【F=200g/day】2022年3月
【 F=200g/day 】
果物の1日あたり摂取目標は「200g」(厚生労働省及び農林水産省)とされています。実際に、1日1品種ずつ食べながら感じたこと・調べてわかったことを130文字にまとめ、記録しています。『果物は美しい』をテーマに、あくまで主観的に。普段、生活する中で手に入るあらゆる果物を対象とします。
2022/03/05 みかん|みはや
2022/03/06 金柑|寧波金柑
2022/03/07 バナナ|グロスミシェル
2022/03/08 いちご|紅ほっぺ
2022/03/09 みかん|不知火
2022/03/10 いちご|さがほのか
2022/03/11 いちご|いちごさん
2022/03/12 みかん|土佐文旦
2022/03/13 いちご|とちおとめ
2022/03/14 みかん|八朔(品種不明)
2022/03/15 みかん|大橘
2022/03/16 いちご|さちのか
2022/03/17 いちご|淡雪
2022/03/18 みかん|晩白柚
2022/03/19 無
2022/03/20 みかん|甘平
2022/03/21 みかん|せとか
2022/03/22 みかん|河内晩柑
2022/03/23 みかん|川野夏橙(甘夏)
2022/03/24 いちご|ゆうべに
2022/03/25 いちご|さぬき姫
2022/03/26 みかん|伊予柑
2022/03/27 りんご|ふじ
2022/03/28 りんご|王林
2022/03/29 いちご|まりひめ
2022/03/30
2022/03/31
*随時更新
『みはや』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 5, 2022
津之房×No.1408の交雑、2014年登録の新品種。果皮の赤みが強い橙色、温州みかんより小ぶりでかわいい。1玉72gくらい。皮は手で剥けるが、やや剥がれにくい。包丁でカットしてかぶりつくべし。果汁が多く甘味も強い。じょうのうも柔らかく食べやすい。種あり。ジューシー。
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『寧波金柑』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 5, 2022
読みはニンポウキンカン。中国から渡来し長らく愛されている品種。一粒10gほど。黄と橙の中間、まさに金柑色。ツヤのある果皮に品を感じる。ヘタだけとって丸ごと食す。完熟した甘さ、キンカン属特有の香りと酸味。風邪知らず、食べるビタミン剤。花言葉は、感謝と思い出。
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『グロスミシェル』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 7, 2022
瀬戸内ばなな。外は完熟色、中は澄んだ黄色。1房80g。香りは控えめ。果皮も薄いので丸ごと食す。まろやかな甘みとねっとり感。しばらく口に残る後味が良い。バショウ科バショウ属の草本類のため、農林水産省的には、バナナは草、つまり野菜。繰り返す、バナナは草。
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『紅ほっぺ』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 8, 2022
静岡生まれ。『章姫』と『さちのか』の子ども。表面は鮮やかな赤色。花托(果肉)も中心まで赤みが強い。痩果(粒々)も濃い。小さなヘタがなんとも愛らしい。一粒28g。ヘタをとり丸ごと食す。確かにさちのかっぽい。コクと酸味と食べ応え。文字通り、ほっぺが落ちる美味しさ。
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『不知火』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 9, 2022
シラヌイ(シラヌヒ)。『清見』と『ポンカン』の子ども。叔父が育てたノラ不知火のため1玉120gと小さめ。落ち着いた蜜柑色。ポコンと飛び出た頭がチャームポイント。とにかく味が濃い。手軽に購入できる柑橘で一番好き。なお『デコポン』は熊本果実連の登録商標であり(文字数)
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『さがほのか』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 10, 2022
佐賀生まれ。『大錦』と『とよのか』の子ども。表面は深い赤、果肉は清い白。くびれのある美しい円錐形。1粒20g程。包装を開くだけで部屋に広がる甘い香りを楽しみながら食す。みずみずしい。『いちごさん』に世代交代の声もあるが、まだまだ現役。結構なお手前でした。
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『いちごさん』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 11, 2022
およそ20年ぶり、佐賀県期待のルーキー。一万五千株の中から選ばれたとか。『佐系14号』と『やよいひめ』の子ども。シックな赤色。ぷっくりかわいいフォルム。1粒35g程。かぶりつく。THEいちご。美味しい。果肉の硬さは『やよいひめ』譲りか。ブランドロゴは永井一史氏。
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『土佐文旦』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 12, 2022
鹿児島→高知。出自不明、『大橘』に類似説。1玉360gと小ぶりな家庭用。はっきりとしたイエロー。果皮が硬い、包丁で切り込み。文旦の香りがフワァ。じょうのう膜から剥がしつつ実を食す。柔らかな甘み。種は多いがベタつかず扱いやすい。これなら何玉でも食べられるぜよ。
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『とちおとめ』
— 乙倉慎司🍨果物は美しいPOMONA (@otokurashinji) March 13, 2022
日本で最も生産されている栃木いちご。『栃の峰(栃木11号)』と『久留米49号』の子ども。1粒15g程。紫や黒に近い深紅色と、ツヤのある肌に、貴さを感じる。果肉は硬めで食べ応えがある。『とちおとめ』出生の物語は、マーケティングやブランディングの視点からも面白い。
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『八朔』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 14, 2022
ハッサク。江戸時代、広島の恵日山浄土寺境内で発見された品種。出自不明。村上水軍が苗や果実を持ち帰った説も。1玉300g程。橙黄色。八朔の魅力は「ほろ」。ほろ甘く、ほろ苦い。幼少期は『伊予柑』のほうが嬉しかった。今ならわかる、大人のみかん。名称は八月朔日が由来。
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『大橘』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 15, 2022
文旦の親戚、明治時代から生産。熊本では『パール柑』、鹿児島では『サワーポメロ』。1玉400g程。明るいイエロー。頭を水平に切り落とすと剥きやすい。苦味は少なく、爽やかな香りと軽やかな甘み。春どころか、初夏が待ち遠しくなる。果皮は湯船に浮かべて最後まで楽しむべし。
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『さちのか』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 16, 2022
西日本ではお馴染みのいちご。『とよのか』と『アイベリー』の子ども。1粒34g程。発色が良く、宝石のような赤色。ブリッとした躯体に食欲がそそられる。ジューシーでビタミンCの含有量も多い。生産者にも食べる人にも「幸あれ」の想いを込めて『幸の香』。祈りのいちご。
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『淡雪』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 17, 2022
あわゆき。鹿児島で生育された『さがほのか』の変異株(とされている)。1粒10g程。うすい桃色のグラデーション。かわいい。とにかくかわいい。口に入れる。小さい。儚い。とにかく儚い。なにか、日本的な感性を揺り起こされるいちご。しんしんと積もる雪を眺めながら食べたい。
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『晩白柚』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 18, 2022
バンペイユ。マレー半島生まれ熊本育ち。ザボンの一種。1玉1,800g程。重い。晴れやかな黄色。甘い柑橘の芳香。棘がなく、まろやかな味わい。熊本ではお正月の縁起物であり、まずは飾って楽しむ。そこから果肉を食し、果皮は砂糖煮。湯船にも入れる。時間をかけて楽しむ果物。
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『』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 19, 2022
今日は移動続きで、品種の明記された果物に出会えませんでした。そんな日もありますね。早朝、フィリピンバナナを食べました。栄養満点。明日は、素敵な果物が見つかりますように。おやすみなさい。
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『甘平』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 20, 2022
カンペイ。愛媛生まれ、タンゴールの一種。『西之香』と『ポンカン』の子ども。ちょうど200g程。『ポンカン』らしい香りに既視感。カラッとした薄い果皮と、パリッと薄いじょうのう膜(薄皮)。打って変わって、瑞々しく甘々な中身。とにかく糖度が高い。完璧な甘平に完敗!(駄文)
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『せとか』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 21, 2022
長崎生まれ。『清見×アンコール』と『マーコット』の子ども。1玉200g程。黄色の強めな蜜柑色。果皮はやや硬く、剥きごたえがある。みかんというより、「オレンジ」らしい香り。濃厚な味わい。旨みを感じるみかん。品種かけ合わせの来歴が面白いので、ぜひWEBで詳しく検索を。
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『河内晩柑』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 22, 2022
カワチバンカン。熊本で発見された文旦の系譜。偶発実生。1玉200g。凛とした黄色。今にも弾けそうな粒。水分量が多く、喉も潤う。樹の上で実をつけたまま一年以上生育され、春から夏に収穫される珍しい柑橘。多くの通り名を持つので、どれか一つは聞いたことがあるかも。↓
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『川野夏橙』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 22, 2022
カワノナツダイダイ。『甘夏』の品種名。大分生まれ、『夏みかん』の枝変わり。くすみのある黄色い果皮。切ると渋みのある香りが立つ。程よい甘み、独特の苦味が残る。一房、薄皮を剥き、種を取り、口へ運ぶ。また一房。華やかさは無いが、侘び・手間隙の世界観が大変良い。
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『ゆうべに』
— 乙倉慎司🍨果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 24, 2022
2015年に生まれた熊本のいちご。『07-13-1』と『かおり野』の子ども。熊本を代表する『ひのしずく』の血を引く。1粒35g程。端正で整った円錐形。少しマゼンタ寄りの紅色。艶やかな印象。甘み、酸味、芳香、果汁、バランサータイプ。熊(ゆう)と紅(べに)で『ゆうべに』。
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『さぬき姫』
— 乙倉慎司🍊果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 25, 2022
香川のいちご。『三木2号』と『さがほのか』の子ども。1粒26g程。ふっくりと丸みのあるフォルムが可愛い。明るく自然な赤色。つぶつぶは白っぽい。ひと口噛めば果汁が溢れ出すジューシーなタイプ。清涼な香りとしっかりとした酸味があり、ケーキなどにも相性の良いいちご。
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『伊予柑』
— 乙倉慎司🍊果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 26, 2022
1885年に山口で発見され1888年から愛媛で栽培され始めた日本在来種。『海紅柑(カイコウカン)』と『ダンシー(大紅みかん)』の子ども。1玉250g程。暖かみのある橙色。言わずと知れたあの味。皮を剥くのが面倒で、生産量が減っているとか。伊予柑食べて、良い予感。セレンディピティを是非。 pic.twitter.com/EHs6mWh4Vn
『ふじ』
— 乙倉慎司🍊果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 27, 2022
世界で最も愛されているりんご。1940年、青森の地に誕生。『国光』と『デリシャス』の子ども。1玉350g程。あの色あの味あの香り。名前の由来は、①青森の藤崎町②富士山③山本富士子さんとされる。当時、世界を睨んだ上でのネーミングだったかは定かでないが、『FUJI』は強い。
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『王林』
— 乙倉慎司🍎果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 28, 2022
福島生まれのりんご。『ゴールデンデリシャス』と『印度』の子ども。1玉300g程。清廉な黄緑色の果皮と芳醇な香りが特徴。食べ応えのある硬さで噛むほどに甘みが広がる。表面の果点(ポツポツ)が欠点とされ、農水省の品種登録を受けてないんだとか。可愛いそばかすまで、愛して。
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『まりひめ』
— 乙倉慎司🍎果物は美しい|POMONA (@otokurashinji) March 29, 2022
和歌山ブランドいちご。『章姫』と『さちのか』の子ども。1粒25g程。濃い赤色、丸みのある円錐形。程よい硬さ、熟した甘み。和歌山の「紀州てまり」に見立てて「毱姫」。いちごの表面が、新鮮さの証である「産毛」に包まれており、まるで大事に仕立てられた毱のよう。
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随時更新
生産者さん・専門家の方へ
少しでも果物の正しい情報を理解・蓄積していきたいと考えておりますので、もし情報に誤りがある場合は、ぜひご指摘いただけますと幸いです。