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本、物語、詩

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#小説

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ムーミンパパの思い出 - らいおんの瓶の中 https://lioninthebottle.hatenablog.com/entry/2023/04/12/050749

ムーミンシリーズを3作目まで読んで、良くはない意味でびっくりしたことです。

#わたしを作った児童文学5冊

#わたしを作った児童文学5冊

ジュブナイルは除いて、小学生の頃までに読んだ本から5「冊」を選びました。タイトルに魔女とか魔法とある本を図書館で片っ端から借りていたのがよくわかるラインナップ。
それと、迷った末に5選からは外しましたが、J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』は何百ページもある本を初めて一気に読みとおした思い出の本です。

ルース・スタイルス・ガネット『エルマーのぼうけん』

村山早紀『風の丘のルルー1 

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#名刺代わりの小説10選

荻原規子『空色勾玉』

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『詩人たちの旅』

梶井本次郎「檸檬」

茅田砂胡『デルフィニア戦記』

『人間の絆』

『人間の絆』

読みました。

物語の登場人物というのはわたしにとっては他者なので、かれらの姿を見て自分自身の行動に反映させようという気持ちは今までめったに起こらなかったけど、『人間の絆』の主人公フィリップの性格は――特に短所が――あまりにも自分に似ていて、これほど紆余曲折して辛酸をなめたフィリップでも大丈夫になったんだから、自分の人生も大丈夫なのかもしれない……と思えた。
ほんとにいろいろあって、すごかったです

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『若きウェルテルの悩み』

 今までに読んだことのあるゲーテ作品が『親和力』と『ファウスト』で、『親和力』も自分の配偶者ではないひとを好きになってしまう話だったので、ゲーテはそういうのが好きなのかなと思ったけど、この話は実体験に基づいているらしい。
 ゲーテが23歳のときにロッテ(実在)に出会い、25歳で『若きウェルテルの悩み』を出版している……。

 ウェルテルとゲーテの違いは、作品に昇華できたかどうかというところなんだろ

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待ちわびた世界

小野不由美『白銀の墟 玄の月』

ようやく読みました。
続編を十年以上待っていた口ですが、あまりにも待ちわびていたからこそ、ちゃんと落ち着いて読みたかったのと、読んだら読みおわってしまうという緊張感でタイミングを掴みかねていた。
読めてよかった。この作品が出るまで生きていてよかった。

以下はネタバレ含むただの感想ですので、未読の方は今すぐブラウザを閉じてください。
〈十二国記〉シリーズにまだ触れ

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「詩は十月の午後」

今まで、詩がわからないなと思って生きてきた。
それでも好きな詩歌の幾つかはあって、ならばわたしのなかには、何らかの詩に対する好みというものがあるはずだ。その「何らかの好み」がどういうものか、自分なりの詩の良し悪しを、そろそろ本腰を入れて培いたいと近頃思うようになった。
それは、世の詩歌をもっと味わってみたいからでもあり、自分でもつくってみたい――正確には、自分で作ったものに対する、自分なりの評価基

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「もう子どもじゃないって思ったときって、いつだった?」

「もう子どもじゃないって思ったときって、いつだった?」

石井睦美『卵と小麦粉それからマドレーヌ』

たまたま手に取った栞が、ピュアフル文庫の(今ではポプラ文庫ピュアフルだが)、『卵と小麦粉それからマドレーヌ』のこの台詞が書いてあるものだった。
(わたしは文庫本に挟まっていたり本屋さんで貰ってきたりする紙の栞を、お菓子の缶に溜めこんでいて、もはやくじ引き状態になっている。
この栞はよく見たら「1周年フェア」というマークが入っているから、ずいぶんな年季物だ

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糸が変わる、織り方が変わる

梨木香歩『からくりからくさ』

(※ネタバレを含む感想です)

この本を最初に読んだのは5年以上前で、今ようやく2度目を読み、初読のときは無知すぎて何が書かれているかわからず読み落としていた部分がだいぶあったんじゃないかなあという気がした。
ほとんどクライマックスの一瞬の光景しか覚えていなかった……といっても過言ではないくらいの記憶しか残っていなかったのは、理解してなかったからじゃないだろうか。

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魔女になる

魔女になる

梨木香歩『西の魔女が死んだ』

小さい頃から魔女になりたかった。
図書館の児童書のコーナーで、タイトルに「魔女」や「魔法」とつくファンタジーを端から読んでいた。
(そうして得た、かけがえのない本との出会いが幾つもある。『魔女の友だちになりませんか?』から始まる村山早紀〈風の丘のルルー〉シリーズもその一つだ)

今でも、不思議な薬を作ったり、おまじないをかけたりするような魔女が、どこかにいないとは言

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ディストピアの向こうへ

ナオミ・オルダーマン『パワー』
『BOOKMARK』14号「against 『ノー』と言うこと特集」で紹介されていたのをきっかけに読みました。

冒頭のやりとりや、途中忘れた頃に挿入される図版に「……?」と首を傾げつつ読み進めていくと、終盤にはっとその意図に気づく。
読了後、やるせなさと憤りを抱えながら、もう一度図版とキャプションを一つひとつ見返した。

語り手の一人である男性ジャーナリストが、作

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一冊ぶんの生

ハサン・ブラーシム『死体展覧会』『BOOKMARK』14号「against 『ノー』と言うこと特集」で紹介されていたのをきっかけに手に取りました。
読むのがすごく苦しくて、なんとか読了した。

どの作品も、描かれているものをきちんと読み取れたという自信は全くない。
そのなかでも印象的だったのが「軍の機関紙」。
ひとの命が、生が、一冊のノートになって、利用され、消費され、黙殺される、かけがえのなさと

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白河夜船の孤独

吉本ばなな『白河夜船』

いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう。

私はひとりでいると、あっという間に、真っ暗な夢のない眠りに落ちる。
眠ってしまうと、外の音はもう届かない。
仕事もなく、家でのんびりするだけの私は、ひたすらに眠りつづける……。

喪った一番の女友達。
大好きなのに、夢のように淡く消えてしまいそうな恋。
徐々に眠りに侵されていく、ぼろぼろの寺子を救ったのは―

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十一月は、扉がひらく

高楼方子『十一月の扉』

晩秋が好きだなあと感じるのは、この本の影響が大きいと思う。
現在は青い鳥文庫からも刊行されています。秋の終わりに、ぜひどうぞ。

* * *

木立に囲まれた赤茶色の屋根の家、十一月荘。
ナナカマドの朱に囲まれて、十一月のはじめにその家と出会い強く心を惹かれた爽子は、二学期が終わるまでの間、十一月荘に下宿することになる。
そこで爽子は、物語を綴りはじめることに……。

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