願い

......もう夏至か。
あたしゃ、この半年間、一体何をしてたんだろうな。

アリンコです。

いや、行動はほぼ何もしてないながらに、感情論で言えば、激動の半年でしたよ。
初期の記事でも書いてるけど、「内観」の半年だったんじゃ無いかな、通算すれば四ヶ月ほど、何もしとらんのやが。

或いは、断捨離の半年だったのかもしれんな。

今の自分にとって不要な思想、思考、感情がサラサラと崩れて、空いた部分にどかーんと「必要」な物が、入ってきた、「これも必要な事だったんだな」と納得するような、半年。

良い事も悪い事も全部ひっくるめて「全部必要だった」と言えるアタイはもしかすると自分が思っているよりもハッピーな性格をしているのかもしれませんが、それは喉元を過ぎて熱さを忘れてるからなのかもしれない。

そりゃあね、リアルタイムの最中では「何だこれは、どうすれば良いのだ?」となっているので、その時の状況でその時に「良い」と言える筈もなく、この半年に関してのみ言えば、「誰かぁ助けて!」状態でしたよ。

誰か。

助けを、求められる相手がいないという事も再認識しました、結局は助けて貰ったんだけど。

これ何で「断捨離」とも言い換えてるかというと、この、落ちてる時にですね、「生きていくのに何ら必要のない無駄な知識」とかも、ごっそり抜け落ちまして、今思い出そうとすれば思い出せる事もあるのですが、二段階で価値観の変化があったので、そん時に「不要な知識」は要らんかったのかもしれませんが。

その影響なのか何なのか、今現在も創作系の事が一切出来なくなってます。

逆にそうなるまでにいつの間にか「忘れてた」話が、こう、浮上してきているので、頭でっかちになり過ぎて現実から目を逸らすなという、時期なのか思い出す必要があったのか。
「半年」という括りで書いているものの、この「変化」はまだ途上だとアリンコ自身は感じております、ある程度安定はしてきたけどね。

さて。
この、ごそっと抜け落ちてごさっとデカい物が入ってきたぞ、でもこれはどうすりゃ良いんだ、という地点で、アリンコの、例の天才の親友が「復帰の為の提案」として、一つ課題をくれたのですが、これには着手しておりません、というか現状出来ません。

「私(親友)をモデルにした登場人物を出して、なんか一本小説を書け」

という、とんでもない無茶振りです、その時は無茶振りが必要だったのですが、親友は創作系も何も、アウトプットしない人なので、どんだけの無茶振りかは理解してない、と前提しての、無茶振り。
別に主人公じゃなくても良いそうです、アリンコの目から見て、この天才が一体どういう人物に見えているのか、小説という媒体で客観的に示してみろと。
何処に発表するとかもなく、とりあえず書けたら見せろと、評価する訳でもなく「ふーん」で終わる様子でしたが。

あの、最初はもっと細かい、テーマとかジャンルとか、あったんですが、向こうは私の為とはいえ、そのテーマやジャンルについて「特に詳しくない」という思い付きで発案してるので、アンタその、流れだと多分貴方(のモデル)途中で、死ぬよ?的な流れから、「なんか一本」というざっくりしたところまでになったのですが。
物語には「起承転結」があるじゃないですか、そこに、主人公ではなくとも「あ、この人モデルだ」とわかりやすいところに、超自己完結型のアウトプットしない、とんでもなく思考が飛躍する天才を、配置するとなると、その人、私の力量では、主人公になるか、全然意味のわからない濃いキャラになるかの、どっちかです。

元が濃い癖に、原型を留めておかないといけないから薄める事もできない。

これどうすっかな、と頭が暇な時に時々考えてはいるのですが、そんな中で思い出したことが一つ......この天才絡みの、我々の性格が反映されたなんか濃い夢を見たことが、あります。

まぁその、持病が発症してから実家を出て、一人暮らしを始めた頃です。
実家を出た事は何ら問題なかった、むしろ楽でした、こんな楽な生活形態があったのか、ぐらい。
自由であるという事は、その自由度に対して責任が付随してくる物ですが、アタイの場合身内の過干渉もあって、不自由なのに責任だけのし掛かってくるというちょっと訳のわからん状況もありましたので、気をつけなければならない事は、当時は「好きな事して良いからと言って、フリーダム過ぎても怖いから時間制限つけよう」だけでした。

わかりやすいのが薬の服用するタイミングね、これ食事や睡眠にも関連しますから。

ただ、体調は一向に回復しないながらに、あまりにも楽すぎて、しかもまだ自分の体調に関して謎の罪悪感を持っていた時期ですよ、「こんな生産性のない人間がこんなに自由で良いのだろうか」と強烈な不安にも陥っていました。

良いんです、生きてるんだから、良いんです。
不安ならお国が「良い」と認可してるのだから、それで良いんです。
もし誰かに「死ね」と言われて、そしたら死にますか?良いんです、良いんですよ。

と今の私なら言えますが、何かを得るのなら対価が必要だと教えられて育った人間、その対価は基本的には「労働と結果」だったので、それらを出せない自分が、こんな楽で良いのかと。

どんだけ実家がめんどくさい事になってたのか。

生きていこうと決めた、生きていくには対価が必要(ここで躓く)、けれど私には何も出来ない。
まぁそんな若かりしアタイに「アホか」とバッサリ切った天才ですが、ボキャブラリーの少ない彼女が「生産性がなくても無駄に生きてる奴は他にもおるよ」的な、励ましなのか慰めなのか、それはそれでどうなんだという言葉も、あまり響かなかった、頑なな私が、見た夢。

この、天才ですね、謎のネットワークを持っておりまして。
これは事実です、アウトドア派なので、「それは一体どういう経緯で知り合ったんだ」的な、アウトドアご夫妻から派生していく、天才に何処まで自覚があるのかは不明ながらに、アウトドアに特化するばかりではない広い繋がりを、このご夫妻をターミナルとして、持っています。

これは実話ですが、大型連休の際にたまたま連絡して、「今出先やねん」と言われて、何の気なしに何処にいるのかと聞けば、パラグライダーという謎回答があった事もあります。

そうか、アンタ、ついに空を飛んだのか、ところでどこの上空なんだ。

何処なの?という質問に「パラグライダー」はおかしいですが、これは彼女の通常運転です。
もしかすると身体的な問題を抱えてる私に気を遣ってくれているのか、それともただの天才なのか、訊かなきゃパラグライダーの話は、私にはしなかったと思います。
後日、「どうだった?」と質問しても、「飛んだよ」としか返ってこない、こっちは感想をアウトプットしない性質が前面に出てますが、終始そんな感じです。飛んだのはわかっとるねん。

あー、それで夢ですね、ここからは、これまで私が見た夢の話とは傾向がまるで違います。

ある日、この天才が自身のネットワークを駆使して、というかご夫妻が駆使してくださったらしく、私の家にドラゴンボールを7つ集めて、持ってきた、という夢です。

アホだと思うでしょ?しかしこの状況が、ドラゴンボール以外は妙にリアルだったんですよ。
集めている事も知らなければ、集まった事も知らない、部屋にやって来て「これ、使って」となんか袋に入れて差し出してくる、前触れの無さ、これが天才の通常運転です。

通常運転です。袋に入れて丸ごと渡してくるところも通常運転です。

そんな、お土産のみかんです、みたいに差し出された私の方はですね、そりゃまぁ、混乱します。
これ以降も我々の通常運転です、なんかのコントだと思って、お楽しみくだされ。

はぁ?何じゃこりゃ、何でこんな大層な物を...、というか、扱いが雑やろ。実在したんか。

と混乱する私に、天才が言うには、ご夫妻が二つ見つけて、それならあと五つ探そうぜとなって、彼らのアウトドア仲間が総力を上げて見つけ出してきたものを、何故か天才が貰ったという話。
でもこの背景には、比較的若い女性である素直な天才の「友人」が何だかよくわからねぇ病気で苦しんでいるから、その子に使って貰おうという前提があった...そう、私です。

彼らの目的は「本当に7つ集められるか」という部分だったので、誰もその結果に関しては言及しなかった、と、聞かされたというところまでが天才の説明を要約した話ですが、恐らく、ご夫妻がスタートから二つ持っていた事で、ご夫妻が親切にも使い道を決めた事を、ややこしい話にしたくなくてそうなった、と天才に説明したのを、鵜呑みにしてやがるのだろうと。

で、アリンコの為に使おうと決まったので、現物をアリンコに、渡す。

この時点で天才はただの宅配人です、仲介者ですらない。
そしてアリンコは小心者です、ここで「ありがとう!」とは、ならない。

いや、いや、そんな、無理だ、こんな代物、私なんかが使っていい訳ないじゃないか。
せめて集め始めてますの時点で連絡してくれれば、なんか関与出来たのに、揃った状態で渡されても、そんな。

「でももう決まったから」と何の感慨もなく袋を差し出す天才。
「受け取れるか!」と何故か逆ギレしながら泣きそうになる私。

ご夫妻は、恐らく、「願い事をする」工程を、天才に託したんだと、そのお気遣いから思うのだが、それが全く伝わっていなくて、それをそのまま持ってきちゃった。
そして「いや仮に使うとしてな」と脱線していく、アタイ。

これで、神龍を呼び出すとしてな、呼び出した時点で、目立つやん?ここ田舎とはいえ住宅街やで、どこで呼び出すん?これで、アタイの体調が全快したとしたら、「あ、アイツが使いやがったな」と思われるし、それはそれで怖い。

なんか、ズルいやん、私、集めてる事も知らんかったし、そもそも集めてくれた人の事も知らん。
それを、私個人が使うんか?おかしいやろ、集めた人が使いなさいよ。
というか、これはどう使ったら良いんだ?「私の病気を治してください」か?それとも同じ疾患の人を完治させてくださいと周囲も巻き込むか?この世から病を根絶してくださいは無理だと思うよ、それしたら、人間の平均寿命が伸びて、地球は大変な事になると思う、と脱線し続ける。

そもそもこの世で神頼みしなきゃ解決しない問題は病だけではない。
戦争、困窮、環境汚染、一部のエゴによる犯罪、嫁姑問題、正義の在り方。
その時に一時的なクリーンアップが出来たとして、歴史はきっと繰り返すだろう。
「何」を主軸に置くか、それが問題だ。
地球というこの星の為になるのなら、人類など根絶してしまえばいい。
人類の為にというのなら、「みんな幸せに」と安易に願う事は出来ない、不幸、不運と呼ばれるそれらのこともまた、人を成長させる為に必要なことだ。

成長を怠れば衰退するのは世の理と、かのストーカー魔術師レザード・ヴァレスも言っていたような気がする、あの人はただの変態ストーカーだったけど、彼の、無駄に高いスペックは世界をも超越して、なんか急にラスボスになってたけどアイツは一体何なんだ?

一人の女性を自分の物にしたいというだけで歴史をひっくり返して、主神殺しまでしてのけた男だぞ、私は、レザード・ヴァレスには、なりたくない。

脱線の果てに何でかヴァルキリーにまで辿り着いた私に、ストーカーとは異なる種の天才は、当たり前のように言った。

「これ、神龍ちゃうねん。ポルンガやで」

ぽ、ぽ、ぽ、ポルンガ?!
ポッポルンガプピリットパロ?!!

ちょ、三つ?三つあるっていうの?何故それを最初に言わない、三つもあるとか、一つでも困るのにどうしろってんだ。
そもそもなんで地球にあるドラゴンボールがナメック星の仕様なんだよ、おかしいだろ!
それに、アンタ、こっちがもしも腹括って一つに絞って、お呼び出ししてお願いしたら「あと二つ」とか言われたら、ど、どうしろっていうんだ、先に言えよ、何でサラッと普通に今言ったんだ。

三つあるのなら、集めた人がせめて二つ使えよ、全部こっちに投げるとか、くそ、親切って難しい。

あのー、一度呼び出すとですね、「後の二つはまた後日相談します」とか、あんまり出来ないんですよ、ポルンガは。
すっげえ帰りたい感出してくるんで、三つ用意してからお呼び出しするのが、礼儀(?)、なのかな?なので、うちに持ってきたんだと思います。

アタイはこの時、夢の中でしたがドラゴンボールの、仕様を思い出しましてね。
どさくさに紛れて、呼び出しの呪文も思い出してましたが、それ以上に気になったのですが。

7つ集めて、願い事を叶えて貰った後、確か、7つ一気にまた、世界中に飛び散るんですよ。

これはまずいです、飛び散った勢いで建造物破壊するかもしれない勢いで、飛び散るんですから。
何処に落下するのかもわからないので、その辺がどう着地するかによっては、もうテロですよ。

これが、ポルンガであるというのなら、逆に...、これは私が管理するのは荷が重すぎるけど、いっそここで「集めた状態」にしておいて、誰にも使わせない、という選択肢もあるんじゃないのかい?
だってそうでしょ、何でか小心者の私のところに来ちゃってるけど、しかも集めてなかったけど、実在するって事は(してない)、私が、なんか使用した後、現代の科学で何処に、飛び去ったか、検証すれば割り出せるって事じゃないのかい?
て事はだ、再び使用する為に、謎の争いが起きるかもしれないし、もう、想像できない悪い事を考えてるヤツの手に渡ったら、...こりゃ、願い事を三つも絞り出さなきゃならんって事以上に、厄介だ。

もしかすると、私がきっかけで、世界が滅びるかもしれない。

なんで人様の善意から、こんな重圧を掛けられる事態に派生するんだ、願いを一つ、叶えて貰えるというだけで、こんなにも心苦しいのに三つ、とか。
これはあれか?アラジン仕様で、二つまでに絞って、最後に「君は、自由に」とすれば良いのか?それはそれでどうなんだ?アイツ、それまで実在してた(してない)ドラゴンボールを消滅させやがった、という悪名を、この先背負って生きる覚悟が、私にはあるか?
世界か、願いか、これをかつて使用した人がいたとして、彼らは一体「何」を願ったのか。

物事を深刻に捉えすぎる傾向の私に対して、天才は言いました。

「そんなん知ったこっちゃないやん。ここにあるんやから、アリンコが使ってええんやから、その後悪用する奴がおったとして、それは悪用する奴が悪いんやから」

んな問題じゃねぇ!その可能性を知ってしまった以上、私はそれを放置する事で後世の罪の原点になり得るんだ、もし仮に誰も私を悪としなくても、私自身が嫌なんだ。
私は、これを、正しく使う方法を、知らない!

何で、こんな物が実在するんだ(してない)。
そして何故、私のところにやって来たんだ、望んでもいなかったのに。
「これを是非役立ててくれ」、その善意はありがたい、ありがた過ぎるほどに、ありがたい。

それだけで充分だったのに。
ただ、それだけで充分だったのに。
私が一体何をしたというのか?存在すら知らなかった、集めるという発想もなかった。
私は今、試されているのか?何にだ?神にか?神はポルンガじゃないのか?いやポルンガを作った人か、誰だ?

ナメック星人は善良だからそれが許されたんだ。
これは、地球人が使って良い物じゃない。
まして、こんな小心者の一般人が扱って良い代物ではない、私はきっと、これを使って、どういう願いを込めたとしても、後に国連的な何かに拘束され、自由を失うだろう。

「じゃあ三つの最後に、誰にも見つかってないとか願えばええやん」

それはそれで、これを後に本当に必要とする人が出た時に、困るやろ!!
私が嫌なんだよ、こんな秘密を抱えたまま、墓まで持って行くとか、難易度高すぎるんや。
だってアンタ、ポルンガやで、これを、消滅させることにも抵抗あるんやで。
つ、つ、作った人の、気持ちも考えたら、これを、私が、私の為だけに使うとか、む、無理。
世界の為に使うとかも、何が正しいのかわからない、無理だ、無理だったんだ。
そんなストレートに「使う奴が使ったらええ」と言えるのなら、どうして、私の知らないところで私の健康状態を願ってくれなかったんだ、何でそんな、スーパーのビニール袋に入れて、持って来たんだよ。

召喚した時点で詰んでるんだよ、すげぇ目立つから。

ああ知りたくなかった、こんな事知りたくなかった、願いなんて、分不相応過ぎる。
実在してる(してない)なんて、知りたくなかった。
今そう考えてる事だけでも、集めてくれた人の善意を踏み躙っている、何てこった。

世の中にはどうしようもない無理難題がたくさんあるのに、その無理難題を解決できるかもしれないアイテムが無理難題というこのパラドクス。

何故、こんな物が私の人生に関与した?
そして何故、私の親友は、それを普通に持って歩いているんだ。

わからない、わかりたくない、何も理解したくない。

......というところで目が覚めました。
この、ほぼ私の小心者モノローグの「夢」ではありますが、この謎の葛藤と苦悩の合間、ずっとビニール袋を持ったまま玄関で「何を悩むことがあるねん」と不思議そうにしている人が、まぁ、小説にするのならこの天才の「キャラクター」ですな。

ビニール袋に入れて、割れるかもしんとか考えない。そんな簡単に割れんやろうが。
呼び出す場所とか、考えないし、誰かに見つかって奪われるかもしれんとかも、考えない。
そして、この「三つの願い事」が三つもあるのだから、一つ自分に譲れとかも考えない。
三つとも自分で使うという発想すらない、「アリンコが使う為に集まった」、この集まった経緯も知らなければ、そうであるのならこれはアリンコの為にある、と、スパーンと納得する人。

ちなみにこの夢を見た時に、天才には話しました。
そしたら彼女は、「いや、そこまで深く考えんと、使えば良いんじゃない?」と言ってました。
そういう人です。恐ろしい。

アタイも「罪の意識に耐えられない」という、大概なめんどくさい人ですが。

とにかく当時恐ろしかったのは、途中で出てきた「国連的な何かに拘束される」という、事ですね。
それを願い事で回避したところでね、別の勢力に狙われるってんで、それで組織を全部除外したとしても、ご近所の人が怖いという、「宝くじ当たったら人生が破綻した」の、かなり大ごと版になってましたが。
ポルンガと会話したってだけで、もう「普通」ではいられなくなりますからね。

ええ、まぁそういう、無駄な知識とかエピソードとかが、アホほど詰まってた時期もありました。
思い出そうとするのなら今でも思い出せるのですが、多分きっかけがなければ、そういう無駄知識が「ある」という、そのものを既に忘れてると思いますよ。

一生豪遊して暮らせるお金が欲しい、とかね、それが何の苦労もなく叶った時点で地獄ですよ。
まずそのお金は何処からやってくるのか、そんなレベルの金額で、経済が破綻しないのかとか、そっちに振り切っちゃう。

こうなったら良いなぁとかいう願望はね、アタイにもありますよ。
確かにこの持病とか、それに付随する障害とか、治るのなら今からでもと思う時もある。

けれど、自分のエゴだけに忠実でいて良いのであれば、これはとある歌詞の引用ですが。

冷たい花びら夜を切り裂く
私が摘んだ光をみんな束ねて
貴方の上に全部、よろこびのように
撒き散らしてあげたいだけ

コレですね、「花の唄」っていう、Aimerさんの曲です。最近よく聴いてます。
「私が摘んだ光」でなければ意味がないという、エゴ。
別に感謝されたいわけでもなく、見返りも要らないから、どうか「貴方」に私のよろこびを。

気づいて貰えなくてもいいから、自分で掴み取る事が出来る人だと知っているけれど、「私が摘んだ」それを。

そうした「エゴ」が自分の中に生まれるとは考えたこともなかったけれど、この半年の間に得たものは、この先私が生きて進む為に必要なものでしたね。
生涯無縁だと切り捨てた筈なのに、突然やってきて、「何だこれ」と余りにも大き過ぎる感情を、少しずつ飲み込みながら、何とか。
ポルンガであれだけビビってた人間の価値観を、僅か数ヶ月で根底からひっくり返した、その人に直接お知らせするつもりは、この先もない。

けれどここまでお読み下さった方には伝えておこう。

あたしゃ自分が生産性のない人間だと考えてた時期もあります。
人間、何がきっかけで誰に影響を与えるか、やろうとしてできる人もいますが、時に意図しないところで、奇跡のような恩恵を、人に与える事も人間には、きっとできます。
私が誰かの何かを変える事はなくとも、「生産性のない人間」など、いない。

アリンコは万人の幸福を願う為の、その方法は知りません。
特定のごく僅かな人に、自分の中から生まれるエゴを傾けるだけの、つまらんけど、割と普通かもしれない人間です。

恋は一人でもできます、押し付けなければ良いじゃないか、と、考えるようにはしてますが。
私が何をせずとも、必ず成功であろう人の、成功を願う、現在地はここです。
この「先」なんて私にはきっとありはしないでしょう、まぁ良いさ。

締めで脱線するというのも、通常運転。

ああ、歌の方は暇があったら、聴いてみてください。
アイツ、これで感傷に浸ってやがるぜ、的な、ことにはならないと思う、良い歌です。

良い歌です。珍しく、アタイは人に薦めたぞ。

私にとっては、非常に長い半年だったなと思い返していました。
そしてこの歌が全て代弁してくれてる感じがします、勝手に。
ドンピシャ過ぎて初見「なんてこったい」って、なった、良い歌です。良い歌としか言ってない。

その内、歌ってみたとかやるなら、コレ……、やらんと思うけど。アタイ歌うと、高確率で腰痛になる。謎の炎症が、起きるんですよ。
これが無ければ、運動出来ないんで、一人でも歌いまくって腹だけは何とかなりそうな気もしますが。
一時期それを企んだんですが、コロナ禍で、まぁ辞めとけって事でしょうな。歌に関する話も、今度いつか書きます。

ほぼ、実在しない素敵アイテムを「実在する」とテンパってた話でしたが、いやでも実際「はい」と差し出されたら、どうします?あたしゃ未だに同じこと考えます。
歌いたいとかも、願わないかと、ビビりなんで。

今回はこんな感じでございます。
あの、天才の話は、またちょくちょく出てくるかと思いますよ。
なんか面白いことあったら、書くかもしれません。

この先、また何かのきっかけで価値観が覆る事があったとしても、「今」を簡単には、忘れたくないですね、そう思えるのはきっと幸せな事です。

それではまた次回。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

(o'∀'o)ノ))マタネ-

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