空き家改修のリアル
※今回の記事は、野口整体や身体のお話はありません。
先日、地元の北海道某所にて、築50年程の
空き家改修をしてきました。
目の前の広大な畑もぜひ使って下さいとのことで、ありがたくチャレンジです。
北海道に限らず、
おそらく地方には、空き家を持て余し、
建て壊しするにもお金がかかり、
売却しようにも需要がなく売れず、
空き家バンクに登録するといった手間を
かけることも出来ない状況の人、
どうしたらよいかわからない人、
というネットにあがることのない人々は
多くいるはずです。
家主さんとはひょんなご縁で数ヶ月前に知り合いました。
「家賃は1万円。10年住んだら120万円になります。しばらく使ってみて、長く使いたいようならそれより安い金額で譲ってもいいかなと思います。」
と言って下さいました。
こちらは、家主さんのお父様の自宅。
子ども時代は、家主さんも過ごした記憶があるそう。
「あの場所を使ってもらえることを嬉しく思います。
思い出のある場所でもあります。
このまま朽ちていくのも忍びないです。
かといって自分で使うには、自分がやるべきこととしては負担が大きいので諦めていました。
まぁ、そうは言っても、そういうことを重く感じる必要はありません。
自由に使ってください。
よろしくお願いします。」
と言って下さいました。
家主さん、こちらに関わっている間、
大切に使わせて頂きます。
今のわたしは都会暮らしです。
移住なんかでは、都会でのデメリットが叫ばれがちですが、都会と田舎、両方を経験してきているわたしとしては、
ここにいるメリットも確かにあります。
まずは賃貸で気軽に試してみて、
欲しくなったら買えばいい。
言い方悪く言うと、とっても軽率に、
借りることを決めました。
モノは試しです。
私にとっては、自由にできる巨大な実験場です。もちろん、社会通念上まずいことはしませんが。
やっぱり要らないな。と思ったら、
手離せばいいんです。
でも、今の時点でわたしにとって、
この家と周辺の環境、地力を信じて関わることが、自分をより快適にしてくれるような気がしています。
自分のお気に入りのもの、人、環境に
囲まれているということは、
とてもチカラになります。
何事に置いても先のことなんてわからなくて、
なにも決断出来ないという方。
そんな中、どうやって決断するのかというと、
最後は『信じるチカラ』と『身心の勢い』だと思います。
自分の理想と現実がどのくらいかけ離れているか、考えて、とにかく行動してみる。
行動して、ある一定の時間がたつと、
その時点までの結果が出ます。
蚊帳の外の人ほど、人の結果を
その人のものさしで
成功だとか失敗だとか評価をします。
でも、本当は、
自分さえ良ければいいのではないでしょうか。
私自身、自分の死に際の顔が、
『人生、やりたいこと結構やってきたし、満足だなぁ!』という顔で死にたい。
これは昔から、願っていることです。
そのための活動のひとつです。
1年ほど前までは、貸家で
人が住んでいたそうですし、
築50年ほどでそこまで古くないので、
修繕は業者に依頼することなく、
自分たちで出来ることをやることにしました。
自分1人では気が滅入ったり、
やることが膨大で潰されそうなことも、
なぜか不思議と楽しく手伝ってくれる人が
ポツポツとあらわれてくれます。
この空間はわたしの隠居ライフを楽しむ場所にしようと思っています。
整体もやるかもしれませんし、
火起こしなんかもやるかも。
ここの使い道はこう!という狙いを明確には定めず、人が出入りして風通しの良い場が出来たらいいなあと考えています。
そこにこの家があって、
手に入れられる環境で、
なんだかワクワクしたから。
それだけです。
人と繋がり過ぎて疲れたり、
逆に繋がることが出来なくて居場所を探していたり。はたまた、人がいる空間がいいけれど、会話まではしたくない。
こんなふうに、
自分にとって心地よい距離感というのは
人それぞれ違い、変わるものだと思うのですが、
なかなか程よい距離感を実現できる場って
この世に少ない気がしています。
この場にいつかそれらしい『肩書き』が
つくのかもしれませんが、今はまだ、
わたしの夢の隠居ライフハウスとして、
少しずつ愛でて自然発生する出来事に
目を向けていこうと思います。
自分のやりたいことが、
必ずしも目的や役割がハッキリあるわけではなく、口で説明出来ることばかりではありません。
でも、やりたいからやってみる。
これで理由は十分ではありませんか。
今後この場がどうなっていくのか。
私自身、先がわからないことにワクワクしています。
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