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定期券のススメ

(この記事は名古屋大学の新入生向けに書いています。が、名古屋圏の大学生なら大抵は同じなのでぜひ一読していただきたいです)

電車通学の大学生は避けて通れぬ定期券。
が、これが意外と難解なもので高校で自転車(愛知県ではけったましーんと言います。友達にドヤ顔で教えてあげよう!)を雨の日も風の日も漕ぎ続けた人にはどうしていいか分からないところもあるでしょう。そんなお悩みをこの記事で一挙解決して見せましょう。
高校で電車通学だった人も見てね!!


序論 定期券って必要?

はい。ざっくりですが月に10日以上大学に行く気があるなら買ってください。(それ以下では卒業できないと思いますが)

①そもそもどれを買えばいい?

まず慣れない人が悩むのはこれでしょう。パターン別に買うべき定期券を書いたのでとりあえず自分が買うべき定期券を知ってください。ちなみに名古屋大学の最寄りは地下鉄名城線名古屋大学駅です。すばらしい!

地下鉄のみ利用

→名古屋市営地下鉄定期券 学生定期券(甲)

市バスのみ利用

→市バス定期券 学生定期券(甲)

JRと地下鉄利用

名古屋市交通局HPより

・画像で青い路線の沿線に住んでいる人
→おめでとう!1枚で通えます!(後述)

・それ以外から通う人
→残念!定期券は2枚必要です
地下鉄との接続駅(金山とか名古屋とか)までのJR定期券と先述の地下鉄定期券をそれぞれ購入してください。この場合は別々のICカードになります。

名鉄と地下鉄利用

→おめでとう!1枚で通えます!(後述)
ただし御嵩から明智に住む方は残念ながら2枚必要です。上飯田までの名鉄定期券と地下鉄定期券を両方買ってください。

その他の地域

(後述)って書いたやつ

連絡定期券と呼ばれるものを購入します。
例えば最寄りがJR大府駅の人は大府-金山-名古屋大学という2社にまたがる定期を駅で一度に全区間分買えるわけです。
JR駅で購入できるのはトイカ定期券、地下鉄及び名鉄駅で購入できるのはマナカ定期券になりますが、マナカ定期券地下鉄駅で購入することを強く推奨します。筆者はJR沿線住みですがそうしています。理由は「地下鉄定期の賢い買い方」がこの方法でしかできないからです。

期間について

大学の春学期は4,5,6,7月ですから、一番お得な6か月定期だと夏に大学行かない人には無駄になることも(十分元は取れますが)。最初は3か月定期にして部活、サークル、バイトとかが決まってから夏の分を考えるのも手。

7月から6ヶ月定期にすると来年以降混む4月に更新しなくていいのも地味にありがたい。

②定期券を買うには

やることリスト

①(連絡定期券の人のみ)接続駅を選ぶ。JRなら大体は金山か名古屋か大曽根ですね。名鉄はよく知らないです。

地下鉄で通したい駅を選ぶ。ここが最重要ポイントになります。接続駅はもちろん主要乗換駅やよく行く駅、バイト先の最寄りとかを選びましょう。

なんとかしてルートを通す。はいとうとう最難関です。②で選んだ駅を通るようにルートを決めましょう。長さについてはどうせ5区なので気にしなくて大丈夫です。

買う。お疲れ様です。これにて君の楽しい大学生ライフは約束されました。好きな所に空きコマでも帰りにでも足を運びましょう。

超重要!? 購入当日

ここで非常に重要なことをお教えします。定期券は地下鉄駅ならどこでも買えます。間違っても名古屋大学駅や金山駅や本山駅で買ってはいけません。通学定期は証明が必要なので駅長室で買うのですが、それはそれは混みます。買えません。無理です。なので空いている駅、特に最寄りに大学が無い駅に行って買いましょう。
私は総合リハビリセンター駅で買いました。

それともう一つ、先に申込書は書いておきましょう。このリンクの下の方にPDFがあるので家で印刷して書いておくのがベター。

ところで、先述の通り通学定期は券売機では買えません。(だから大学の最寄りは主要駅ばりに混む)学年をまたがない継続購入ならできるのですが…

定期いつ買うのか問題

地下鉄・市バスだけでいい人→合格証明書があるならいつでも買えます。一応は定期期間開始日の14日前から発売ですがそんなに早く買う必要は無いので本格的に混む前に好きな所で買いましょう。

他社線との連絡定期券を買う人→残念ながら合格証明書では売ってくれません。入学後に学生証と同時にもらえる通学定期乗車券発行控が必要です。それを受け取った日(おそらく入学式)の帰りにでも買ってください。ものすごく混みますから覚悟の上で。

③地下鉄定期の賢い買い方

上の3つ読めば分かると思います。

ちゃんと説明

何が言いたいかというと…
地下鉄の学生定期は家の最寄りから学校の最短でなくてもよい
②地下鉄の料金は15km以上は一定
つまり、名古屋中を回るながーい定期でも値段変わらないってことです

名古屋市交通局いわく定期券のルートにはこんなルールが

通学に限らず、塾やアルバイトにも、ご希望の区間・経路を選んで購入できます。

https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/TICKET/TRP0004971.htm

地下鉄の定期券は「一筆書き」で描ける経路で乗換が3回以内なら、お客様の便利な経路を選んで購入できます。経路が交差したり、駅が重複する場合は発売できません。

https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/TICKET/TRP0000283.htm

簡単ですね。連絡定期券の場合は他社線との接続駅こそ限られますがそれでも終点はかなり好き勝手に決めていいわけです。JRや名鉄はそんなに懐が広くないので最寄りから大学の最短でしか買わせてくれません。

3kmまで1区、7kmまで2区、11kmまで3区、15kmまで4区、それ以上は全て5区

この表は定期券の料金表なのですが、見ての通り距離が伸びても値段がほとんど変わらないのです。例えば金山から名古屋大学までは名城線を使えば11.3km(4区)なので6か月定期は33480円ですね?これをたとえ30kmまで伸ばしたとしても計算上は5区となるので6か月定期は34780円で実に1300円しか変わらない計算になります。

なぜ?

まあでも交通局がそう言うのだから我々のような消費者はありがたくその制度にあやかりましょう。
地下鉄は往復で最低でも400円以上するから、最短で4区の定期が必要になるくらいなら、6ヶ月で4回以上最短通学ルート外の駅に行く人はいっそ5区定期にして激長名古屋ぐるぐる定期を作るべきというわけです。

ルート設定五ヶ条

ルートを決めるうえで重要なポイントがいくつかあるのでそれは知っておきましょう

其の一、始点は接続駅にすべし
これは連絡定期券の人に限った話ですが接続駅は地下鉄ルートのどちらかの端でなければいけません。そりゃそうですよね

其の二、名古屋大学は通過すべし
名古屋大学駅までの定期を買うというのはヒヨっこの新入生がよくやりがちなミスです。さっきも言いましたが距離区間が変わらない限り値段は変わらないので、おすすめの激長5区定期にはしないって人も例えば名城線左回りで行くなら次の駅の本山まで、本山側から来るなら二駅先の八事まで伸ばしましょう。乗り換えアプリとかで距離を調べて、距離区間ギリギリまで伸ばすのが一流です。

ちなみに定期区間内で乗ってから区間外で降りると定期区間の一番降車駅に近い駅から降車駅までの料金がかかるので「別に本山行かないんだけど…」というそこのあなたも(距離区が変わらないなら)伸ばしときましょう。その方面に行くときに安くなります。
イメージ図

其の三、同じ駅二度通るべからず
一筆書きではあれど実は交差もダメです。

其の四、乗り換えは三回以内にすべし
これが一番厄介なルールです。名城線は確定として残りをどの路線を取るかの選択にそれぞれのセンスが出ますね。

其の五、一部の駅に気をつけるべし

3回以内の乗換でも乗換駅と経路・接続号線を判別する駅(大曽根、金山、西高蔵、国際センター、吹上)の総数が5駅を超える場合は、発売できないことがあります。

https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/TICKET/TRP0004971.htm

???
なぜこうなるのかさっぱり分からないでしょう。私もです。頑張って調べたところ、定期券の仕様に関わってるっぽい?ようです。

〜〜読み飛ばして良い説明〜〜
おそらくですが定期券は内部的には始点終点と乗換駅だけを記録しています。が、定期券はルートを定めなければなりません。
例えば名古屋から今池には乗り換え無しで2通りの行き方があります。が、「大曽根、金山、西高蔵、国際センター、吹上は乗り換え駅でなくても必要なら記入する」と決めることで桜通線ルートは名古屋-国際センター-今池、東山線ルートは名古屋-今池となって見分けられる訳です。乗り換え回数も決まっているので仕方ないのでしょう。また名城線の右回り左回りの判別にも使われていそうです。
で、始点・終点・乗り換え駅×3・判別駅×2までしか記録できないんだと思います。発売できないことがあるとぼかしているのは例えば始点・終点が判別駅だったり、大曽根を乗り換えに使ったり、名古屋-久屋大通-栄-今池と通したりと判別駅枠を使わずとも一意に定まる場合はその枠を空けて発売できることもあるからでしょう。知らんけど。
〜〜説明終わり〜〜

とにかくその5駅には気をつけましょう。ただし金山は始点にするなら多分カウントされなさそう…トライしてみてもいいかもね。
(追記)なんかオーバーしてても普通に買えたのでやっぱりルールは複雑そう。代案を用意してダメ元でも一旦聞いてみるのが吉。後ろの人の冷たい視線に耐えられるなら。

JR・名鉄との接続について

先述の通りJR・名鉄は最短ルートでしか定期券を購入できません。しかし地下鉄との乗換駅は自由に選べるので、例えばJR民で地下鉄接続駅が金山最寄りでも、例えばバイトで名古屋からJRで直接帰りたい人や、地下鉄ルートにこだわりのある人は名古屋接続でもいいですね。当然JR側の定期は高くなりますが。

④個人的な駅評価

じゃあどの駅を通せばええねんって人向け
名古屋通の人は自分の好きにしなさいよ

【重要】ルート外の駅について

例えば栄-名城線-本山の定期があれば東山線で栄から本山に行こうと何のお咎めもありません。黙認ってやつですかね。なのでとにかく通っている駅だけが重要です。さらに言えば本山から伏見に東山線で行く場合でも先の名城線定期があれば栄-伏見間の料金で行けます。なので、全域を広く通るってのはかなり重要事項になるわけです。

★5 絶対に通す駅

  • 他社線との接続駅…通さないと買えません

  • 名古屋大学…当然です

★4 通さないわけがない駅

  • 名古屋…JR乗り換えにも遊びにも必須

  • 金山…乗り換えには名古屋より使う

  • …なんでもある。100%行くことになる

★3 通すのをオススメする駅

  • 八事、本山、新瑞橋…色々ある。カラオケとかサイゼとかイオンとか。近いから空きコマによく行きがち。

  • 千種か鶴舞…中央線乗り換えに使う。金山接続のJR民は千種ワープにたまに使う。(金山-名城線-名古屋大学よりも金山-中央線-千種-東山線-本山-名城線-名古屋大学のルートで行く方が早いことがある。その際に中央線分の金を払って遅刻回避する技)

★2 通して損はない駅

  • 新瑞橋…たまーに使う。乗り換えにも

  • 矢場町、久屋大通、伏見、上前津…色々

  • ナゴヤドーム前矢田…野球見るならアリ

★1 その他の駅

  • たまに行きたい駅に近い駅…先述の定期区間外は最寄りの定期区間内の駅からの料金がかかることを利用して、少しでもその方面に近づいておく小技

参考 筆者の定期券

家の最寄り - JR - 金山 - 名城線左回り(名古屋大学はここ)- 上前津 - 鶴舞線 - 丸の内 - 桜通線 - 名古屋
↑これが最初に買ったやつ

家の最寄り - JR - 金山 - 名城線左回り(名古屋大学はここ)- 本山 - 東山線 - 名古屋 - 桜通線 - 久屋大通 - 名城線右回り - 自由が丘
↑これが2つ目。上前津周辺をとるか今池周辺をとるかの二択だった。ちなみにこのルートはルート設定其の五に違反してるけど買えました。まじで謎。

結局名城線が最強。名古屋行ければ文句なし

さいごに

これで君は最強の定期券を手に入れた。ぜひとも大学生生活を有意義なものとするためせっかく名古屋にいる以上は色々な所に足を運んでみてほしい。なお、授業にはきっちり出ることを推奨する。(意外と切る人います)

情報は2024年8月5日時点のもの

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