008家族【ヴァンパイア バディー】
【おとねぇ】
20代女性。去年10月にヴァンパイアになった。スタエフのヴァンパイア事情を記録している。今はヴァンパイアハンターに捕まっている。内職は苦手。
【ヴィゴ】
男性。ヴァンパイアハンターの家系。スウェーデン出身。黒コートにテンガロンハットの長身イケメン。斜に構えてるが情に熱い。(イメージはギルティギアのソル・バッドガイ)
最近はスーパーで鶏天を買ってる。意外とハマったらしい。
【シーグリッド】…
ショートヘアのボーイッシュな少女。ヴァンパイアハンターなりたて。単純思考回路。小動物系。お師匠様リスペクトのボーイッシュな格好だが、大人の女性への憧れもあり、最近服装選びに迷うようになった。
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(扉を開ける音)
【ヴィゴ】
「シーグリッド、女ヴァンパイアの様子はどうだ?」
【シーグリッド】
「お師匠様!おとねぇは昨日から内職で、机にお胸乗っけて、チマチマ袋詰め作業してるよ!」
【ヴィゴ】
「…は?内職?」
【シーグリッド】
「なんでも、おとねぇは生粋の紅茶狂いのヴァンパイアらしくて…」
【おとねぇ】
『この時期は秋摘みダージリン飲まなきゃ、生きた心地しないの!!
部屋からは出ないから、せめて内職で紅茶代、稼がせて!!』
【シーグリッド】
「…ってさ」
【ヴィゴ】
「本当によくわからんヴァンパイアだな」
(ソファに乱暴に座る音)
【ヴィゴ】
「はーぁ…、家族ってなんだろな…」
【シーグリッド】
「ん?どうしたの?お師匠様?」
【ヴィゴ】
「いや、ブラッドリー・アスターがなかなかあの女ヴァンパイアを探してる様子がないんでな。
奴の行動原理から次の行動を予測出来ないか、考えてた」
【シーグリッド】
「たしかブラッドリー・アスターは『家族』が行動原理だもんね」
【ヴィゴ】
「…俺の家族は、俺に小さな頃からヴァンパイアに対抗する術を教えて、
俺が14の時に、ヴァンパイアの追っ手にやられちまった。
…俺自身、『家族』って概念をよくわかってないかもしれん」
【シーグリッド】
「ん〜、アタシも『家族』ってよくわからないや。
ヴァンパイアに孤児院が襲われて、お師匠様に助けてもらったけど、孤児院の家族は厳密には家族じゃなかったし」
【ヴィゴ】
「…そうか。まぁ、ブラッドリー・アスターの『家族』の概念も、普通の人間とは違うだろうな。
18世紀から生きるヴァンパイア…、か。
…予想がつかない。
もしかしたら、囮として監禁してる女ヴァンパイアも意味がないのかもしれない…」
【シーグリッド】
「アタシは、お師匠様がかっこよく活躍してるのを、間近で見られるなら、とりあえずなんでもいいや✨」
【ヴィゴ】
「オイコラ。
…ったく、こっちは真面目に話してんのに」
【シーグリッド】
「孤児院の子どもたちがヴァンパイアに狙われた時、颯爽とお師匠様が現れて、かっこよくヴァンパイアを退治してるのを見てから、アタシの人生変わったんだ!
この人の追っかけを、1番近くでしようって!✨」
【ヴィゴ】
「…全く、お前って奴は…(ほんの少し笑う)」