「登山の思い出」【父の日/父への手紙】
伝えたくても伝えられない想いがある。
オトシネマでは、大切な人に向けて書かれた実際のお手紙を俳優(声優)が代読する「ハートフルボイスレター」を配信しております。
さて、今週末6月19日(日)は「父の日」という事で、今週は、お父様に向けて綴られた心のこもったお手紙を代読する「Father's Dayボイスレター」をお届けいたします。
「登山の思い出」
■お手紙 送り主:ちゃま様(20代前半・女性)
■代読:芳賀 沙侑美(俳優・声優)
(※以下Spotifyリンクよりお手紙読み上げ音声のご視聴が可能です)
「登山の思い出」
元気に過ごしていますか?
お母さんとは仲良く平和にやっていますか?
引っ越して家が遠くなってしまってから、なかなか会いに行くことができなくてごめんね。あなたの初孫は、もうコロコロ寝返りをするようになって、とってもとっても可愛いです。夏になったら、顔を見せに行くね。
娘を出産してから、自分が子どもの頃はどんな風に育ててもらったんだろうと思いを馳せるようになりました。
父の日ということで、恥ずかしいけれど、昔の思い出をちょっと振り返ってみようかな。
私が子どもの頃の、お父さんとの1 番の思い出は、小学2 年生の時の富士登山です。
「一緒に行くか?」と冗談で聞いてくれたのを真に受けて「行く!」と乗り気になってしまった私を、連れて行ってくれたんだったよね。
わざわざその日だけのためにトレッキングシューズやレインコートを買ってくれたこと、今思うとすごいなと思います。
明け方から登って、お昼に山頂まで着いて、寒い中2 人でお母さん宛に手紙を書いて、ポストに投函したよね。
あの日の思い出は、ずっと私の中で大切な宝物になっています。娘が小学生にあがったら、一緒に富士登山に行くことが私の夢です。
もしよかったら、一緒に行きましょう。
それまでには、ポヨポヨお腹をなんとかしておいてね(笑)
お父さん、いつも優しく見守ってくれてありがとう。
これからもよろしくお願いします。