見出し画像

阪急京都線の有料座席「プライベース」に乗ってきた話。

こんにちは。利用者山本です。
毎日暑すぎて、さらには台風で、今年の夏は出掛ける予定をことごとく吹き飛ばされました。
泣きたい。

さて今回は…
オトラボの最寄りで、私たちも毎日利用している阪急電車。
その阪急京都線が7月21日から有料の座席指定特急「プライベース」を始めました。
まあいずれは乗ってみたいかな…と思っていたのですが、なんと開始初日に乗ることになったので、そのお話を書こうと思います。

まず最初に「プライベース」について少しだけ解説します。

プライベースとは阪急京都線の特急列車の一部に設定された座席指定車両で、乗車には通常の運賃とは別に座席指定券(500円)が必要です。
座席指定券は原則、専用サイトでの事前予約販売となっており、予約には阪急阪神グループのアカウントとクレジットカード登録が必要です。

(この時点でアナログな人にはまあまあハードルが高い…)

プライベースについて
https://www.hankyu.co.jp/privace/index.html

プライベースは特急電車の中の1車両だけで、席数は1車両40席。
1時間に数本走るとはいえ、始まってすぐは絶対混むだろうなと思っていたので、ほとぼりがさめた頃に乗ろうかなと考えていました。
と、我が家の「どこに出しても恥ずかしいオタク」こと夫がとんでもないことを…

「プライベース、初日の席2席空きがあるらしい」

「へー」
「だからチケットとった」
「何時?(どーせ夕方だろう…)」
「朝9時」
「は?! 開始初日の9時?」
「うん!」

やだー、そんな時間絶対まわりはYouTuberとかブロガーとか、ガチな鉄道オタクしかいないじゃんー。

と思いましたが、その日は特に予定もないし興味はあったので、当日は早起きして梅田に向かったのでした。

21日朝の大阪梅田駅はホームに新列車の撮影をしようとカメラを向ける人たちこそいましたが、新サービス開始のお祝いムード的なものは特になく、割と静かでした。
すでに座席指定券をとっている人たちは電車がきたら、プライベース車両の入口で予約画面を見せて乗車します。


写真1 プライベース車両



写真2 車内全体



写真3 座席

座席の背や座面部分は阪急電車でお馴染みのアンゴラ山羊の怪我使われており、背中や腰の収まりはなかなかです。
座席はリクライニングシートになっているので、自分の好きな角度に倒してリラックスできます。
京都行きの特急は普段ならほぼ座れないので、梅田から京都まで約40分ほどを楽に移動したいなら、500円出して座席指定をとるのもありかもしれません。

が。
少し気になった点もちらほら。
あくまで私個人の感想なのですが、あれ?思ってたのと違うよ?なところがありました。

◎シートの薄さ
座席の背もたれは割りとしっかりしているのに、座面は少し薄く、ソファみたいなクッション性は少なめでした。
例えるなら、JRなどでよくあ?補助座席(ドア付近の席の側面に折りたたまれているやつ)に近いような気が…。
せっかくお金払って乗るのだから、もう少しプレミアム気分があってもよいのでは…?

ちなみにプラいベースの座席はリクライニングしますが、この時座面が少し前にでるので、背もたれを元の位置に戻す時、座席が後ろに勢いよく引っ張られます。
この戻る勢いが割りと強く、進行方向と逆なのでちよっとびっくりでした。

◎実は座席指定券は車掌からも買える。でも…

オンライン購入推奨の座席指定券ですが、実は乗りたい電車の指定席にあきがあれば、乗車時にプライベース車両のアテンダントかあ直接買うことができます。
でもこのシステム、指定席券を持っている人と持ってない人が同じ乗車口に集まることになるので、結構わちゃわちゃになります。有料座席ができたところで電車のホーム停車時間が延びるわけではないので、混雑時間や観光客が多い土日は大変そう。
せめて当日券は改札や券売機で事前に買えるようにすれば、混乱も少なくなるのではないかな?と思いました。

◎他の車両の混雑が激しくなりそう

私が乗ったのはサービス開始初日だったので、途中駅ではプラいベースのことを知らずに乗車位置に並んでいた人たちがとなりの車両へ誘導されたり、あわてて別の車両のドアに向かって走る人たちの姿が散見されました。このあたりは慣れもあるでしょうね。
ただ阪急京都線の特急って、ただでさえ混んでいるのです。そこに指定席車両をいれてしまったので、前後の車両がさらに混みそう…。
朝の通勤ラッシュが大変そうだな、と思いました。

◎もう少しワクワク感を!

これは完全にオタク目線ですが、そ京阪電車の有料座席システム、プレミアムカーではアテンダントによる社内アナウンスや、限定グッズの社内販売があったりしましたが、プラいベースではなし。
オタクは割りとちょろいので(自分も含む)、こういう些細な「とくべつ」に喜びます。
阪急もねこ部とコラボしたり、車両のマルーンカラーをグッズにしたりしているので、プライベースのグッズも作ればいいのに。
初日にそういうサービスがなかったのは少し残念でした。

まあ、なんだかんだ書きましたが、大阪梅田から京都まで座って移動できるのは楽です。各座席の肘掛けに充電のコンセントがついているのも便利だし、ドリンクホルダーもしっかりしたものがついているし。
私が乗った日は初日だったので、レアな新車両の独特な匂いも嗅ぐことができました。
誰か誘って京都に行くとき、また使ってみようと思います。