東京BRT 運賃誤収集に遭ったハナシ(解決済)
ごきげんよう。
これは!!!1年も!!!前の話です!!!
東京BRTさんを陥れようなんて微塵も思ってないどころか東京BRT大好き人間なのでどうか命だけはお許しください。備忘録です。
あとこの記事アメブロにも書きましたがこっちにもせっかくなのであげようというアレです。要は気分です。
東京BRTとは
東京の都心と臨海部を結ぶBRT(Bus Rapid Transit)です。プレ運行1次、2次を経て本格運行に移行することを目標としています。
運行主体はプレ運行1次では京成バス、2次では東京BRT株式会社と京成バス、本格運行時には完全に東京BRT株式会社による運行とするらしいです。どちらにせよ京成グループになります。
現在は連接バスと、燃料電池バスの予備車2台(1013と1014号車)が京成バス運行になっています。
デザインはみんな大好きGKグループが担当し、車体も駅も統一感があり素敵です。
事の発端
時は2023年4月1日(土)、東京BRTはプレ運行2次をスタートさせました。
これまで虎ノ門ヒルズから晴海までのルートのみの運行だったのが、晴海を経由して豊洲に行く「晴海・豊洲ルート」と、環状二号線を突っ切って最速で臨海部へ向かう「幹線ルート」が設定されました。
冒頭記載した通り、私は東京BRT大好き人間ですから、そりゃもう乗りに行かないわけがないんですね。
なんなら運行初日にも眠い目を擦り乗りに行ったくらいです。乗らないことはこのちっちぇえプライドが許しません。(とか言って選手村ルート開業日は寝てた)
ICカード乗継割引
今回問題となったのが、ICカード乗継割引の存在です。
どんな制度かというと、一度ICカード(PASMO・Suicaのみ。全国相互利用であっても例えばTOICAとかは無理)で乗車すると、違うルートに乗り継ぐときに1乗車無料になるという素晴らしいシステムです。
幹線ルートが虎ノ門ヒルズに来ないため、有明方面から虎ノ門、あるいはその逆の乗車においても1乗車扱いのお金で済んでしまうので非常にお得です。
しかし今回はこやつが悪さをしました…
私の乗車ルート
早速乗車です。
地下鉄アクセスが良くてずっと屋根の下を歩いて行けるのが楽なので、虎ノ門ヒルズから乗ることにしました。
そしてせっかく乗継割引制度があるのだから、
虎ノ門ヒルズ→新橋区間で晴海・豊洲ルート
新橋→豊洲市場区間で幹線ルート
という乗り継ぎで乗車してみることにしました。まず晴海・豊洲ルートでやってきたのは、まさにこの日から東京BRT株式会社運行の1008号車、いすゞエルガです。
1駅乗って新橋に着き、計画通りに幹線ルートへ乗り継ぎを行います。
幹線ルートでやってきたのは、引き続き京成バス運行の連接バス、1009号車のいすゞエルガデュオです。
いざ念願のICカード乗継割引…!
カードををタッチします。
…ん?
表示器を見ると220円の文字。
なんかふつうに運賃引かれたんですが?
どういうことだろうか。
東京BRTの公式サイトの説明によれば、国際展示場から新橋で乗り継いで虎ノ門ヒルズに行くのは可能と説明があります。
今回はその真逆のルートですが、決まりである60分以内の他ルートへの乗り継ぎは完全に満たしますし、なんで適応されないのか意味が不明です。
とはいえ新ルート初日かつ連接バスで対応が大変そうな運転士さんには言い出すに言い出せず、仕方がないので降りてから営業所に電話。
当時は仮設の潮見営業所であり、連絡先が携帯電話番号っていうなんとも残念な感じだったのですが、かけてみると
「そこは適応されないっすねぇ」
とピシャリ。
おかしい。絶対におかしい。東京BRTには問い合わせフォームなるものが存在しなかったので、とりあえず京成バスのフォームに文句書いてその日は寝ることにしました。
予想
お金のこととなると諦めが悪い(クズ)私は、いろんな可能性を考えました。
1つは「この乗り継ぎが考慮されていなかった説」。
冒頭の路線図を見るとわかりますが、新橋〜勝どきBRTは2ルートが並走します。
ですから、「乗り継ぎは勝どきBRTで行うもんだろ」という考えのもと新橋での乗り継ぎは考慮されていなかったというのはあり得そうです。
要は私の乗り方が変人的だったのかもしれません。
もう1つは「東京BRT運行車と京成バス運行車を乗り継いだから説」。
今回の乗車では、東京BRTの運行になった1008号車と、依然京成バスによる運行の1009号車を乗り継ぎました。
そしてICカードの履歴を見ると、所属会社はしっかり反映されているんですよね。
このことを踏まえると、もしかしたら運行会社の違いが影響している可能性もなきにしもあらずです。
本当に諦めが悪いうえ実証しないと気が済まない(という言い訳をつけてBRTに乗りたいだけの)私は、今度は東京BRT運行どうしを乗り継いで扱いがどうなるか検証してみることにしました。
検証
というわけでBRT運行の乗り継ぎで検証します。ルートは同じ
虎ノ門ヒルズ→新橋区間で晴海・豊洲ルート
新橋〜区間で幹線ルート
で乗車します。
今回の乗車でやってきたのは、東京BRT株式会社運行の1011号車、燃料電池バスのトヨタSORAです。納車したてでまだラッピング前でした。
前回と同じように新橋で下車。幹線ルート到着を待ちます。
…すると何やら張り紙が。
なるほど運転士に言えばいいんだな。
私「晴海・豊洲ルートからICで乗り継ぎです」
運「はいそのままタッチしてください」
私「はい。(ぴ)」
運賃箱「220円wwwwwww」
なんとしっかり引かれてしまいました。あーあ。
乗車した車両は失念してしまいましたが、履歴より東京BRT運行なのは明らか。
これで運行会社の差ではないことがわかりました。
考察
20日ほど経ったある日、東京BRTのサイトにこのようなページがあがっておりました。
あと同じ内容の張り紙が新橋に貼られました。
ドンピシャで私の事象ですね。
4月1日と4日に虎ノ門ヒルズからPASMO・Suicaで晴海・豊洲ルートにご乗車になり、新橋で幹線ルート(国際展示場又は東京テレポート行き)にお乗り換えされたお客様とはまさに私です。
全て想像の域を出ません(重要)が、起きた事象を考察すると、
・この乗り継ぎルートに限りおそらく想定されていなかった、あるいはミスにより設定されていなかったのでしょう。
・そして張り紙はこのシステムのミスに気づいたことで貼られ、システムが直るまでは「運転士に言って、タッチせずそのまま通って」ということを意図していたものと思われます。
・しかしおそらく運転士に十分な周知がなされておらず、2度目の乗車で私が乗り継ぎであることを伝えた際に「タッチして」と案内してしまった。
これが一番自然な考え方だと思われます。
返金手続き
返金対応してくれるっていうんだからありがたいですよね。
しかしここでまた一つ問題が発生しました。
完全に自分のせいですが、今回利用したのはtotraというICカードなのです。
PASMO・Suicaじゃないじゃんとお思いでしょうが、実はこれは「地域連携ICカード」というものなんです。
全国で使えるSuicaの機能に加えて各地域オリジナルの割引や特典を追加できるという代物で、北・東日本エリアを中心に16種類ほど展開されています。
この地域連携ICカードは通常と異なり、裏面のIDが2段表示になっています。
Suicaの番号と独自の番号がそれぞれ振られているんですな。
今回の返金では英数字17桁のIDiが必要になるわけですが、これどっちも17桁だしどれ言えば良いんだろうとなってしまいました。
しかしJR東日本のサイトが助けてくれました。
なるほど「JE」で始まる下段のIDがそれなんですね。
こうとくればあとは電話するのみです。
例の携帯電話番号にかけました。
結果
電話をかけたところ、番号と照会して、今回の2乗車分440円を払い戻してくれる運びになりました。現金書留で。
(((((!?)))))
いやまあそりゃそうなんだけどさ。440円が現金で送られてくるってんだからシュールでなりません。
後日本当にきましたからね。現金が封筒で。
とはいえ素早い対応をしていただき東京BRT株式会社様には感謝しかございません。
というわけで今回は、バスで運賃誤収集があった時の対応について、こんな事例があったよっていう体験談を備忘録的に書き留めました。
改めて東京BRTは非常に好きなバスであり、これからもたくさん乗って応援してまいりたい所存です。
IC乗継割引、現在は正常に割引されますので、皆さんも是非一度乗ってみてくださいね。