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実はそんなに甘くない『病院や薬に頼らない生き方』


□生活のリバウンド

施術や教室にお越しになる方で、
「人にやってもらうのは気持ちいいけれど、やっぱり自宅で1人で愉氣やセルフケアをやる時間がとれなくって。」
と、こぼす方がとても多い。

そんな方は、
最初にハッキリ申し上げますと、覚悟がない。
快適な身体でどのようにして生きたいか?
のイメージ力が足りないのではないか、
と思う。

何度かnoteにも書いてきているが、
私自身、整体に出逢う前は数々の健康法に
右往左往して、
ヨガを習う、
ヨーグルト毎朝、
小麦粉をやめる、
炭水化物を減らしプロテイン(まずい)
バランスボール(インテリアと化す)
ランニング(運動嫌いのため挫折)
youtubeの肩凝り改善ナントカなど見漁る

.......などなど、
恥ずかしながら数々のあれこれを挫折し、
いつもの生活に戻る。
という、生活リバウンドを繰り返し、
結局不定愁訴も繰り返していた。
病院、アロママッサージ、整骨院やらに
通っていた健康迷子人間だった。

そんな私はいまや、
他の健康法情報にピクリともせず、
いわば自分で自分の身体をまかなっていく
ということに成功し、
この快適な生活も6年ほどになる。

これから、
私が実際毎日どのくらいの稽古をしているのかを書いていこうと思うが、はじめに言っておくが、皆さんも同じだけの量、稽古をして下さい。というわけでは決してない。

ただ、こんなに右往左往して、
自分でセルフケアの時間をとれず、人に丸投げが当たり前だった私でも、本気になったら人間ここまではやれますよ。
という、生きた証人として事実だけを書いていこうと思います。


□1人稽古内容

・禅密氣功(体操の一種、20分)
・肩胛骨、うで回し(500回)
・舟漕ぎ運動(体操の一種、20分)
・活元運動(野口整体で代表的な体操、20分)
・リンパ流し、骨盤ドッヂボール(15分)
・足裏イボイボボール(10分)
・合掌行氣、各所愉氣(合わせて30分)
・タントウコウ(下半身強化、15分)
・スワイショウ(上半身脱力、15分)
・深息法(呼吸法、常時)
・型稽古(実際に使う手技の型をエアーで30分) などなど。


うわぁ。。。。。

修行僧かよ。と思うかもしれませんが、
今も昔も決して苦行ではなく、
自分の身体が快適になっていくことや、
稽古仲間の身体の観察も楽しかったので
自らすすんでやっていました。

もちろん日によって、これだけの1人稽古時間がとれないスケジュールの日もたまにありましたし、逆に一日5〜6時間稽古している日もあるし、1つの稽古を1時間やることもあるし、人と一緒に稽古もしていました。
内容は自分に必要なものを考えて
その時々変わったりもしています。

開業した今は、毎朝と夜を合わせて
1人稽古は1時間くらいの日が多いです。

これは私が仕事として、
『人からお金を頂いて指導や施術をしている』からであって、自分自身が健康じゃないと、相手を健康に導くことなんて出来ません。仕事の一環として(と、好きだから)やっています。

仕事にする必要がなく、自分の健康のために整体をやっている人はここまでやる必要はありません。
1日30分でも全然違うはず。

しかし、
せっかくお伝えしたセルフケアを全くやらないのであれば、宝の持ち腐れで、結局疲れが溜まって不調をきたす身体からは卒業出来ません。

別に逆立ちで世界一周とか、
居合で1万人斬りとか、
誰もが驚く偉業を成し遂げようとしているのではなく、

「普通にすこやかで文化的な暮らしがしたい」
というのが多くの人の願いなはず。
では、そのイメージをより具体的にしていきましょう。


□あなたの理想の「普通にすこやかで文化的な暮らし」とは?

私がここまで整体をやってきたことには、
「健康だったら、◯◯したいのに!」
という、強いイメージを持てたからです。
そして、それはもう叶っている。
大袈裟に言えば、私は夢を叶えた人間。

私の理想の「普通にすこやかで文化的な暮らし」とは、
「美味しいご飯が好きなだけ食べて、
好きなテレビゲームを毎日やりたい!」

要するに、
食欲ゲーム欲です。


ちーちゃい夢でしょうか。
これが、私が整体を日常にしている最大の理由といっても過言ではありません。
不純な動機だとお思いかもしれませんが、
もう少しお付き合いを。

①食欲 : パンと牛乳を悪役にしないで!

私は、北海道出身でして、
小麦の名産地で育ちました。
パンと牛乳が大好きで、
「小麦粉は腸にへばりつくから腸活の敵!」
なんて情報を目にした時には

ガーン。

北海道のみならず、全国あちこち、
海外でもパン屋を巡り、
北海道ではあそこのクロワッサン絶品!
京都ではあそこ!
下町系だとあそこ!などと自分のお気に入りを見つけてはワクワク。

それなのに、

あのドライフルーツたっぷりのハード系パン、
猫の手のようにぷっくりツヤツヤのクリームパン、
脳にガツンとくるチョコレートたっぷりのチョコスコーン、
あれもこれも消化しきれないから食べてはいけない。
そう思うと、絶望でした。

さらには、
「牛乳はひかえて、植物性の豆乳に変えましょう!」
という情報も目にする。

ちがう。
私は豆の乳なんかでは満足せず、
ウシのチチが飲みたいのだ。
ウシの脂肪分を感じられるチチ!
それも大好きなパンと一緒に。

一時期はストレスもあいまって、
食べては自分で口の中に指を突っ込んで
吐くというのを繰り返し、
「美味しかったし、吐けば食べたことにはならないから、腸に小麦粉がへばりつくことはない。」などという、安心感を得ていました。

私は心の底から、
ギャル曽根さんが羨ましかった。
いいなあ、あんなに沢山嬉しそうに食べれて。
胃腸のつくりが違うんだ。
そう思っていました。

だから、私が最初にせっせと稽古したのは
『食べ過ぎた時にやる整体10のこと』という内容の整体稽古。
主に肝臓、腎臓、腸のケアが主とはいえ
結局全身を整えることが必要でした。

稽古を続けていて後々気づいたことは、
私の身体は多少食べ過ぎても大丈夫なタイプで、どちらかといえば香辛料やカフェインの方が肝臓への負担が大きいこと、
さらには一番影響していたことは、
「食べてはいけないものを食べてしまった」という意識で、自律神経を自ら緊張させていたことが不調の大きな要因でした。


焼肉に行けば、
ごはんは特盛
家系ラーメンも
なんのその。
食べ過ぎたら
その分出せればいい。
肝臓の調整、
腎臓の調整、
足指2.3指間など、
出来ることは沢山。

②ゲーム欲 : ゲームと一生上手に付き合いたい

続いてゲーム欲。
木工や音楽、アートなんかも好きではありますが、私にとって完全にただの趣味といえばゲームです。

PCエンジン、セガサターン、ファミコン、
スーパーファミコン、ロクヨン、
プレステ、ニンテンドーSwitch.....

レトロなものから
新しいものまで
RPGからアクション、パズルゲームまで
大好きでございます。

胸元に輝くピクミン

 
これは、私がまだ子どもの時、
朝から夜中まで忙しく働いていた父親とたまの休みの日に一緒に何をして過ごすか
というとテレビゲーム。
その名残りもあるのか、大人になった今もゲームが大好き、ゲーム仲間と集まっては、汗だくになりながら狂喜乱舞しております。

ですから、教室にいらっしゃるお子様とは
大抵話が合います。

しかしゲームを毎日やっていたら
皆さんご存知の通り、目が悪くなる。
私は、ゲームを80歳になっても
現役でやっていたい。
そのためには、白内障になっただの、
ドライアイになって画面や手元が
見えないだのに、絶対になりたくないのです。
絶対に。

なので、目のケアを習った時には
それはもういいことを知った!
と喜びました。
本当に効いているかどうか、
分からないなりにも藁をもつかむ思いで
やり続けました。

観察と手当てを続けていると、
慢性的な目の疲労』か
一時的な目の疲労』かは、
触れば分かるようになりましたから、
『一日ゆっくり眠って回復出来る程度の目の疲労ならOK』という自分なりのルールを設けて、ゲームライフを楽しむことにしました。

逆に、
『慢性的な目の疲労』に近づいている。
となれば、数日ゲームやスマホから離れて
目を休めることに専念する。
といったように、
身体に直接聞いてみて(触れて確認して)
生活をコントロールすることが
出来るようになりました。

さらに、私はゲーム好きということも
以前は周囲に隠していました。
世間的に『陰気なオタク認定』されることが
怖かったからです。

つまり、世間基準の幸せな人生に
『自分を盛っていた』わけです。
そんなふうに『盛って』生きていると、
自律神経がまた緊張して、
一日終わるとドッと疲れる私になってしまう。
そんな盛り生活からも解放されました。


□結局、どっちが効率的な暮らしだろうか?


こうして、好きなことのために、
時間もないし面倒だから、誰かになんとかしてもらおうと身体のことを丸投げにせず、
・毎日稽古をすること
・疲労度に合わせて生活をコントロールすること
この2点を行い続けました。

これはつまり、
2週間や1か月、疲労を溜め込んで
誰かにケアしてもらう

ではなくて、
その日中にその日の疲れをとるために、毎日稽古をすることにした』のです。

昔は私も毎日ケアや手当てなんて面倒、
時間がない。
と思っていたわけで、前者のように
誰かにケアしてもらう生活を送っていた訳です。
しかし、いざやってみると、
これが案外、後者のほうが圧倒的に楽!

だって、
時間が作れないことや面倒くささを理由にして、手当てをやらないがゆえに結局は、
なんらかの施術を受けるまで、
常にだる重い身体やお腹、
しずんだ精神状態でいた訳です。

でも今は、朝は快適、
夜はぐっすり眠れて、
どこにもなんの痛みもない状態で
好きなことがやれるから
精神的にも軽やかです。
これが私のデフォルトになりました。

□まとめ: あなたは、どう生きたいですか?


さて、

ここまで私の好きなものについて
熱く語りましたが、
いたって庶民的な暮らしぶりが
露呈されたかなと思います。
野口整体従事者はナチュラルな
生活をしているとご想像している方が
いるかと思いますが、
整体従事者の前に1人の人間として、
色々な人がいていいではないかと思っております。

食欲とゲーム欲。
私はこの2つを満たす夢の生活のため、
はたから見れば修行僧のような稽古もなんのそので夢が叶ったわけです。

しかしそこに至るまで、
180度価値観の転換がありました。
時間のなさ、面倒くささに打ち勝ち、
世間に合わせて『盛った』自分を捨て去り、
とにかく、
「不調を理由に好きなことが続けられずに諦める」という自分から、卒業したかった。


施術や教室には、
身体的、精神的ななんらかの不調や病に
悩む方が多くいらっしゃいますが、
そんな方の多くも、やっぱり
「時間がなくて、自身で行うケアは後回しにしてしまう」とこぼします。

それは、正直なところ、
考えが甘い。
これは、覚悟の問題です。

たとえ施術にいらっしゃって、病が治ったとして、これから先、どう生きるのでしょうか?
生活のリバウンドを繰り返し、また別の不調が出て、数週間に1度の施術を繰り返す。
そんな自分のまま、いたいでしょうか?

罹るべくして罹る病。

病を治すことがゴールではなく、
今後も続いていく自分の人生の
イメージづくりが、
一番大切なのかもしれません。




あらためて皆さんは、すこやかな自分で、
どう生きていきたいのですか?



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