![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171197443/rectangle_large_type_2_192c7e3955fd8ae3d9d8af094361bd0d.jpeg?width=1200)
裸の要求 〜大病を風邪で逃す〜
□整体従事者、祝40.4℃の発熱
昨年、大晦日。
40.4℃の熱が出ました。
関節が痛くて、とにかく寒く、頭をハンマーでガンガン殴られているような痛みの頭痛がしました。
家の前では椎茸を干し、
年越し蕎麦の出汁を摂り、
長野で買った美味しい蕎麦でも食べよう。
と鼻息荒く準備をしていましたが、
食欲もありませんでしたし、蕎麦はお預けで
年末年始はこの出汁をすすって1週間近く寝込みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1737553909-6bhPVv28wn7JSqsCZdpH1tlT.jpg?width=1200)
野口整体では、風邪は治すものではなく、
活用して治る。という考え方です。
風邪をひいたと言うと、
「おめでとうございます。」
と言う方もいる程なのですが、
『大難を小難で逃す』
大病を風邪で逃す。
この感性が、非常に重要になります。
風邪なんて長いこと引いていない!
と、威張る人がいますが、
風邪すらひくことが出来ない
鈍く強張った身体と、
風邪をひく必要がない
すこやかでしなやかな身体、
風邪をひいていないという結果は同じでも、
この2つの身体の状態は全然違います。
風邪を長いことひいていない人の多くは、
前者の方が多いのが現実です。
□心身一如~しんしんいちにょ~
心身一如〜しんしんいちにょ〜
という言葉があります。
心と身体はつながっていて、
心を変えれば身体が変わり、
身体が変われば心が変わる。
つまり、身体の不調は心の不調にも繋がり、
心の不調も身体に支障をきたすという意味です。
風邪、インフルエンザ、マイコプラズマ、コロナだろうと、そもそも症状は人の身体の土壌によって様々です。
ふだんから一番疲れが溜まっている処、
ふだん余分に使っている処、
それは十人十色で違うのですから、
風邪の処置も十人十色で違ってきます。
頭が疲れていると、頭痛。
呼吸器やメンタル(心)が疲れていると、
胸をゆるめようと咳が出る。
お腹が疲れると、お腹が痛くなったり、
下痢をする。
痛みや症状であらわれて、
自身の偏りを教えてくれるのが身体です。
そこに手を当てて感応をはかる。
これが愉氣とよばれる手当てです。
日常で積み重なった、少しの無理が
偏り疲労となり、その疲れを一度
リセットするために風邪をひく。
風邪をひいている時、
もちろんわたし自身もしんどかったですし、
皆さんのひきたくない、
長引かせたくなくて早く治したい気持ちも
十分理解出来ますが、
身心が要求している休息に従い、
自然と回復するまで待つと、
かえって身体がアップデートされて、
頭も身体もかろやかになります。
「風邪か?インフルエンザか?コロナか?高熱でしんどい...なにか重い病気だろうか?仕事を休むと迷惑がかけてしまうし、どうしよう。」
などと、不安でいっぱいのまま休むようでは、
本当の意味で心身は休まりません。
「風邪をひけたぞ!身体に任せていっぱい寝て経過させるぞ!」
という気持ちで休むのが本来の『休息』です。
自身の身体の熱を下げる力を使わずに
解熱剤を使う。
要らないものを出し切る前に
下痢止め、咳止めを使う。
それでは、せっかくの自身に備わる
免疫機能を怠けさせ、衰えさせるだけです。
自然に経過するまで『身体に任せて待つ』。
この経験をぜひ積んで頂きたいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1737554184-atTFCRSeK1N0kj4Dhq2pgGOf.jpg?width=1200)
沢山飲んで、
病院にかかることもなく無事経過しました。
□裸の要求に従う〜今、ワクワクすることを選択する〜
身体的な要求に加えて、
心の要求も満たすことが重要です。
心の膿の出し方もまた、
涙、怒り、独り言など、
人によって様々な形で溢れますが、
泣きたい時に泣けなかった、
怒りを上手く表現出来なかった、
その積み重ねが痛みや不調に化けてあらわれる。
これが心身症と呼ばれるものです。
クライアントさんのお身体を拝見しても、
そういった症状がみてとれることは多々あります。
昨年わたし自身、愛猫を急に亡くしたり、
大きく生活が変化する出来事がいくつかありました。
頭は常に考えごとや漠然とした不安が、グルグルする日々がしばらく続きました。
風邪の頭痛が、強制的にその忙しない頭をストップし、心身の痛みの経過を促してくれたように感じます。
日本には、『慎む』という美学があります。
慎重に立ち振る舞い、乱れた様子がない
という意味です。
それは本来、
楽しい時に思い切りゲラゲラと笑い、
悲しい時に思い切り泣ける、
甘えたい時に甘えられる人が、
場にふさわしく控えるからこそ美になるのであって、
人に合わせて言いたいことを我慢し、
愛想笑いでごまかし、
泣きたい時に泣けない。
本来の感情や要求を表現できず、
抑え込むことは美でもなんでもありません。
言い訳とキレイごと、世間体を引いていくと
裸の要求が見えてくるのだと思います。
自分が『こうでなければいけない』と信じてきたことやこだわりは、親や学校、友人の一意見、もしくは社会の風潮から勝手に信じてきたことかもしれない。
どんな自身の些細な要求に思えるものでも、
ないがしろにせず叶えていく。
みんながそうしているから、
誰かが悲しむから、
それでは誰かの期待に応えられないから。
そんな理由で自分の要求に蓋をしているなら、それは自身に積み重なる小さな嘘、無理となって、いつか辻褄が合わなくなります。
低刺激で暗い部屋にいたくて、
誰にも会いたくなくて、
部屋もぐちゃぐちゃで、
歯も磨かずに寝る。
そんな無気力廃人時間も、
必要だからこそあるのです。
そんな時間を最高に楽しむべきです。
そんな自分じゃいけない。
と自らの首を絞めているのは、自分かもしれない。
大なり小なり人生に時折あらわれる
自身の課題を越えていくことや、
困難へチャレンジする姿勢は、
常にワクワクしている状態であることが必須です。
大谷翔平選手は、コーチに罵倒され、
怖いチームメイトに指示されて渋々練習をしてきたから、素晴らしい選手になれたわけではありません。
ワクワクする、楽しいことを選択し続けた結果が今なんです。
ワクワクとは、常に興奮している。
というような状態ではありません。
リラックスして、自分なりに
身の回りの出来事を楽しみに変換できるということです。
内なる裸の要求を聞けるようになるには、
自分好みの環境で、(静かにひとりか。人と居たいのか。)
自分好みの食べ物を食べて、
自分を知るための、
何らかのつながりをもつことです。
それは人に限らず、本や植物などでもいいんです。
そんな自身の要求に忠実で、
『今』を大切に生活をしている人が、
心身症になると思いますか?
きっと答えは明白なはずです。
□整体とは
![](https://assets.st-note.com/img/1737610301-ZKvBdhPrfS9n0y7FjAiHlpuq.png?width=1200)
身体を整える、ということは、人生が整うこと。
と私はいつも言うのですが、
風邪を必要としている身体の声、
休みを欲する心の声を
ないがしろにせず聞き、全力で叶えていく。
整体ではこのような生き方を『全生』といいます。
どんな生き方をしたいか、
今の自身のステージ、
健康状態のままがいいか、
全ては自分で選択出来ます。
『全生』の生き方ではなくてもいい。
『50%生』でもいいんです、自分がよければ。
わたしは『全生』を選択しました。
皆誰もが人生旅の途中。
死ぬまで、あなただけの楽しい人生をデザインし続けましょう。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
![](https://assets.st-note.com/img/1737554946-vwECZisA9WqxFcB78OlJY3HP.jpg?width=1200)
熱田神宮の
きしめん、コロッケ、ちまき
どえりゃあうめぇな
という名古屋弁が
すっかりお気に入りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1737611062-iOk9MJtPG4NrovVWS3AKsbyE.jpg?width=1200)
カメラ好き生徒さんが
撮って下さいました。
ありがとうございます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737610484-2AaBtyIC1HxgRKJ9D4fW8jOV.png?width=1200)
https://www.noguchiseitai-takiguchi.com
#野口整体
#風邪の効用
#愉氣
#やさしい手当て
#インフルエンザ
#コロナ
#健康ルールから解放
#すこやかさの自給自足