【シチュボシナリオ】馬に飼われる②
【馬星人】
『インキャ君、新たな番い(つがい)候補のtanaちゃんよ❣️
今度こそ、お嫁さんにしてあげてね❣️
ひひひひ〜ん❣️』
【カナモノ】
「え、え〜⁉︎また、またしても〜💦」
【tana】
「ふつつか者ですが、末永く…ん?ふつつか者ってどういう意味だろ?…ん〜調べるので少しお時間ください」
【ナレーション】
時は2XXX年、突如宇宙から馬星人が襲来し、地球の半分を馬星人の居住地に開拓してしまった。
馬星人は私たち人間の2倍の背丈で、人間より全体の能力が高く、人間より高度な文明を持っていた。
人間たちの精一杯の抵抗も虚しく、地球の主は人間から馬星人に移り変わった。
人間はピーポーと名付けられ、飼われてるペットのピーポーと野生のピーポーに二分された。
【馬星人】
『ひひ〜ん…?おとねぇちゃん妊娠傾向ないし、そもそも交尾どころか、スキンシップも皆無…。もしやもしや、これは〜?
インキャ君、おとねぇちゃんから男として見られてないな?』
【カナモノ】
「ぐあ⁉︎や、やめてご主人‼︎💦
まさかご主人から、俺の男のプライドをゴリッゴリに減らす台詞がくるとは…‼︎」
【おとねぇ】
「ん〜だってね〜。カナモノさんとの会話は楽しいけど、恋愛は…ねぇ?仕方ないと思いますよ?」
【カナモノ】
「うわ⁉︎またしても、死者にムチうつ女‼︎おとねぇ、容赦無い⁉︎
俺の何がいけないんだよ(泣)」
【おとねぇ】
「理由?理由は…言いづらいなぁ^^💦」
【カナモノ】
「また困り笑顔でトドメ刺してくる‼︎ひでぇ‼︎」
【馬星人】
『これは仕方ないわね〜。インキャ君とおとねぇちゃんを番い(つがい)にするのは諦めようかしら〜。
…ってことで、今日仕事帰りにペットショップで新たなメスのピーポーを買ってきたの〜✨ひひひひ〜ん‼︎✨仲良くしてねインキャ君❣️』
【カナモノ】
「え‼︎えええええ〜‼︎⁈」
【馬星人】
『という訳でじゃじゃじゃじゃ〜ん❣️
インキャ君、新たな番い(つがい)候補のtanaちゃんよ❣️
今度こそ、お嫁さんにしてあげてね❣️
ひひひひ〜ん❣️』
【カナモノ】
「え、え〜⁉︎また、またしても〜💦」
【tana】
「ふつつか者ですが、末永く…ん?ふつつか者ってどういう意味だろ?…ん〜調べるので少しお時間ください」
【カナモノ】
「た、タナさん⁉︎」
【おとねぇ】
「え❣️タナちゃんだ‼︎」
【馬星人】
『ってことで、tanaちゃんとインキャ君は2匹だけの空間でお見合いよ❣️
ひひひひ〜ん❣️
あ、おとねぇちゃんは、ここでお留守番しててね❣️』
【おとねぇ】
「え⁉︎ちょ、ちょっと〜⁉︎💦」
【ナレーション】
(隣の部屋は日本庭園と畳張りの日本座敷に作り変えられてた。2匹は無理やり座布団に座らされ、机越しに向き合わせになった)
【tana】
「ユ、ユウキさん、よろしくお願いします💦」
【カナモノ】
「そ、そんなタナさん‼︎💦
そんな深々とお辞儀しなくていいから💦
なんかガチのお見合い感あって、こっちがテンパるから‼︎💦」
【tana】
「あ、すみません。よくわかってなくて」
【カナモノ】
「いや、よくわかってないのはこっちもだけど…。
とりあえず、上から覗いてる馬星人が満足するまで、お見合いごっこしておきましょうか…?」
【tana】
「は、はい」
【カナモノさん】
(タナさん改めてみるとおしとやかで大和撫子っぽいな、得意料理は肉じゃがですとか言いそう…)
【カナモノ】
「タナさんの得意料理はなんですか?」
【タナちゃん】
「え〜と、それは…名もなき料理です」
【インキャ君】
「な、名もなき料理…⁇💦」
【tana】
「はい、名前もないけど、とりあえずその辺の野菜炒めました‼︎…あれ?途中で蓋して、蒸らしたから…やっぱ炒め料理じゃないかも?蒸し料理かも?って感じの料理です」
【カナモノ】
「あ、普通の料理ってことですね」
【tana】
「普通?普通の料理って、なんだろ…?肉じゃがとか?シチューとか?
…あれ?そもそも、馬星人に捕まってペットショップに入れられてから、私、料理してない…?
この環境的に普通の料理って、ペットフードのこと?
なら、たぶん普通の料理はしてませんね」
【カナモノ】
「ペットフードは普通の料理ではない‼︎ってこっちの質問の仕方が悪かったかも。ごめんごめん」
【馬星人】
『ひひひひ〜ん❣️いい感じいい感じ❣️インキャ君、そのままtanaちゃんをリードして❣️番(つがい)をゲットよ〜❣️』
【カナモノ】
「まぁ…終始ずっと、上から馬星人が俺らを観察してるんだよね。
もはやお見合いというより、実験動物な気分だよ、もう」
【tana】
「具体的に何をどうすれば、馬星人は満足してくれるんでしょうか?💦」
【馬星人】
『ひひひひ〜ん❣️インキャ君もtanaちゃんも、お互い照れちゃって可愛いわ💕
さぁ、さぁ、さぁ、そろそろあれ、やってくれないかしら❣️きゃ❣️』
【カナモノ】
「…ご主人、一体何やればいいんだよ…?」
【馬星人】
「まぁ、インキャ君ったら、おませさん❣️でも、よくぞ聴いてくれました❣️人間の番(つがい)がやる行動と言えば〜?
手を繋いだり、恋人繋ぎしたり、見つめ合ったり、愛の言葉をささやいたり、ぎゅーっとお互い抱きしめたり❣️その他etcよね❣️
ひひひひ〜ん❣️たぎっちゃうわ〜❣️」
【カナモノ】
「……どうしよ?馬星人が、ガチで無理なこと要求してきてる…‼︎やべぇ‼︎‼︎」
【tana】
「えええ〜⁉︎て、照れます💦ちょっと無理かも…💦ごめんユウキさん💦」
【カナモノ】
「いや、マジでどうしたら💦」
【馬星人】
『さあ❣️さあ❣️2匹の可愛いスキンシップ見たいわ〜❣️お願い早く〜❣️ひひひひひ〜ん❣️❣️』
【おとねぇ】
「ちょっと待った〜🖐️💦」
【カナモノ】
「え、おとねぇ‼︎」
【tana】
「おと姉さん⁉︎」
【おとねぇ】
「なんとか部屋に入り込めた💦ちょっと待ってご主人!カナモノさん!タナちゃん…ちょっといいかな?」
【ナレーション】
(おとねぇはそう言うと、カナモノとtanaの間に割って入り、tanaを抱きしめた)
【馬星人】
『ひひひん⁉︎』
【カナモノ】
「ちょ⁉︎」
【おとねぇ】
「タナちゃん〜✨会えて嬉しいよ〜🩷こんな所で会えると思ってなかったよ〜🩷
馬に捕まる時、手荒なことされなかった?
タナちゃん可愛いよ〜🩷大変だったね❣️よしよし❣️なでなで〜❣️」
【カナモノ】
「あ。なんかめっちゃイチャつきだした」
【tana】
「おと姉さん✨私も嬉しいです❣️ぎゅー」
【カナモノ】
「まさかの両想い⁈」
【おとねぇ】
「タナちゃん🩷可愛い🩷ぎゅー💕」
【tana】
「きゃ〜✨」
【カナモノ】
「俺、何見せられてんの?これ…」
【馬星人】
『ひ、ひひひひ、ひひひひひひひ〜ん‼︎‼︎
可愛い💕激かわショット❣️キタコレ❣️
もっと2匹くっついて❣️
ほっぺすりすり❣️かわわ💕
激かわショット撮れまくり❣️
はあはあ、番(つがい)もいいけど、百合っぽいのも、いいわね❣️
いや、むしろこっちの方が可愛いかも❣️
ひひひひ〜ん❣️』
【ナレーション】
(馬星人は満足し、3匹を部屋から出してあげた)
【カナモノ】
「結局、馬はミーハーなだけかよ‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【tana】
「(ひそひそ)おと姉さん…、おと姉さんはユウキさんと番い(つがい)にならなくていいの?」
【おとねぇ】
「あー、うーん…。カナモノさんは割と好みなタイプの男性ではあるよ?けどね」
【tana】
「けど?」
【おとねぇ】
「私、馬に観察されてると思うと、恋愛する気にサラサラならないんですよね」
【tana】
「あー…なるほど。たしかに」
END
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?