クモの祖先は機織り名人の少女?【ギリシア神話シリーズ『冥府のハデスさん』こぼれ話】
皆さま、こんにちは。
オトシネマ広報イメージキャラクターの音々です✨
オトシネマは「耳で聴いて心で感じる」をコンセプトに様々なオーディオドラマやボイスレター等の配信をSpotify・Apple podcast・Amazon Music等の音声プラットフォームにて行なっております📻
その中でも人気シリーズ『冥府のハデスさん』は、愉快な神様達の漫才のような会話を聴きながら、ギリシア神話を楽しく学べるコンテンツ😄
本日は最新話として、ゼウスの頭から誕生した娘、戦いの女神・アテナが登場するお話を公開させて頂きました♫
本編はこちらより↓↓↓
ストーリーの中盤で、ゼウスがアラクネという人間界の少女の事をアテナに話すシーンがあります。
もしかすると「アテナがアラクネをクモの姿に変えてしまったって、一体どういう事?」って思われた方もいらっしゃるかもしれませんよね✨
という事で、今回のコラムでは、このギリシア神話伝説の少女アラクネと、勝利の女神アテナのエピソードについて少し補足でご紹介させて頂きたいと思います👍
機織り名人の少女・アラクネ
アラクネは、染物の町リディアに住むとても働きの娘で、機織りや刺繍が非常に得意でした。
アラクネが羊の毛を鋤き、糸車を回し、機を織ったり、美しい刺繍をしている様子を町の人達はよく見にやってきたそうです。
皆がアラクネの仕事を「スゲ〜!」と褒め、出来上がったものは、なんと王様も欲しがったとか。
時が経つにつれて、アラクネは自分の仕事を周囲に自慢するようになります。
ある時、町の人達が褒めるつもりで「アラクネちゃん、機織りは女神アテナ(知恵・芸術・技術を司る神)に習ったの?」と聞いたそうです。
すると、アラクネは腹を立てて「違う!一人で覚えたんですよ!っていうか、私はアテナに負けない程、上手いですからね。なんなら、アテナと勝負しても構いませんけど」と女神アテネを煽ったそうです😱
変身してアラクネの前に現れたアテナ
アラクネの言葉はすぐにアテナの耳に入ります👂
その後、アテナはアラクネの思い上がりを改めさせようと、おばあちゃんの姿になって、アラクネの前に現れます。
「アラクネちゃん、神様とだけは争わない方がいいわよ。人生の先輩として言うわ。すぐに言った事を取り消して、アテネ様に赦しを請いなさい。いまならあのお方も、おおらかな心で許してくださるから。」
けれども、気が強いアラクネは「は?ふざけないで!なんで謝る必要があるのさ? 私は、アテネと機織り勝負するから!」と言います。
するとアテナは本当の姿を現しました。
「いいわ。そんなに言うなら、やってみなさいよ!!!」
アラクネの周りにいた街の人達はびっくりして、アテナを敬います。「おいおい、女神怒らしちゃったよ!やべ〜よ😅」ってな感じで。
しかし、アラクネは自分の腕前を信じきっていたので、すぐに2台の機(はた)を用意しました。
世紀の機織り対決がスタート!
そして、いよいよ機織り対決頂上決戦がはじまります🎆
先行・女神アテナは「アラクネに、自分がどれだけ愚かな事をしているか思い知らせてやるわ!」と、オリュンポスの神々の気高い姿を織り出し、周りには神に立ち向かった人間の哀れな姿を描きました。
ところが、後攻・アラクネは、アテネの父ゼウスの、レーダー・エウローペー・ダナエーらとの浮気をテーマに、そのクズっぶりを嘲った柄のタペストリーを織り上げました。「所詮、神なんてこんなものよ。」と神たちの行為をからかったのです❗️😱
出来栄えは素晴らしく見事でしたが、この事はアテナを激しく怒らせました。アテナはすぐにそれを2つに引き裂き、こう言います。
「お前も、お前の子孫も、永久に空から吊り下がって、糸を紡ぐがいい。」
そして、アラクネにトリカブトの汁をかけて、クモの姿に変えてしまったのです。
こうしてアラクネの子孫であるクモ達は、今もせっせと糸を紡いでいる…チャンチャン。
と、こんな感じでギリシア神話として語り継がれているんですよ〜❗️
ギリシア神話の楽しみ方
アラクネとアテナの伝説エピソード、いかがでしたか?
居酒屋で飲み会していて、クモを見つけたら、皆にこの話を自慢したくなりませんか(笑)?
ギリシア神話にはこのようなお話が、まだまだた〜くさんあります。この『冥府のハデスさん』きっかけに少しでもこういった豆知識を楽しんで頂けたらと思います。
今後もこちらのコラムで、ギリシア神話の補足情報を小出しにしていきますね!
『冥府のハデスさん』今後もお楽しみに👍
(おしまい)
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