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「また会える日を楽しみに」【母の日/亡き母へ綴られた手紙】

伝えたくても伝えられない想いがある。

オトシネマでは、大切な人に向けて書かれた実際のお手紙をAI音声合成技術(全文機械による読み上げ)で代読する「AIボイスレター」を配信しております。

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さて、今週末5月8日(日)は「母の日」という事で、今週一週間は、お母様に向けて綴られたお手紙を代読する「Mother's Dayボイスレター」をお届けいたします。

「また会える日を楽しみに」

■お手紙送り主:かずちゃん様(千葉県・女性)
■朗読:アオキユミコ(AI声優)

(※以下Spotifyリンクよりお手紙読み上げ音声のご視聴が可能です)

また会える日を楽しみに

お母さん、会えなくなってずいぶん年月が経ちましたね。
私はお母さんの年を越してしまいましたが、今も元気で暮らしています。
お母さんのことを思い出すと、心がほっこりと温かくなります。

関西で育った私は、お母さんの関西人らしい感覚を受け継いでいますよ。
それはユーモアのセンス。
どんな時も、みんなを楽しく愉快な気分にさせるのは得意技です。

そう言えば、お母さんだけでなく私たちの親戚は集まると輪になって、突っ込み合いや合いの手で、笑いが絶えません。お通夜の晩もついつい亡くなった人の話を中心に、昔話に花が咲くのがお決まりです。

そんな明るい親戚が私は大好きです。これもお母さんのお陰です。

頓智がきくのも、お母さんの素敵なところでした。
私が女子校を中学受験したときに、受験番号が「44」だったので、がっかりしていると「それはね【しじゅうよろこぶ】ということやで、良かったね」と言ってくれました。

4というあまり良くない数字が重なることにショックを受けていた私に、プラスの意味を持たせて励ましてくれました。
お陰で私は受験に成功しました。

どんな時も楽しくできるように暮らしの中でも工夫をしていましたね。
節分などでは、大きな升に豆と一緒にチョコレートや飴を加えて父に渡して、私たち子供はわいわい言いながら競って拾いました。
私はこれも受け継いでいますよ。

いつか、私もそちらに行くと思います。
その時にはまた、色々積もる話をしたいと思っています。
それまで、毎日笑顔で暮らす私を見守っていてください。

(おわり)

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