一粒の水のしずくから - Ripple
Ripple
そんなタイトルのついたアルバムが、少し前に私の元に届いた。
一粒の水のしずくが水面に落ち、その振動じわ~っと輪が広がるように、一つの音、その音との出会いがじわ~っと世界を繋げ、広げていきますように。
そんなRemiさんの想いの詰まった、RemiさんのFirst Album。
静かな優しさととびっきりの笑顔パワーのどちらも兼ね揃えたRemiさん。
元気いっぱいに始まるかと思いきや、ふわっと寄り添うようにアルバムは始まって行く。
そして幾音も共に重ねてきたことが伝わって来る、武藤勇樹さんの自由なピアノの旋律との会話が次第に高まって行く。
一曲一曲に対する探求心がとても深いRemiさんだから、ついつ意訳つきフォトブックにも、気になって手が伸びてしまった。ライブなどで語る時とはまた異なる形での意訳、それでいて100%Remiさんカラーのもので、見ていてこちらが温かい気持ちになってしまう。
コロナ禍、頻繁に会うことは出来ていないけれど、日に日に楽しく、日に日に自然に、日に日に自由に演奏を繰り広げいくRemiさんの変化していく輝きは、言葉から、画面から、そしてこのアルバムから伝わってくる。
Remiさんにしか無い音色とカラーがしっかり詰まった一枚。きっとこれからも益々楽しく、益々進化していくのだろう。
でもそれ以上に、ライブ会場やアルバムを通じて聴いてくれる一人ひとりに寄せる人一倍の想いが、いつもRemiさんの音世界を特別なところに連れて行ってくれるだろう。
ファースト・アルバム、おめでとう!
(2021.12.29 記念)