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【楠栞桜イメージソング】桜レストレーション制作記

お疲れさまです、koushirou(卑屈P)です。

普段、あまりこういう文章は書かない(というか初めてだと思う)のですが、この『桜レストレーション』という楽曲は自分にとってかなり大きな転機になったものなので、

忘れないうちにと考えて書き残していきます。



1.Vtuber楠栞桜さんについて

2020年1月に活動を開始した、麻雀が大好きな個人勢のバーチャルYoutuberです。

配信内容は麻雀に関することが主ですが、それにとどまらず多岐に渡るジャンルのゲームを配信されています。

また、近代麻雀で『楠栞桜のまーじゃん交換日記』の連載を持たれており、
文章に漫画やイラスト、その他DTMや動画編集とマルチな活動をされています。

楠栞桜 / Kusunoki Sio(Youtubeチャンネル)

楠栞桜のしおるーむ

楠 栞桜(BOOTH)

Twitter


2.『桜レストレーション』制作のきっかけ

【麻雀】#天鳳クリスマス杯【🎄🎅🎁】

https://youtu.be/LZVdK5kgSOk


元々2017年末くらいからVtuberを色々見て回っているのですが、その際に麻雀を打っているVtuberを探していたときに上記の配信が目に留まったのが最初です。

その後正式にVtuberとしての活動を始めたときから現在まで、ずっと追っている感じです。

(柾花音さんもずっと追い続けていますが、それはまた別の機会に…)

twitterなどもフォローしていて動向を見ていたあるとき、チャンネルの収益化が通ったお祝いにスーパーチャットをしたところ、急にフォロー頂いたことがありました。

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このとき栞桜さんが自分の曲をご存知だったことを知り、いたく感動したのを覚えています。

そしてこの後、結構多くの方から「卑屈P」という名前存在について言及されたことも嬉しかったです。

何せこのとき出た『左右 -みぎひだり-』という楽曲は、やがて公開から10年前となる楽曲ですし、近年のボカロ活動はほとんど反応が頂けないことから、こんな風に実は知っている人がいたという事実に言いようのない不思議な感覚を覚えました。

こうしたやり取りの末0であった創作意欲が俄に沸き立ってきたとき、友人のツイートを見て思ったのです。

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そうだ、そういう方法もあったのだと。


3.取り掛かり

もともとそんな気はなかった(というか考えも及ばなかった)ので、上記のようなことがあった後は毎日ぼんやりと妄想を脳内で展開する日々でした。
そうした中で栞桜さんの配信を見ていく内に、

「みんなと一緒に作り上げて、みんなと一緒に進んでいく」

ことを大きなテーマとして芯に据えようと思いました。

このあたりで、最初に考えていた応援ソングよりもイメージソングの立ち位置で作っていく方針にしました。

とりあえず1番までの全体のオケを作ってみて、それから歌詞を考えよう、という感じで。(因みに既にこのとき、サビの締めは「もっともっと、輝いて、ねえ。」で締めるのは確定してました。)


ただ、ここからが大変でした。


4.試行錯誤

いつものように曲を作れば大丈夫だと思っていたのですが、今回の場合勝手が全然違いました。

普段はボーカロイドに歌わせるという特性上、外観以外にキャラクター性が存在しないため好き勝手な歌詞を書いてもそれはそういうものとして扱われ、受け入れられるというのが普通でした。

それが今回は「楠栞桜」という明確な人格が存在する対象のイメージソングです。

考えて考えて出てきた歌詞を見返すたび、

「そんなこと本人は考えてもいないんじゃないか?」

「これは本人の考えと真逆のことになっていないか?」

「これは聴く人によって受け取られ方が変わる可能性があるんじゃないか?」

と不安になりやり直す毎日が結構続きました。

また、その間にも行われる配信の中でご本人が発信する言葉を聴いて「やっぱりこの歌詞の言い方はちょっと…」と思い直す日もありました。

制作途中のことなので外に意見を求めることも難しく、できる限りの「いわゆる解釈一致」を探すことが本当に大変でした。

どうにかこうにか思いつく限りの手を尽くして作詞し、ショート版を出せたのは考え出して1ヶ月後のことでした。


5.ショート版公開からフルへ


そういった右往左往を乗り越えて5月6日にショート版をtwitter上で公開しました。

ご本人にRTいただいたこともあり、自分にとっては過去類を見ないくらい聴かれました。

心配していた歌詞の解釈についても一応この段階では好意的にとっていただけているのかなと考え、残りの作詞を続けました(2番以降についてもほとんど前述の通りの逡巡がありましたが、繰り返しになるので割愛)。

そういえば、大サビの後の後奏にメインボーカルとコーラスの中間のような歌唱部分は、大分最後の方になって足しました。加えて曲の終わりはフェードアウトする形にして、この時間がずっと続いていくようにという雰囲気を出すようにしました。

またこのあたりで、ギターをボカロつながりの旧知の友人であるだいさんにお願いをしていました。

大阪を中心に活動しているアゴアニキ主体のバンド「AGOBOT」(現在休止中)、「アゴノス」でギターを担当していて、これまでも度々お世話になっています。

間奏と後奏のソロは完全におまかせしたのですが、予想通りの良いものとなって返ってきました。毎度本当に有難うございます!

だいさんtwitter

アゴノスTwitter


そして当然、動画としてYoutubeやニコニコに投稿することを考えていたので、イラストで協力してくれる方を探しました。

イラストは動画をご覧の通り、広輪凪さんです。

広輪凪さんtwitter

自分が栞桜さんを追い始めた当初からずっと栞桜さんのイラストを沢山描かれていてただならぬ熱意を持っていると感じ、折角だから思い切ってできる限りの良いものにしたくて連絡しました。

こう書くと探しましたというか、当初から決めていて声を掛けさせてもらった感じですね。自分から誰かに積極的にお願いするということはほとんどやってこなかったので、よく行動に移せたなと自分でも思います。

結果、最高に素晴らしいイラストを頂けて心から良かったと思えます。

色々と手を尽くして最終的に完成版ができ、投稿しました。6月14日 20:00。VtuberとしてのホームはYoutubeですが、自分は自分のホーム、ニコニコ動画へ。


6.その後


投稿後、またもご本人によるRTのお陰で、それはもうここ数年自分の楽曲では見られなかった大きな伸びを見せ、この記事作成時点で27000再生されています。

何よりも不安だった解釈一致の不安についても、皆さんの反応から概ね落とし込めていたようで胸を撫で下ろしています。

そして驚いたのは、twitterへの直接の感想ツイート、マシュマロへの反応、動画へのコメントが非常に沢山あったことです。

何度も繰り返しになりますが、普段なら絶対に起こらないと言い切れるレベルでのリアクションの数でした。

Vtuber界隈の優しさに触れるとともに、もっとボカロ界隈でもちゃんとリアクションを起こしてもらえるよう活動しなければと思いました。

まだまだ書きたいこともありますし、特に歌詞については一言一句どうしてそうしたか、なぜその言葉を選んだのかなど早口でどこまでも語りたいところですが、あまりそこまで解説というか説明してしまうのは無粋かなと思いますのでこの辺にしておきます。

この曲を聴いてくださった方々と酒の席ででもお会いすることができれば、そのときにでも与太話として聞いていただければ…


7.謝辞

『桜レストレーション』を聴いていただいた皆様、本当にありがとうございました。

自分がこれからも活動を続けよう、頑張ろうと思えるのはひとえに皆様の感想のお陰です。

自分のことをこれで知った、また、これで思い出したという方々、宜しければこれからもボカロPとしての活動を続けていくのでお手隙の際に応援いただければ幸いです。

そしてそれ以前からずっと自分のことを応援していただいている方々、何度か折れそうになったところを救っていただき大変感謝しています。そのお陰で今日の自分があります。こんな自分で良ければ、これからもしばしお付き合いいただけたらと思います。

また、ギターを弾いてくれただいさん、イラストを描いていただいた広輪凪さん(動画投稿直前までイラストのブラッシュアップをやっていただきました)、ご両名とも非常にいい仕事をして下さって、改めて、本当にありがとうございました。

最後にイメージソング作成させていただいた楠栞桜さん。

栞桜さんの実直で細やかな活動、視聴者を本当に大事に考えて行動し、実現させていく誠実な行動に、自分自身の活動を見直すきっかけを数え切れないほどいただきました。

本当に感謝しています。

今更になりますが、3D化本当におめでとうございます!これからも力の限り活動を応援していきます。



終わり!

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