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仕草や話し方の印象って。

先日、ひさしぶりに大林宣彦監督の映画を観た。『転校生-さよなら あなた』(2007年)。

からだが入れ替わってしまった中学生の男女の物語り。それぞれの家族は、ふたりのからだが入れ替わったことに気づかず、お互い相手の家で過ごすはめに。すると、分離していた心とからだは近づき始め、やがて、ふたりの心も混じりあっていく。

大林作品らしい世界観に包まれた映画で、すごく好き。この世界観、ひとことで表現するなら、リアルな夢。ピントがずれた現実、な気もする。

たとえば、真っ赤な紅葉が続く道に、とつぜん着物姿の旅芸人が現れたり。主役の一美の弾き語りの歌声とピアノの旋律がとてつもなく美しかったり。それらは、あり得ないけど、あるかもしれない、夢と現実の境目のような世界。そこにとても惹かれる。


さて、『転校生』を観て、もうひとつあらためて思ったのは、仕草や話し方で、その人の印象というものはガラリと変わる、ということ。


先日、犬友との雑談で大笑いしたことがある。それは、犬のアフレコ。犬の気持ちを飼い主の勝手な想像で人間語にしたらこうなるよね、という話しで盛り上がった。

たとえば、わが家の犬、柴犬のボレに、ときどき勝手にアフレコをして楽しんでいる。ボレのアフレコは、こんな風に丁寧語になる。

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「お母さん、今日は涼しいので、もっと遠くまで歩きませんか」

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「お母さん、雷が鳴っています。すごく嫌なので、早く帰りましょう」

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「お母さん、あっちにいい匂いします。いってみませんか?」

ボレはいつも言葉遣いがきれい(なアフレコ)だ。なぜなら、ボレはいつも大まじめだから。気持ちまっすぐで、ふざけたりしない。全力でくんくんして、全力で女の子に近づいていき、全力で雷から逃げる。また、急に近づいてきた犬に「挨拶がなっとらん!」と吠えるほど、礼儀を重んじる傾向にある。

そこで「ボレはいつも丁寧語で話しているんですよ~」と犬友に話したら、「うちは関西弁です」とジャックラッセルテリアのジャックのお母さん。

ジャックはお母さんによると
「あのなぁ、今日なぁ、散歩に行ってん。そしたらなぁ、ボレくんのママに会ってん。なでなでしてもらえて、めっちゃうれしかってん」と話すそうだ。

関西弁のジャック、めちゃ可愛い! たしかにジャックは尻尾をふりふりして寄ってきてくれるし、ほかの犬にもフレンドリーで、ボレに比べたらかなりオープンな性格。関西弁がぴったりだ。

ということは、
ボレ「ジャックくん、今日は一緒にお散歩、よろしくお願いします」
ジャック「ボレちゃん、ほな、いこか~」

なんて丁寧語と関西弁で話しているんだろうか。もうそれしか想像できないぐらいぴったりだ。


なんて、どうでもいい話にのぼる犬たちと、そういう雑談ができる犬友の存在に、とっても助けられている思う今日この頃です。

Dog, Boleh photo by carrot Papa

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マレーシアのご当地バーガー「サンバル・イカンビリス・パオ Sambal Ikan Bilis Pao(正式名なのかは確認中)」を再現。煮干しの甘辛煮を卵焼きとともにパンにはさんだもの。現地では揚げパンです。いつか日本のカフェでも食べたい。

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