好日整体日記 -空想が身体を変える-
今日のいつもの横浜日吉会場。
この日はいつもの面々が揃いました。
基本はいつもの人、お久しぶりの人、初めての人など入り混じりますが、レベル分け、クラス分けなどはありません。
今日のテーマは『背後に意識をもつ』。
自分の背中、
見えないからこそ意識がいきにくい場所ですが、すこやかな人の背中は呼吸での自然な浮き沈みが大きく、背骨もその周辺も弾力があってしなやかで美しいです。
逆に、病であったり、なにか不調がある人は
背中の一部、または全体に動きがなく、
のっぺりとしてかたい。
野口晴哉氏は「化石のよう」と表現していたそうですが、たしかに背中に弾力がなくなるのが特徴です。
手技ひとつひとつをやる際にも、
実は術者は自身の背中にも意識を巡らせています。
自身の背中がどれほど鋭敏かを、
遊び稽古でたしかめました。
また、この日は生徒さんのお一人がご懐妊された。と報告がありましたから、みんなで優しくお祝いムード。今日からお腹の子も一緒に稽古にご参加です。
「妊婦さんに針仕事はさせるな。」と
昔の人はよく言ったものですが、それは目の偏り疲労が骨盤の動きを悪くさせるからであって、そういったことを身体知として口伝えで後世に言っていたのだろうと思います。
妊婦さんへの禁忌の手技などをお話し、
テーマである背後を意識しながら、
目の愉氣や、関連のある場所をお稽古しました。
また、12/14は出張野口整体in長野県信濃町、
マーレテラファームへ。
前日、当日と大雪の中で雪道来れず、教室のキャンセルもありましたが、施術は満席。
施術、教室共にお越しの皆さまお疲れ様でした。
そしてこちらは12/15、渋谷区神宮前クラス。
はじめての方、いつもの方で
肝臓の手当て。
愉氣の終わりのタイミングなど技の上達に向けてお稽古。
凛として緊張感がある瞬間もありますし、
逆におそろしいほど朗らかでゆるい時間もある、
触れる手当ての稽古時間。
施術にも、整体教室にも、
様々な背景をもった人がいらっしゃいます。
自身が『慢性の病である』という意識や、
「なんだか痛い、なんだろう。」という
疑念や不安が胃袋の働きを悪くさせている。
なんて事例もあるんです。
身体と意識は相関関係にあります。
恥ずかしければ顔が赤くなり、
恐いことを空想すれば青くなるというように、
空想によっても身体は変わります。
だから、クライアントさんの中には、
一世一代の告白のように深刻な
身体や心のお悩みを打ち明ける方がいます。
そんな時施術や整体教室では、
そんなクライアントさんの悪い空想からフッと抜けるような言葉がけが大切ですし、指導者や参加者の在り方そのものが、その人の身体に作用します。
うちは本当に参加者の方々のおおらかさが、私の誇りでもあります。
整体が日常にある日々。
ひと口に野口整体といっても、
活元運動、愉氣、体癖などの知識や難しいことばかりでなく、生き方までが整体的になっていくアプローチは沢山あります。
愉しく、自分の生活を見直すきっかけにしてください。
すこやかさの自給自足を、もう一度当たり前に。
今日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました。
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