海のテラスよみたん都屋
読谷にあるこの小さなホテルに着いた瞬間、ビジネスホテルのような外観にがっかりした。部屋に通されても、古くささは否めないし、リッツカールトンのように何を言われても断らない的なサービスは期待できそうもないと更にがっかりした。
なんせ明日の朝食は和食か洋食か聞いたら、日替わりでどちらかなんですけど、私今日は昼から出勤だったので、わからないって言われた。普通は誰かわかる人に聞くだろ。
でも宿泊から1か月たって、思い出すのはこのホテルのことばかりだ。写真ではよく見えるプールは貯水槽のようだ。部屋についてるジャグジーは正直微妙。部屋の広さもジュニアスイートにしては大したことない。と、文句はいくらでもでるのだけれど、また泊まりたいのだ。
ロビーを抜けた先にフリードリンクエリアがあって、そこにはお酒もふんだんにあった。でも僕は利用しなかった。ホテルからおりたところにある小さなビーチはホテル専用のプライベートビーチではないものの、宿泊者以外はわざわざここに来ないだろう。他にいくらでもある。
ただ海で遊ぶための道具はたくさんある。実際、僕は朝食後にシュノーケリングをした。カップルならボートで海に出るのも楽しそうだ。
漁港が近いらしく、その近くのお店が魅力的らしいが僕は行ってない。
このホテルを思い出す時、もしかしたら「羊を巡る冒険」にでてくる「いるかホテル」はこんなホテルなのかもしれない。と、思い巡らす。ただ、長期滞在に向くかは知らない。なんせ僕は1泊しかしてない。
ただこのホテルには顔がある気がする。働いてる人の顔じゃなくて、ホテルのだ。人の記憶に残る親密性がある。
旅行サイトの口コミを期待していくとがっかりすると思う。でも泊まってみると好きになる。そんな不思議なホテルです。
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