気になったのも彼らの善意を見てたくさんの人が面白いと思ったからだろう、しかし何が正しいかなどわからないから自然と自分の迷いや悩みをそのまま動画乗っかってしまう。そんななかでもなんとかより良いものを作るとする。正しさを求めようとして今日も、面白い企画を考えて動画を作る。
 ゴラクバ!はおそらく娯楽場と書くのだろうが、娯楽の場所なら普通に休みの日にゲームしていたら良い。しかしそれができないのだ。自分が楽しむ理由に何か意味が必要になってしまう。それが動画にしてそれを生活にして、お金を稼ぐであったり、人気な動画を作るであったりになる。彼は別にお金のために人気になりたいわけではなく、自分が好きなことをするための理由として動画投稿者として活動しているのだ。
 キャンプにしても、キャンプ系Youtuberが流行っているというのも始めた理由の一つだろうが、それも自分のしたいことをするための理由で、実際には外に出て過ごすのは楽しいなと言う思いがあったのではないだろうか。
 毎日動画の企画をして、思いっきりゲームをして、編集して動画を投稿して、それは楽しいだろうが、毎日家の中で画面を見てばかりいたら疲れるだろう。たまには外にでてゆっくりしたいな。外でバーベキューとかしたら楽しいだろうな。
 普通の人だったら考えるだけで終わることを、なんとか理由をつけてそれを仕事にしたのだ。この行動力が凄い。この判断は正解だろう。毎日家で動画ばかり作っていたら肥るかなり病むなり体調不良となり結果として動画の質が下がる。ゴラクバ!が毎回ぶっ飛んだ面白い動画であれるのはぼくらのやプログラム教育など活動の存在が大きいだろう。
彼は結果として時代に愛されている。普通に自分のしたいことを好きに動画を上げることができて、それが仕事になる時代には彼のような存在にとてもあっている。彼と言うより、ゴラクバ!とぼくらのは今後人気になり続けるだろう。

しかしゴラクバ!もぼくらのの面白いところは決していぬたぬきさんだけがすごいはない。他のメンバーもすごいのだ。

 ゴラクバ!についてはすでにかなりの分量を書いたのでここではぼくらののメンバーについて書いていきたい。

つかささん
つかささんは元ソロのYoutuberでぺんとさんの後輩。ぺんとさんに呼ばれぼくらののメンバーとなった。なんと5カ月前後いぬたぬきの家に住んでいた(現在は不明。最近は引っ越したのかもしれない)。
追記 2021年3月23日の動画でつかささんは居候ではなくなったと話していました。

 もともとカメラマンと編集中心に担当するような感じだったのだが、いつの間にか、カメラマンと編集に出演はもちろん、企画だしなどなんでも担当するスーパーマン状態になっていた。緊急事態宣言時キャンプ場に行けない時は、いぬたぬきの部屋をキャンプ場にすることを提案、その後も家で出来る企画を何度も提案し、さらに長時間の撮影動画を編集し、メインチャンネルの動画はもちろんサブチャンネルの動画もいくつも作った。
つかささん加入前はゴラクバ!の延長にある比較的普通のキャンプチャンネルだったぼくらのが、キャンプを中心としたいろんなことをするチャンネルとなり、ゴラクバ!とは別物の面白いものになった。

なでしこさん
 いろんなものを目指していて、今はインスタグラマーを目指しているそうだ。いぬたぬきさんが編集スタッフを募集していた時に声をかけて、いつの間にかぼくらのの出演者となった。
 ものすごくきれいで、美人であるが、この手の夢を目指す美人な人にありがちな高ぴしゃなどの感じ悪い雰囲気が皆無(初登場時はそれがあるにも見えたが現在では全くない。詳しくは後述)。そして変にへりくだったりもしていない。悪い意味でのエロさや下品さがなく。
綺麗でいい意味での女性っぽさがあり、ゴラクバ!の視聴層の内の子どもなどがあこがれるような大人のお姉さん的な魅力があり、かといって決して周囲にとって都合の良い女性ではないという。子どももたくさん見ているゴラクバ!の関連チャンネルの女性メンバーとしてものすごく良い人タイプの人である。
 ボケにもツッコミにも周れて、場をあえて乱すことでき、つかささんの加入でぼくらのの企画の幅が増えたなら、なでしこさんの加入で一つの企画の中での話の幅が広がることになった。


 なでしこさん加入後の再生数減少と、長期的に見たらなでしこさん加入は良い選択だったのではないかという話。

なでしこさん彼女の加入でぼくらのはゴラクバ!とは完全に別物になったのだが、それがきっかけで再生数は約3分の1となった。
 誰に原因があるかと考えればその原因はすべてなでしこさんの参加を決めたいぬたぬきさんにある。加入してすぐのつかささんにはいぬたぬきさんの決定に反対することは難しいだろう。ぺんとさんは反対することは出来たかもしれないが、なでしこさんと初対面の時にはすでに加入がほぼ決まっていた状態だそうだ。もういぬたぬきさん以外にあるならばぺんとさんだが、そもそもいぬたぬきさんがいつの間にか参加がほぼ決定した状態となったのが原因だ。
 それ以外に原因があれば初登場の動画の演出がものすごく悪かったのもあるだろう。初登場で緊張してか妙にギラギラしたなでしこさんが登場した。加入したてでなのに次の回で新メンバーが登場して、しかもまだ自分の登場した回が公開されるより前に次の回を撮影しているため今に比べてかってがつかめていないつかささん。
 なでしこさんとまだあまり話しておらず、しかもその一回の出来事をなでしこさんに変な感じで紹介されたため調子を崩されたぺんとさん。
 フォローに周ろうとしつつ、MCの役割もしないといけなず、なんだかかんが言ってまだなでしこさんとそんなに話していないいぬたぬきさんと放送事故に近い何かがそこにあった。
 その結果コメント欄が荒れて、再生数も激減した。それにはいぬたぬきさんがおそらく把握していなかった自分たちのことを男子がわちゃわちゃしているのを見ている人が好きな人やそもそも恋愛的な感じで好きな人たちを考慮していなかったのもあるだろう。
 しかしそういう不満がでたのはそもそもの演出が悪かったのもあるだろう。
 誰かが悪かったというよりかは奇跡的にいろんなパズルのピースが重なって視聴者の一部が去っていったのがあるだろう。
 つかささんの時はぺんとさんの大学の後輩だったので、いきなりメンバー紹介とトークで上手くいったのだが、それをほぼ初対面の人と一緒にしても上手くいくとは限らない。
 せっかくキャンプに行けばいくらでも仲良くなる機会はあっただろうに、それをせず、いきなりで車でほぼ初対面で話す動画をだすのは今見ると面白いのだが、いきなりこういう動画を出せば不安になる視聴者が出て大量に離れていくのは必然だったのかもしれない。

 ならばなでしこさんの加入は間違っていたのだろうか、私はそうは思わない。なでしこさんのことを書いたところでもふれたように初登場こそ、ギラギラしていたなでしこさんだったが、それは最初の数回だけで年を開けるころには完全にぼくらのチーム全体としていい感じの雰囲気になっていた。
 それになでしこさんの加入はゴラクバ!からぼくらの!を見始めた人にとっても良い存在だろう。男性ばかりのグループはもともと女性軽視であったり、下ネタなどに走りやすくなったりしがちである。ゴラクバ!はもともとそういう面はなかったが(おそらく3人ともコミュニケーション能力が高いことも関係しているだろう)、なでしこさんの加入で結果として動画自体が男女平等という面ポリコレ的に正しい、今風の最先端の価値観を持ったグループになった。それのはなでしこさんを含むぼくらの4人の人柄もあるだろう。特にもしなでしこさんではなく追加された女性メンバーがもっと男に媚びるような人であったり、なんでもしてしまうような人であったり、下品な意味でのエロさを出す人であったら他の3人がどんなに頑張ったとしてもバランスは崩れてしまっただろう。
 そしてゴラクバ!のような若者や子ども、子育て世代の視聴者が多くいる人たちがすることとして、こういう男女問わず一緒に何かをすると言う価値観の動画をたとえ再生数が下がってもすると言うことはとても良いことだと思う。ネットではどうしても異性を嫌悪するようなものや性の対象としてだけで見ているものが男女問わず多く存在する。
 ぼくらのに男女どちらのもメンバーがいてお互いが楽しみながら性的なものとも都合の良い存在とも消費されていないと言うことは多少人気が落ちても将来のために今やるべきことだろう。
 そしてそれはそもそもゲームを肯定しつつ、ゲームだけでなく、キャンプをすると言う価値観も合わせてゴラクバ!、ぼくらのが子どもが見るものとして良いものになっていると言えるだろう(だからこそゴラクバ!本体の過激化は残念ではあるが)。
 
 またなでしこさんの存在はいぬたぬきさん、ぺんとさん、つかささんは女性のメンバー相手にこういう風な態度で接しますという信用にもつながり、今度3人が女性の方と一いょに仕事をしたり、女性のファンと関わる中でもプラスになるだろう。もちろんそれはなでしこさんにも言える。
 4人の今ぼくらのに残っているメンバーは自分が異性と一緒にいてもそういうところも含めて楽しんでくれる人たちであり、将来異性と絡む時はもちろん、恋人ができたり、結婚したりしてもファンで居続けてくれる可能性が高い。それによりできる仕事が増える。
 なでしこさん加入は短い目で見ると視聴者が離れた失敗のように見えるが長い目で見ると良い要素がたくさんあり、加入して良かったと言えるだろう。

 ゴラクバ! ぼくらのは今後どうなるか。

ぺんとさんはYoutubeの収入が安定してきたので、順調だった仕事を辞めた時に緊急事態宣言が起きた。ゴラクバ!の詳しい収入は不明だが、コロナ渦以降広告にお金がかけられなくなったことや芸能人のYotube参入などで、普通のYotuberは再生数や登録者は上がっているにも関わらず、収入が落ちているという状態になっているようだ。
ゴラクバ!自体がどうなのかは不明だが、仕事をやめた途端時期的な問題で踏んだり蹴ったりだ。サブチャンネルも急に再生数が落ち、さらにキャンプ場に行けないと言うさらに踏んだり蹴ったりである。
 しかし結果としてぺんとさんらゴラクバ!、ぼくらののメンバーの未来は明るいだろう。いぬたぬきのクラウドファンディングで本人らと直接会えるという需要があることはわかった。おそらく近いうちにゴラクバ!ぼくらののメンバーと直接会えるイベントが開催されるだろう。
 今後世界がどっちの方向に向かうかはわからないが、一度揺り戻しで、現実で誰かと会うということを価値は上がるだろう。ゴラクバ!ぼくらのは緊急事態宣言時に自分たちのファンを増やすことに成功した。
 他のYoutuberそのファンをメンバーシップに誘導することやスーパーチャットなどでこれまで通り、もしくはそれ以上の収入を確保していた。今のところそれを行わないということはゴラクバ!やぼくらので今そういうことをするべきでないと思っているのだろう。
 に対してクラウドファンディングや直接会うイベントなどは今回成功したのでその方面で進めていくのだろう。
 ぼくらのメンバーは全員顔出ししているし、おそらくコミュニケーション能力も高く、最初の数回は戸惑うかもしれないがすぐに動画を同じおもしろさをリアルイベントで行うことができるだろう。
 例えば毎月首都圏で一回、大阪、名古屋、福岡、仙台などで月替わりで一回、大人2000円、子ども1000円などでイベントを行えばたくさんの人が見に来るだろう。
ゴラクバ!のようなファミリー層の視聴者はたくさんいるチャンネルだと、下手にスーパーチャットやメンバーシップ限定動画を作るよりも、クリーンなイメージを持ったままお金を稼ぐことができ、メンバーシップ特典を作る分の労力も普通の動画にまわせてファンの増やすことができる。ついでのサブチャンネルで観光動画でも出せば一石二鳥だ。
 親は子供のためにはものすごくお金を出す。言い換えれば自分も好きで、子供も好きなものを子供のためと言って湯水のようにお金を使う。
 家族向けの視聴者が多いチャンネルで視聴者の中には友達と見ているとか、きょうだいで見ている人も多いならば、変にメンバーシップ一家族月500円とかにするよりも、イベントをして子供料金休めで大人料金高めとかいしたほうが、ファンも喜び、自分たちに多くお金が入ってくるのではないだろうか。
 ゴラクバ!にしてもいぬたぬきさん、ぺんとさんが目の前にいて、えんちょうさんだけ壁の裏から声だけで交流というのもそれはそれで面白いのではないだろうか。もしくはふなっしーみたいな着ぐるみを着るとか。
 
 今後どんなコラボをするのだろうか?
ゴラクバ!はドズルさんやらったぁさんが主催のたくさんの実況者を招くコラボに参加しておりたくさんの実況者とコラボした。また直接動画では話していない人と直接あったり、ボイスチャットで話したりはしているようだ。
 一方ぼくらのでは大規模なコラボはないが、じじさんが動画に登場していたりとコラボのようなことはしている。
勝手予想だが、今年の夏頃か12月頃にはゴラクバ!ももう一度大規模コラボに参加するのではなかと勝手に楽しみにしている。
 

 今後いぬたぬきさんらはどんな活動をするのか予想する。
 いぬたぬきさんの活動はすべて、自分が楽しくて、人気が出る(たくさんの人が楽しんでくれて、お金も稼げる)と一貫性がある。
 ならば今後どのような活動をするのかせっかくならば予想してみた。
 ゴラクバ!で好きなだけゲームができる生活ができるのだから、残りで求めることはゲームではできないこと。交流と健康だ。それに加えて常に正しいことや良いことをしようとしているところがる。それを踏まえて考えると今後いぬたぬきさんがしそうなことは

運動、健康系
教育系
プロデュース系
リアルで会う系。

の4つ。

運動、健康系はいぬたぬきが健康になるために運動していくコンテンツ。ぺんとさんが健康オタクな面もあり、ゴラクバ!の撮影時間が朝方になるなど健康を意識している。
 今のところは元気だが、30代に近づくにつれ健康を意識して運動を始めたりて、それをチャンネルとして視聴者が楽しめるコンテンツになったりするのではないだろうか。

 教育系は今しているプログラム教育であったり、教育系Yotuber的なものであったり、岡田斗司夫ゼミのような教養的なものであったり、今すぐすることは少ないだろうが、そのうち何らかの形で始めるのではないだろうか。

プロデュース系。
 思いついたアイデアで誰かをプロデュースする。体は一つしかないし、いぬたぬきというキャラではできないこともある。実験的なこともある。それを誰か違う人にしてもらう。自分も相手をプロデュースをするなかで楽しむ。数年後に始めるのではないだろうか。

 リアルで会う系
 今回のプログラミング教育のようなことを今後も続けていくのではないだろうか。リアルのイベントなども近いうちにするのではないだろうか。

この4つはあくまで予想である。当たるか当たらないか楽しみである。もしかしたら予想を超えてくるようなものをしてくるかもしれない。どちらにしろ楽しみだ。


ゴラクバ!もぼくらのも今後どんどん有名になっていくだろう。その分有名税として自分の行動は縛られてしまう。たくさんの人に見られる存在になってしまえば、その分たくさんの人が良いと思う価値観に合わせないと叩かれる恐れが生まれる。それにより自分が出せなくなってしまう人もいれば、より自分の魅力が出せるようになる人もいる。
 ゴラクバ!もぼくらのも今のところ表で誰かを攻撃したりすることなく、自分の思想を動画に出せている。これらのグループが今後大きくなっていくなかで、どういう風に変わっていくのか、どういう風に周囲に影響を与えていくのかとても楽しみだ。


 追記 2022年2月6日
この文章を読んでいると私がまるでえびすアンチあるかのような印象を受けるかもしれませんがそれは違います。私はえびすさんも含めてゴラクバのことが好きです。この文章で書きたいのはゴラクバと言うお互いを割とディスりあう動画作品の中で、一人が安全地帯から一方的に攻撃している。そしてそれが徐々に過激にエスカレートしている。そういったものを面白いものだと子どもに見せるのはいかがなものかと言うことです。
 この文章を書いた当時はえびすさんは声だししていませんでしたし、今とは編集体制も違います。そのためこの文章が書いていることはすでに過去のものかもしれません。
ゴラクバ、ぼくらのは現在も大好評、大好評で活動中です。今後もゴラクバ、ぼくらのが大活躍して欲しいなと思います。


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