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#42絵を描く。世にも奇妙なグレーの世界⑦ー社会ルール編(最近ルールが細かいと思う件)
凸凹発達の息子現在10歳ですが、今回も
9歳〜10歳の絵を展覧します。
言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、自身を表現するツールの1つになっています。
A4コピー用紙にせっせとしたためた絵の数々。
3年生から、新たに気付いてしまった『グレー世界の奇妙な難題』で最終章
社会ルール編
【ハンドドライヤーが使えるか使えないか問題/ルールを逸脱する人問題など】
について、ハンドドライヤーの絵と共に展覧します。
2024年6月現在。
5月末に風邪を引き、まだ数週間しか経たずして、この短期間でまた風邪を引く息子と
毎度せっせと世話を焼く私。
突然過剰な感染症対策を強いられた2020年から数年。
良くも悪くも、あの頃は、風邪を引きにくかったのは確かで、でも、ただの風邪さえ引かせてはもらえないような息苦しい空気感だったのが 今はもう遠い昔のようです。
世の中はもう、ほぼ以前と変わらない日常で動いています。
ただし、発熱すれば毎回PCR検査が出てくる鼻痛の恐怖が以前とは違うところでしょうか…
息子はPCRが大の苦手です。
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注射は幼少から慣らしているためスムーズに打てますが、PCRは突然現れた新参者。
一度体験してからは 絶対に受け入れられない危険物として認識し、検査するまでに叫び脱走を試み保定もなお振りほどき…まあ手こずります。
毎回、先生も気の毒そうにしながらも
機は逃さず、躊躇せずにサッと済ませてくれるのでプロの凄さを感じます。
できればもう少し痛くない検査方法が確立されればよいのですが、
今の科学技術ではまだ難しいものなのでしょうかね〜どうなんだろ。
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by.息子10才
そういえば。
感染症対策で最もありがたかったことは
お店のトイレにあるハンドドライヤー(ジェットタオル)が
一斉に使用禁止になったことです。
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by.息子9才
メーカーさんには申し訳ないことですが。
息子にとっては
いつ だれが 大きな音を鳴らすのか。
いつ鳴り止むのかわからない恐怖を外出先のトイレで感じていました。
なので、いつも警戒を怠らず、
まさに今ライオンが襲ってくるのではないかと思えるほどの臨戦態勢なわけですから
トイレに行っても 用を足している場合ではないわけです。
それが、ある時。
一斉にパタリと音がしなくなった衝撃。
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by.息子9才
ただし、今までのことがありますから、
ライオンへの警戒はもちろん緩めません。
それでも、怖いもの見たさで調査が始まりました。
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息子「〇〇のスーパーは使えないよ!
コロナだからね。」
「〇〇のお店は電源入ってない!
コロナだからブブーだよ!」
と、眠りについたライオン(機械)に接近して調査を進めます。
調査は入念で、行く先々のトイレは必ずチェック。
その後は絵にお越し、何やらYouTubeで機種を検索し、動画で音や風の強さのチェックもしていました。
驚いたのは、ハンドドライヤーの動画があること。なんでもアップされていてアリガタサとコワサを感じました。
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一時期は
【周囲のお店×ハンドドライヤーのメーカー×機種のタイプ×使えるか否か】を
何店舗も把握していました。
さて。
そんな 天国な状況も
日常が戻れば 寝ていたライオンも カムバック アゲインです。
あ〜。このまま みんなハンカチで手を拭くのじゃダメなのかなぁと
モヤモヤしていた私をよそに
思いの外 前向きな息子。
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一度すべてがストップした時期に
自分はどのタイプならば大丈夫そうかと
目星を付けていたのでしょう。
その日が来たとばかりに
マイルドそうな機種に手をかざそうと
挑戦し始めた息子。
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息子によって編み出された その所作は
洗練されており 見るものを惹きつけます。
①両手を高く上げ
②両腕で両耳を塞ぎ
③隙間ができないように左肘を曲げて右肘を持ちます
④姿勢を正し
⑤意を決して、腰からガッツリ前方に屈曲
⑥右の手のひらを上にむけ 風口にあてる
まるで、ハンドドライヤーに向かって飛び込む競泳選手のスタートを見るかのような、
でも なんだか超〜独特な姿勢です。
自分で考案した この姿勢に絶大なる信頼があるようで
ライオンにも勝るとも劣らずの武器を手にしたかのような、自信に満ちた表情はマサイの戦士のようです。
そして、挑み やってのけたという達成感が
更なる自信をみなぎらせています。
端から見ていると 控えめに言っても
すごく 面白いです。
もしも、ハンドドライヤーに向かって
そのような独特な姿勢で臨むこどもを見かけたのなら、
それは、うちの息子の可能性が高いでしょう。
最近は、また音を嫌がり トイレを嫌がる素振りが再来しつつありますが。
こうやって、行ったり来たりしながら
怖いもでのも少しずつ 納得して行くのでしょうね。
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最近思うこと。
ほんと、社会のルール変更には
かなり振り回されるよな〜と
ブー垂れたい 私。
ルールに厳格な息子。
学校関係のルール、通学班のルール、放課後デイのルール、お出かけ時のルール、病院のルール、習い事のルール、道路のルール、乗り物のルール、その他社会のルールなどなど
沢山のルールに真摯に向き合い
ズレのないように真面目に守って生きるタイプの人にとって
世の中のコロコロと変わりゆくルールに合わせて生きていくのは
ホントに辛いことだと思います。
そもそもルールが細かい上に多い。
ルールなんて最低限で十分に本来の機能を発揮するわけですよ。
肝はなんなんだって話しで。
細かなルール作って守らせようと
目くじら立てて〇〇警察のような人まで出てくる世の中。
見張りをする暇ならがあるなら、見守りをしてほしいものです。
細かなルールなんて
コミュニティが勝手に作ったものだし
曖昧で変わりゆくグレーな部分ばかりなんだから 緩くてもいいはずです。
絶対に守らなきゃならないものならば
ルール事態も絶対変更すんじゃねぇって
思うわけです。口が滑りました。
まあ、絶対に守らなきゃならないルールなんて数が知れているだろうとは思いますが。
とにかくブーブーとブタのようにブー垂れましたが、
己の不安から押し付けられる最近の細かなルール設定に物申したい気分だったので記します。
息子は風邪を引き 布団に横になりながらも
息子「〇〇君はこう言ったらダメだねぇ」
「△△君は〇〇やったのダメだよねぇ」
「父ちゃんは扉を閉めないから
もうダメだよねぇ」
「PCR検査は痛いからダメー!
やりませーん」
「泥棒はダメだよ。1番ダメだねぇ。」
「囚人もダメだねぇ。1番悪いよ。」
と あれもダメだよ コレもダメだよ
と禁止事項が多くなってしまった息子の世界を緩めるべく
私 「〇〇君は〇〇だったんじゃなかな。
母ちゃんは それもいいと思うよ」
「△△君はやってみたかったんだよ。
△△君のことは△△君に任せよう。」
「扉は閉めてほしいけど父ちゃんは
ダメじゃないよ」
「今は熱が出たら検査だからね。
仕方ないんだよ。風邪引かないように
気を付けようね。」
「人のものを勝手に取ることはダメだね」
「悪いことしたらダメだけど、
捕まってごめんなさいしているところ
だからね…」
などなど
禁止事項の細かなルールに
逐一 アンチを唱えている次第です。
ではでは。
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▼世にも奇妙なグレーの世界シリーズ