俺がこうなるまで 「弁論編」
俺の名前はYR。
オトラボで、バリューを上げようと頑張る 盲目の男だ。
俺らの学校にはフロアバレーみたいにみんなと似たような物もある。
だが、みんなとは違うものもある。
それが、「弁論」だ。
弁論とは簡単に言えばスピーチのことだ。
しかし、ただ書いて、発表するだけじゃない。
弁論には弁論大会というものがある。
ルールは簡単。
書いたことを覚えて、7分以内に話せ。
これだけである。
厳密にいうと5分以上、7分5秒以内に話し終わらなければ減点というめんどくさいルールがある。
ここで、みんなの中には
「7分以内に話せだろ?
じゃー 5分以上7分以内でいいだろ。
なんで、5分以上7分5秒以内とかっていう、面倒なルールがあるんだよ。」
と思った人もいるだろう。
その答えだが、俺も知らん。
別に5分以上7分以内でもいいが、正確なルールはそうなのだ。
ついでにもうちょい詳しくいうと 6分で、一回鈴の音がする。
その音はチーン。
という音である。
そして、7分で2回鈴が鳴る。
それが、鳴り終わったあと5秒以内に弁論が終わらなければ減点されるのである。
ついでに、書いたもの、つまり台本を読んでも減点となる。
なぜなら「覚えて話せ」だからである。
最初が、学校でやる大会。
それに優勝すれば 近畿大会。
それに優勝すれば 全国大会である。
しかし ルールは同じだから ひと言でいうと
(ただ7分人前で、喋るだけの大会である。)
ただ審査員もいる。
スピーチの癖にである。
そして、点数をつけられるのである。
もう一度言うが、スピーチの癖にである。
たかがスピーチ、されどスピーチ。
ついでに高校生と中学生が、この弁論をやる。
と言っても一緒にやるわけではなく、別々にやる。
ここまで話したが、みんなの中には
(7分間 書いたこと覚えて喋れ?
んなもんできるか!!)
こう思う人もいると思うが、意外とできるんだよなーこれが。
さて、書くといっても何を書くのか。
それはテーマを決めて、それについて書くのである。
テーマを決めて、書くのは国語の授業でやるしテーマも別になんでもいいのだが、中には
F、「テーマを決めろって言われても、何をテーマにしたらいいんだよ。
先生に聞いてみよう。」
先生、「何を書けばいいか?
なんでもいいから とりあえず書いてみて。」
F、「とりあえずって、何書けばいいんだよ。
なんも思いつかねー。」
こんな感じの奴もいる。
だが、俺は違う。
俺は 発表は嫌いだが、弁論を書くのは好きなのだ。
俺が書くのは
さー 何書こっかなー?
何をテーマにしよっかなー?
そうだ。
アニメのことをテーマにしよう。
こうやって、俺の気持ちをそのまま書くのである。
ちなみに高3の俺も弁論をやっていたが、そのころの俺は俗に言う中二病という奴だったんだと思う。
なぜなら 自分は神に選ばれた。
というか
「俺が神だ!!」
なんて、まじで考えていたからだ。
正確に言うと
「派手を司る神 祭りの神だ!!」
人生失敗など考えられない。
全ては 手の内だ。
なぜなら俺は 「神だからだ!!」
こんなことを まじで考えていた。
自分で言うのもなんだが、俺は間違いなく中二病だった。
だから弁論でも当然それを書く。
つまり 「俺は神だ!!」
とか 「俺は こんなすっげーことをやった。
何をやったかって?
フロアバレー全国大会で、準優勝して、銀メダルもらったんだよ。
チームでもらったけど 俺も活躍した。
まずは俺をあがめたたえろ!!話はそれからだーー!!」
とかを書いたってわけだ。
テーマを決めても何を書いたらいいかわかんねーってやつらがいるが、簡単なことだ。
自分の気持ちをありのまま書きゃーいい。
結局見るのは先生なんだし、弁論に関係ないことは修正してくれる。
そして、いらないところも直してくれる。
だから俺は何の心配もなくありのまま今思ったことを書ける。
逆になんであいつらが、あんなにテーマを書くのに悩んでいるのかが、俺に はわかんねー。
悩んでいるならそれを書けばいいだけの話である。
俺今ネタなくて悩んでんだよなー。なあ先生どうすりゃいいと思う?
そう書くだけで、先生は答えてくれる。
俺がもしネタで悩んでたとしたら、絶対にそう書く。
だが、やはり発表は緊張するから嫌いだ。
だから俺は発表よりも弁論を書くことが、好きなのである。
次回に続く。
カミングスーン。
神だけに。