BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDX セカンドステージに向けて
BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDXでは、現在熾烈なリーグ戦が繰り広げられています。
先日、ファーストステージの全12試合が放映され、次回からセカンドステージに突入します。
リーグ戦としては折り返し地点です。
そして、ここまで各チーム間でかなりはっきりと明暗が分かれる結果となってしまっております。
ここからはレギュレーションも変わり、より厳しい戦いをくぐり抜けて、逆転負けしないよう、また下剋上を起こせるように立ち回る必要があります。
本記事では、この後に控えるセカンドステージに向けて各チームの状況(期待や懸念点など)をまとめていきます。
厳しい現実を突きつけるような記述もままありますのでご了承ください。
セカンドステージはファーストステージと何が違うのか
リーグ戦は、ファーストステージとセカンドステージで構成されています。
それぞれ、選択できる譜面の難易度帯が以下の通り異なっています。
ファーストステージ
先鋒戦:☆8~☆10、中堅戦:☆10、大将戦:☆11
セカンドステージ
先鋒戦:☆8~☆10、中堅戦:☆11、大将戦:☆12
ここからは、毎試合で☆12の高難易度勝負が解禁となるわけですね。
☆12の譜面は全体的に密度が高く、スコアを伸ばすにあたり純粋な高難易度への耐性が基本的には求められます。
これまで以上に、地力、という意味での実力差が勝敗に直結しやすいレギュレーションとなるわけです。
加えて、地力の差は普段のプレイングに可視化されやすいため、下馬評としてもこれまで以上に優劣がはっきりとついてしまうことが予想されます。
懸念となるのは、高難易度の譜面で他チームに太刀打ちできるほどの高地力の選手がいないチームの立ち回りです。
もちろん、課題曲の中にはレギュレーションの穴を付けるような選択肢もありますから、うまく戦略を立てて勝ちに結びつけることも不可能ではありません。
かなり厳しい戦いになるとは思いますが、観戦側としてもひりつく展開を所望したいところです。
しかし、もう一つ大きな懸念があります。
それは、ファーストステージの時点で既にチーム間での大きな優劣が出来上がってしまっているという点です。
特に、未だに勝利が出来ていないチームは、どんでん返しが起こりにくい形に変容したレギュレーションにおいて逆転を狙っていく必要があります。
相当劇的な展開を期待する必要がありそうです。
では、その頑張らなければならないチームと、逆に壁となるチームそれぞれの状況を整理していきましょう。
※チームの記載順は、筆者の独断と偏見で勝ち抜けへの期待が大きい順(リーグ別)とさせていただきます
Bリーグ
APINA VRAMeS
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:9(3勝0敗0分)
獲得pt:25
現在の順位:1位
各選手残コスト
UCCHIE:40/100
WELLOW:70/100
CHP*1E:60/100
KENTAN:50/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用
強力な砦が、ついには崩されることなくファーストステージを終えました。
現時点で、すでに3位以上での通過が確定しています。
個人的に特筆したいのは、UCCHIEのスペックが想像を大きく超えてきているという点です。
戦力的には難易度を問わず王者に匹敵しうるレベルにまで成長を遂げています。
加えてWELLOWもまた、同レベルと言ってよい実力がありますから、チーム全体での実力が群を抜いていると考えられます。
CHP*1EとKENTANについても着実に自身の役目をこなしており、もはや付け入る隙はほぼ皆無かもしれません。
正直今後には期待100%と言えます。
SUPERNOVA Tohoku
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:4(1勝1敗1分)
獲得pt:18
現在の順位:2位
各選手残コスト
TATSU:50/100
NIKE.:50/100
TAKWAN:50/100
46:70/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→APINA VRAMeS・中堅戦)
セカンドステージ:未使用
前回と似たような所感にはなりますが、各々の安定感とは裏腹に、求められている仕事量も膨大で、それが完璧にこなせているかは微妙なところです。
大将戦(☆12)で6ptをとれる期待がこのチームに関しては正直薄いというのがあり、先鋒中堅ではリードを作ることはマストで、出来ればここで6ptを取るところまで行きたいはずだと思います。
加えて、大将戦では少なくとも1曲勝利しなければ勝点3を得られないため、意地でも自選を取る必要があります。
☆12に関しては他チームに圧倒的な選手が多く、分が悪い勝負を随所で強いられることが予想されます。
全員にのしかかる重い責任に押しつぶされないこと、これがSUPERNOVA Tohoku勝ち抜けのためのポイントとなるでしょう。
TAITO STATION Tradz
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:1(0勝2敗1分)
獲得pt:14
現在の順位:4位
各選手残コスト
KKM*:90/100
RIOO:40/100
8S.:30/100
RAITO.:60/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→GiGO・中堅戦)
セカンドステージ:未使用
開幕の失速を引きずってしまっている印象です。
この失速を引きずってしまわないか、というところがなによりも大きな懸念です。
後半戦に救世主となるべく控えるKKM*の実力が圧倒的なのは言うまでもありませんが、何より絶対に6ptを取らなければならない責任が重くのしかかります。
加えて、他の3名はなにがなんでも1pt以上取らなければせっかくの破壊が無駄となってしまいます。
周到に計画を立て、布陣を整えたようにも見えますが、それをその通りに遂行できるかどうかに全てがかかっています。
GiGO
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:2(0勝1敗2分)
獲得pt:15
現在の順位:3位
各選手残コスト
CORIVE:80/100
NUCHIO:10/100
CYBERX:60/100
LOOT:70/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用
あまりこういった内容を発信する人はBPLにおいてはいませんが、厄介なおっさん視点で筆者から言うべきだと思うので発信いたします。
NUCHIO、あなたがとても心配です。
特に第2戦、第3戦と、正直致命傷ともいえるミスを立て続けに出してしまい、目と鼻の先にまで届いていた勝利を逃しました。
それだけではなく、試合を終えた後のあなたはまるで家族との今生の別れの如く意気消沈していました。
野次馬目線の理不尽な物言いなのですが、どんなに周りから絶望されても自分たちだけは最後まで絶望せずにやりきらねばならないと思っています。
最後には笑うNUCHIOを見られることを期待しましょう。
また、チームとしてもNUCHIO一人に重責を背負わせすぎた部分もあるかと思います。
今後は残ったメンバーでフォローをしていかなければなりません。
覚悟の上での采配だった可能性もありますが、全員に非情な現実が重くのしかかるセカンドステージとなりそうです。
Wリーグ
SILK HAT
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:6(2勝1敗0分)
獲得pt:19
現在の順位:2位
各選手残コスト
SEIRYU:80/100
VELVET:30/100
LICHT:70/100
KIDO.:40/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→レジャーランド・中堅戦)
セカンドステージ:未使用
ここまでの展開を予想できた人がいたらすごいです。
3試合目では、下馬評を覆すどころか、流れを大きく変える可能性すらある大きな1勝を上げました。
ブランクもあってか他チームは獲得に消極的だったLICHTですが、やはり大会を制した経験者は違うのだということを見せつけています。
前季は苦しかったKIDO.ですが、見違えるほど本番でのパフォーマンスが向上し、一回り実力が上の相手にも戦略勝ちを成し遂げました。
VELVETは結果には結びつかない勝負が多いものの、全選手の中でも屈指の安定感を発揮しています。
そしてここからは☆12が解禁となり、SEIRYUが本格的に始動します。
彼もまた、懸念だった低難度の勝負を乗り越えていますから、今後に大きな期待がかかります。
4人全員が勝利に貢献できている、という意味では、今季はもしかしたらもしかするのかもしれません。
GAME PANIC
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:6(2勝1敗0分)
獲得pt:26
現在の順位:1位
各選手残コスト
MIKAMO:30/100
PEACE:30/100
TAKA.S:90/100
FRIP:70/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SILK HAT・中堅戦)
セカンドステージ:未使用
不慮の事故というのは、いつどこで誰に対して起こるのかわからないものです。
だからこそ、事故に見舞われたこのあとどうなるかが要注目のチームです。
今季に関しては、前2試合についてはかなりパフォーマンスがよかったこともあり、それを思い出せるかどうかがポイントとなります。
主に稼働した3名については、ここから大きくつまずく可能性は低いと考えています。
ここからは、本格稼働となるであろうTAKA.Sに期待が集まります。
TAKA.Sの☆12が命運を握る、といった話を以前にもしましたが、どうやらその通りになりそうですね。
ROUND1
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:6(2勝1敗0分)
獲得pt:18
現在の順位:3位
各選手残コスト
U*TAKA:40/100
KUREI:40/100
I6VV:60/100
NAGACH:80/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:(→レジャーランド・大将戦)
セカンドステージ:未使用
王者が威厳を見せ、見事上位争いに今季も参入してみせました。
懸念となり得るのは、あまりにもおまけ扱いの風潮が先行しすぎている他3名のメンタルだと思っています。
試合内容としては、パフォーマンスは選手の中でもむしろ高い方の面々が集まっているチームだと個人的には思います。
ただ、王者があまりにも別格すぎるがゆえに、弱く見られてしまうという一面もあることでしょう。
特にKUREIは2021時代にかなりの好成績を残していただけに、その当時と比較されて失望されるその風潮に拍車がかかっているように思えてならないのです。
ただ正直なところ、筆者としても1度でよいので彼らが下馬評を大きく覆し、周りの野次馬共にアツい手のひら返し三下ムーブをさせてほしい。
そして私にそれを見て嘲笑わせてほしいというしょうもない願望を抱いていたりします。
レジャーランド
現在の状況(第3戦終了時点)
勝点:0(0勝3敗0分)
獲得pt:9
現在の順位:4位
各選手残コスト
1-PIN:50/100
DINASO:50/100
G*:40/100
U76NER:80/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→ROUND1・中堅戦)
セカンドステージ:未使用
最序盤に作ってしまった悪い流れを断ち切ることが出来ずにここまで来てしまいました。
相手の強さが予想の範疇を超えた、というのもあるかもしれませんが、詰めの甘さを感じる点や、策士策に溺れたかと思わせるような点がいくつかあったのも事実です。
課題曲をあえて詰めずに対策をさせないというブラフ的な戦略をたてる選手が少しずつ増えており、実際にレジャーランドの選手も何度か遂行していたように見受けられます。
しかし結果は、自身の対策不足が返ってくるような形で、裏目に出てしまっていた印象です。
もはや、誰か1人だけでも殻をぶち破り、下馬評を覆す大どんでん返しを起こす必要があると思います。
対戦カードで見る各チームの温度感
さてここからは次週に控えたセカンドステージ1戦目の対戦カードを整理していきます。
前回もお伝えした通り、ここでは今回戦った第3戦と全く同じ組み合わせで試合を行うことになります。
今回勝ったチームと負けたチームにはまたそれぞれに新たな風が吹き込んでいますから、既に試合の動向などを予想をしていた方についても以前までとはまた違った視点が得られるのではないでしょうか。
では、順番に見ていきましょう。
第1試合 GAME PANIC vs SILK HAT
ファーストステージ最後に戦った2チームがいきなり連戦という形になります。
GAME PANICとしては、前回は予想だにしなかった黒星であったため、出鼻をくじかれたところがあるかもしれません。
ここで踏ん張れるかどうかがポイントとなるでしょう。
SILK HATは前回の大金星のおかげで今一番流れに乗れていると言うべきチームです。
柔軟なコスト管理も追い風となり、盤石な体制でこの試合に臨むことが出来ます。
ここで勝てば、一気にリーグ全体をSILK HATカラーに染め上げるかもしれません。
第2試合 TAITO STATION Tradz vs APINA VRAMeS
ここまであまり良いところがないTAITO STATION Tradzですが、爪を研いで時を待っていた破壊神がついに本格始動となり、期待も大いにあります。
相手はここまで非の打ち所がないAPINA VRAMeSですが、予想に反して破壊神との直接対決に知能犯智将KENTANを起用。
勝ちの可能性を見出せず引導を渡す決断をしたのか、はたまた破壊すら止め得るだけの戦略があるのか、彼らの動向に注目が集まります。
また、他の選手に絶望すら与える破壊神ですがチームの命運を握るキーパーソンでもあるため、神が神でいられるかどうかも気になるところです。
第3試合 ROUND1 vs レジャーランド
完全にスタートダッシュに失敗してしまったレジャーランドに追い打ちをかけるべく試練が訪れます。
ミッション内容は「勝て!」です。
第1試合の結果次第では、ここで負けた時点で望みが潰える可能性すらあります。
修羅の道、などという生ぬるい言葉では形容できません。
焼石の道と言っていいでしょう。
ここで望みをつなげるか注目です。
第4試合 SUPERNOVA Tohoku vs GiGO
正直お互いにとって今後の明暗をくっきりと決める試合となることが予想されます。
GiGOは絶望されがちですが、ここで勝利すればSUPERNOVA Tohokuとは立場が逆転します。
両チームともに負ければ焼石の道を渡る覚悟を持って臨むと考えられます。
超新星を魅せるのか、はたまたここまで長い夏休みをとっていた聖堂CORIVEがチームの大黒柱としての威厳を見せるのか注目です。
まとめ
リーグ戦としてはまだ折り返し地点で、まだ半分あります。
ただ、ある程度形成が固まってきた中でそれをいかに崩すかが求められる今後の試合は、今までにないややピリッとしたムードを作っていくと予想しています。
戦う側も、見る側も、ひり付きすぎて壊れてしまわないように、自分のメンタルはある程度自分でケアしましょうね。
もちろん、勝ちを第一に願うことは大前提ですが。