ヅカオタの妄想話に爆笑する
私は、基本お一人様観劇で、ヅカトモさんとお話する機会が少ないのですが、それでも時折ご一緒しておしゃべりするのは本当に楽しいですね。
女子高生のように盛り上がっておしゃべりしていると時を忘れます。
でも、一人で周りのお喋りをこそっと聞くのも好きなんですよね~
劇場の後ろの席とか、喫茶店の隣の席とかから漏れ聞こえるヅカオタ話。
聞きながら「そう、そう、私もそう思う」って心の中で頷いたり
「へえ、そういう見方もあるのか~」と感心したり
人様の会話を一人こっそり楽しんでいたりするわけです。
そういう人様のつぶやきをおおっぴらに聞けるサイトがあります。
中本千晶さんがなさっているVoicyの「カンゲキ語り」
こちらは大抵中本さんがお一人で呟いておられるのですが、人様のつぶやきを聞かせて頂くのはなかなか面白いです。
なかなかリアルタイムに聞くことはできないのですが、アーカイブを聞かせて頂いて楽しんでおります。
今回聞いたのは、中本さんがゲストに「タカラヅカの解剖図鑑」の編集者ミホシシィさんとイラストの牧彩子さんを迎えて三人でお喋りをなさった「RRR ヅカオタ妄想語り」
映画「RRR」を宝塚で舞台化したらどうなるか?という妄想を二時間にわたって語っておられるのです。
丁度、私も先週「RRR」を観に行ったばかりで、おお!なんか面白そう!
って思って聞いたのですが、皆さんの本気っぷりに爆笑してしまいました。
ちなみに「RRR」の感想はこちら
映画感想 RRR|おとぼけ男爵 (note.com)
確かにインド映画と宝塚って相性よさそうではあります。
もう、随分前ですがオーム・シャンティ・オームをやりましたよね。
梅芸で観た覚えがあります。
私はあの作品はそれほど好きではなかったんだけど、今回の「RRR」の妄想語りを聞いていると、面白そうだなあって思ってちょっと期待してしまいました。
なにが面白いって、中本さん、ミホシシィさん、牧さんの妄想が楽しい。
「RRR」を複数回観て中身を徹底的に把握しているミホシシィさんの情報量やこの日の為に二度目の鑑賞をすませた中本さんもすごいのですが、何と言っても本気で月組公演を企画しているのではないかと思える牧さんのど真剣な妄想が素晴らしい。
企画書を本気で野口先生に送り付けるのではないかと思うほどの熱気に加え、その中身が練り上げられている。その上、中本さんの提案などを真剣に取り入れて脚本、演出をブラッシュアップさせようとメモる姿勢がど真剣。
いや、仕事の合間に脚本書いてるって、どんだけ好きやねん!!
牧さんってこんな愉快なオタクだったんですね。
映画では印象的な猛獣のシーンを牧さんは映像でイメージされていたようなのですが、中本さんはトラ役を天華えまさんにキャスティングしていたり(ジャガビーの記憶が……)、宝塚あるあるで「号外売りの少年」って役を作っていたり(思わず吹いた!)、まあ、わちゃわちゃと盛り上がっているのがすっごく面白い!
ミホシシィさんの映画の解読っぷりもすごかった。私は一度しか観ていないから記憶が定かではないのですが、確かにお肉を運んで「それで足りるのか?」みたいなシーンがあったのだけど、それが猛獣の餌だったとは全く思っておらず、こりゃもう一度見に行かなくてはならないか?なんて思うほど。
まあ、とにかく話がつきない三人のヅカオタの会話をのぞき見している感じでめちゃくちゃ面白かったですね。
ちなみに、聞かせて頂いたVoicyはこちら。
中本千晶(『タカラヅカの解剖図鑑 詳説世界史』好評発売中!)「カンゲキ語り」/ Voicy - 音声プラットフォーム
爆笑しながら聞いていて、ふと思ったんですよね。
こんな風にポンポンアイデアが飛び出すのってすごくない?
なんか、企画会議しているみたい。
もしかしたら、ヅカオタがチームで考えればすっごいオリジナル作品の企画ができるんじゃないの?
いっそ、「宝塚歌劇脚本公募(チーム参加可)」みたいなことをすれば、すっごい面白い脚本が全国各地から応募されるんじゃないかしら。
最優秀作品を舞台化したらすっごい作品ができあがるんじゃないの?
ってねちょっと思っちゃいました。
そんな、簡単な世界じゃないかもしれないけれど、小説だって新人賞の受賞作品ってアイデアがすごくて、ベテランの作品より面白いケースは多々ありますからね。
お三人さんの楽し気で、生き生きとした会話を聞いていると、なんかこういう会話から新しい作品のアイデアなんかが生まれてきそうな気がしちゃいました。
そういうの企画したらどうなんでしょうねえ、宝塚歌劇さん。
良い作品がなければ該当作品なしにすりゃいいんだし。
最近のオリジナル作品、失礼ながら満足できるものがなくって悲しいですよ。私的には「桜嵐記」以降大好きっていえるオリジナル作品に出会っておりませんわ。
ホント、頑張って頂きたいです。
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