BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDXドラフト予想
はじめに
2023/2/11、JAEPO 2023にて、BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3-の開催がKONAMIから告知されました。
そして、2023/5/9、そのBPLS3のドラフト候補者が発表されました。
観戦者としては、果たして誰が出場するのか、新たにプロの仲間入りを果たす人は現れるのか、といったところが気になるかと思います。
各チームのドラフトが具体的にどのような立ち回りになりそうか、炎上覚悟で予想していきます。
新たな刺客予想
まずは各チームの立ち回りを予想する前に、BPLS2には不参加だったドラフト候補者の中で、特に有力候補となり得そうな方をピックアップしていきます。
THE BREAKER KKM*
IIDXをプレイされる方であれば知らぬ者はいない圧倒的な実力を持つ韓国のプレイヤーです。
主に☆12の高難易度譜面で日常的に歴代記録を生み出しています。
また幅広く対策もできるプレーヤーで特に苦手とする分野は見当たりません。
実力的には文句なしで1巡目に指名できる選手と言えるでしょう。
懸念点があるとすれば、彼はまだ日本語に弱く、1人で100%問題なく日本語でやり取りができるかどうか、という点だと思います。(もちろん勉強はしていることでしょう)
もしかしたらその点もバックアップできるという企業も中にはあるかもしれませんが。。。
再び頂点へ LICHT
彼もまた有名な韓国出身のプレイヤーです。
2016年に開催された6thKAC優勝の実績が最も有名でしょうか。(当時U*TAKAと一騎打ちになった彼です)
近年ではあまり名前を聞かなくなったイメージもありましたが、今回再発進を胸にエントリーしてくれたようです。
所謂ズレなどの不規則なリズムが含まれた発狂譜面がかなり強いプレイヤーです。
☆12では既存の1巡目選手に負けないプレイングができるでしょう。
また、彼は日本在住歴が長く、ネイティブの日本人とほぼそつなく日本語で会話できるようで、コミュニケーションという点でも心配はなさそうです。
その名は「たかし」 TAKA.S
元祖「親指スリスリ」は多分この人です。(違ったらすみません)
KAC 2013の決勝に出場されていたプレイヤーです。
DIAVOLO等の高速ジャリジャリ系発狂譜面を得意としており、今でも全国トップクラスのスコアを出されています。
また、単発系の譜面でも精度がかなり高いです。
筆者の見解ですが、遅くとも3巡までにはどこかが指名するのではないかと予想しています。
懸念点としては、SCRATCHに弱い点でしょう。
茨城のワルツ TAKWAN
最近になってからよく名前を聞くようになったプレイヤーです。
非公式の大会によく顔を出すようになったイメージがあります。
彼の強みは、SOF-LANやSCRATCHなど、対策が必要とされるテクニカルな譜面を得意とする点と言えます。
特に大犬のワルツや灰燼など、対策が必須となる細かいBPM変化が随所にある譜面については、上位の選手にも勝てうるリーサルウェポンと言っても良いでしょう。
タイプとしては、特定のジャンルで輝く飛び道具系のプレイヤーとなるため、BPLとの相性も良さそうです。
勝負師 NAGACH
彼もまた、ここ1年程度で知名度を上げてきたプレイヤーと言えます。
他の人にはない異色な強者オーラを放っている人物です。
主に☆8~☆10程度の単発譜面を主戦場としています。
勝負師を自称するだけのことはあり、選曲の意外性や、本番での安定感など、まさに彼には光るものがあると個人的には思っています。
また、勝負にストイックであると同時にパフォーマー的な側面もあるため、ある意味で「プロ選手らしさ」を最も期待できる候補と言えるかもしれません。
※その他全ドラフト候補者の詳細はこちらから↓
各チームドラフト予想
ここからは各チームについて、BPLS2時点での所属選手、チームとしての強み、懸念点(筆者の個人的見解含む)、およびそれを踏まえたうえでのBPLS3ドラフトでの立ち回りを予想していきます。
※選手およびドラフト候補については敬称略で表記を統一しています
APINA VRAMeS
BPLS2参加選手
ポテンシャル無限大 UCCHIE
安定の羅針盤 NIKE.
才能を引き出す導きの智将 KENTAN
奈良が誇るPEAKマスター 46
BPLS2当時のチームの特徴
主に高難易度でUCCHIE、低難易度でNIKE.が強さを発揮し、チームの勝利の立役者となっていたチームです。
また、BPLS2よりチームに加わった46についても、分の悪い試合で勝負強さを見せ、かなり良い戦績を残しています。
一方で、KENTANの調子には振れ幅があるように見受けられ、本番の一発勝負では懸念も残ります。
また、BPLS2のクォーターファイナルでは、次鋒戦(対象曲は☆8~☆10のSOF-LAN)にUCCHIEを起用し2敗してしまうなど、戦略面(選曲やオーダー)もやや不安要素と言えるかもしれません。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
4名全員がBPLS3においてもエントリーしています。
まずUCCHIE、NIKE.両名のラインは崩したくはないでしょう。
他2名ですが、勝ちに貪欲に行くのであればリリースの可能性が高そうです。
流れ次第では46の呼び戻しは可能性としては考えられます。
しかし、カラー的には一部だけリリース、というのが考えにくいチームです。
おそらく変更なしでいくのではないでしょうか。
GiGO
BPLS2参加選手
聖鍵 CORIVE
魂の腕押し NCHO72
横浜が生んだ精密機械 CYBERX
BEMANI道に終わりなし LOOT
BPLS2当時のチームの特徴
SOF-LANやSCRATCH、他多数の要対策系譜面を武器とする、いわば飛び道具のCORIVEをチームの大黒柱に据え、チーム結成当時は不安の声もありましたが、その大黒柱としての立場が結果として彼の実力をさらに高め、また他3名がうまく守備範囲をカバーするというバランスの良いチームになったと言えます。
勝負強さも申し分ないメンバーが揃っていると言って良いでしょう。
しかしながら、一長一短がはっきりしている選手が揃っているということは即ち、課題曲のジャンルや対戦カードの組合せなどに結果が左右される可能性が高いということにもなります。
ある程度運を味方につけておく必要があるチームとも言えそうです。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
4名全員がBPLS3においてもエントリーしています。
誰か一部だけを入れ替えるパターンはこのチームに関してはなさそうです。新規指名をするならば1からのチーム組み直しになるかと思いますが、それはそれで博打のようにも思えます。
変更なしの可能性の方が高いのではないでしょうか。
GAME PANIC
BPLS2参加選手
光のIIDXアイドル MIKAMO
2STEP育ち PEACE
決意と覚悟の雄 54GAYA
燦燦たる太陽の如く #MA3#
BPLS2当時のチームの特徴
低難易度の守備範囲では8チーム中最強と下馬評で述べられる程、MIKAMO・PEACEの2名の布陣が脅威でした。
ただ、本番では安定感やポイントの噛み合わなさといった点に悩まされていた印象です。
MIKAMOが勝てていたであろう試合を落とすことが多々ありましたし、54GAYAや#MA3#を、彼ら自身苦手とする対戦カードに出場させざるを得ない場面もあり、とにかく思い描く通りのことをやれなかったチームでした。
オーダーなどの戦略面でも、リーグ戦終盤勝ち点が心許ない中で主力選手を出せないといった計画性の無さが垣間見えたのも事実です。
この点は要改善でしょう。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
54GAYA、#MA3#の戦線離脱が既に確定しており、少なくとも2人はメンバーを加入させる必要があります。
残った2名についてはBPL発足当初からチームメンバーとして所属していたわけですが、2名分の抜けた穴は大きいように思います。
ここは1巡目から競合して新たな選手を獲得しに動くのではないでしょうか。
もちろん流れ次第では、どこかでMIKAMOやPEACEを呼び戻す可能性もあります。
特にPEACE選手はBPLS2の実績から呼び戻される可能性が高いとみています。
SILK HAT
BPLS2参加選手
固定オプションの魔術師 SEIRYU
7鍵生まれ14鍵育ち EXIT
俺が答えだ ANSA
CHARGEの貴公子 KIDO.
BPLS2当時のチームの特徴
SEIRYU・EXITが互いに守備範囲をカバーしあえるチームでした。
また本番力についても、特にEXITやANSAを中心に本番の試合でも自己ベストを幾度となく更新し、全チーム中でも屈指のメンタルの強さを見せていたように感じます。
ただ、そもそも地力的にもメンタル的にも、対戦相手に及ばない、実力差を本番カバーできない、といった場面も多く見られました。
個々の役割がはっきりしているのは良さでもありますが、対戦カードなどを読みやすく、対策されやすいというデメリットもあるチームと言えそうです。
またこのチーム、本当に運がありませんでした。
再試合に泣かされ、ストラテジーに泣かされ、など不運エピソードについては枚挙にいとまがありません。
前世で一体何をした。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
BPLS2でかなり貢献していたEXITとANSAが不参加となり、今季もまたガラッとメンバーが変わることとなりそうです。
ただSEIRYUを手放すSILK HATは正直考えられません。
SEIRYUの良きパートナーを2巡目から勝ち取っていく流れになるかと思います。
KIDO.に関しては、2巡でプロテクトは難しいまでも、チームカラー的には呼び戻しそうです。
3巡目までで満足のいく人選が出来ていればの話ですが。
SUPERNOVA Tohoku
BPLS2参加選手
大阪最後の希望 VELVET
エースストライカー WELLOW
下町の技巧派 8S.
TRICK STAR FRIP
BPLS2当時のチームの特徴
ドラフトの時点で、1巡にVELVETを迎えて話題を呼んだチームです。
エースであるWELLOW含め、パフォーマンスに波はあるものの、ここぞというときにしっかりと勝てるメンバーが揃っていると言えます。
しかし、SCRATCHや単発系の特化型というVELVETのプレイヤーのタイプ上対策をされやすく、どうしてもWELLOWがチームを背負う立ち回りになりがちではあったと思います。
8S.もWELLOWと同様に高難易度で戦えるプレイヤーではありますが、BPLS2のルール上では役不足になってしまっている印象です。
低難易度重視のルールに泣かされているチーム、と言えるかもしれません。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
4名全員がBPLS3においてもエントリーしています。
BPLS2では驚きの全リリースで1巡目から競合に動いたチームです。
おそらくBPLS3でも、やります。
BPLS2のメンバーに関しては、競合で満足のいく人選が出来た後に、残っていればWELLOW、8S.は呼び戻すと予想します。
博打好きのSUPERNOVAですが、特にWELLOWはBPL2021からチームを形成する重要な手放したくない存在だと思うので。
ただ今季はこの博打が成功するかどうか。。。。
TAITO STATION Tradz
BPLS2参加選手
ドラムンベース一筋 RIOO
かゆいところに手が届く PPJT
ポップとビートの二刀流 TATSU
Mr. データ NORI
BPLS2当時のチームの特徴
発信力や拡散力のあるメンバーが多いチームです。
ある意味で「このプレイヤーと言えばこの曲」というイメージが少なく、渋めの選曲で勝ちに行けるスタイルでした。
ただ、相手の攻めにはめっぽう弱く、勝ちきれないというところが一番の懸念点だったように思います。
また安定感という点で、正直4人とも不安な場面がちょこちょこあったのは事実です。
武器の引き出しが比較的多いものの、相手の攻撃に対応するだけの火力、適応力がないという歯がゆさをこのチームからは感じてしまっていました。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
PPJTが手の負傷により今期は不参加となりました。
RIOOやTATSUといったカリスマプレイヤーを擁するチームでしたが、1度は競合に動くのではないかと予想しています。
リリースするチームの選択としては、おそらく新規参入の面々に集中し、いの一番にリリースしたRIOOに食いつくチームはいないと予想できますし、抽選に負けた場合でも呼び戻せる可能性は高いです。
NORIについては他チームの状況と似ており、3巡目までで満足がいっていれば4巡目に呼び戻される可能性はありそうです。
ROUND1
BPLS2参加選手
赫き挑戦者 U*TAKA
鉄人 KUREI
本厚木のBEMANIエンペラー I6VV
新潟の正義 MAKO-G
BPLS2当時のチームの特徴
圧倒的爆発力を持つ挑戦者(?)のU*TAKAを率いるチームです。
彼の存在はあまりに超越しており、BPLS2ではついにその壁を超えるものは現れませんでした。
しかしこのチームは他3名が戦績的にはあまり振るわなかったのが難点です。
万が一U*TAKAが不調となった場合に3名がカバーしきれるかというと。。。というイメージです。
チームとしては、発信や広報に力を入れるより、勝ちにストイックに取り組み、結果でファンを付けるといった雰囲気を感じます。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
4名全員がBPLS3においてもエントリーしています。
U*TAKAは間違いなくプロテクトでしょう。
彼がいなければ強者同士の大怪獣戦争は成立しません。
そして他3名ですが、強気のリリースでチームメイトの発掘に動くと予想しています。
このチームのある種残酷なまでのストイックさはドラフトにも表れるのではないかと思っています。
現状の勢力図を見るに、正直新規参入の強い候補を招き入れたほうが強いチームが作れそうなので。
レジャーランド
BPLS2参加選手
BEMANIマエストロ 1-PIN
フィーバーロボに乗ってきました DINASO
物量の申し子 G*
相手の弱点を逃さず刺す U76NER
BPLS2当時のチームの特徴
全員がチーム内での役割をしっかりと果たしており、チームとしての力が高かったような印象を受けます。
苦い思いをした2021から一転、全員の火力が上がったため、結果としてチーム力が最強になったイメージです。
懸念点を挙げるとすれば、エースに必要な決定打が見当たらない点でしょうか。
誰かが絶対的なエースとなり誰が相手でも止められるかと言われるとこのチームに関しては微妙です。
BPLS3ドラフトでの立ち回りは…?
4名全員がBPLS3においてもエントリーしています。
正直難しいところなんですが、今期も4人を信じて変更なしで動くような気がしています。
2季頑張って優勝に届かなかったとはいえ、確実に優勝したいからエントリーしてくれたところ悪いけどさようなら、という選択をこのチームがとるようには思えないのです。
決勝に行けるメンバーであることを証明はできているので、全然ポジティブな気持ちでプロテクトに踏み切れると思っています。
ただ、今季だめなら次はさすがにどうだろう、とは少し思うかもしれません。。。。
おわりに
ここまで、すべての関係者に対する無礼を承知にいろいろと踏み込んで予想させていただきました。
ただ、どういう結果になっても、選ばれた選手は応援したいですし、選ばれなかった人も折れずに頑張ってほしいというのが本音です。
嘘じゃありません。
自分の炎上含めすべてを受け入れる覚悟で、ドラフト会議を見守ろうと思っています。
長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。