もし、私が新しいカラーセラピーを作るとしたら。
私たちが、「カラーセラピー」「色彩心理」「色占い」というとき、多くの場合、そのベースにあるのは「色相」の違いです。
「赤を選ぶあなたは」
「ブルーが好きなあなたは
「黄色が気になるあなたは」
「色相」の違いが、気分や性格の違いになる。
が、そうでもないんじゃないか?
という、今日の投げかけ。
色彩学では、「トーン」という概念をとても重要視します。トーンとは明度と彩度の複合概念ですが、トーンはイメージを作ります。
色相がバラバラでも、トーンが同じだと共通のイメージが作りやすい。
私がもし、新たなカラーセラピーを作るとしたら「トーン占い」というのを作ると思います。(作らないけど)
たとえば、下記の「赤」をみて、全部同じ印象にはならないはずです。どの色が気になりますか?と聞かれたら、左上のヴィヴィッドな赤がいいという人もいるだろうし、その下の薄い色、その隣のダークなワインレッドを選ぶ人もいるでしょう。これを、どの「赤」を選んだとしても、「赤が気になるあなたは」と言ってしまうのは、なんとも雑である。
色彩心理、カラーセラピーの視点から、気分や心理に変化があるのは、色相の違いによるものだけではなく、トーンによるそれも大きい。新たなカラーセラピーの可能性。色彩心理効果を科学的な視点から検証し、トーンという概念がどのように心理に影響を与えるのかを明らかにする。
色彩心理は、「色彩」心理であって、「色相」心理ではない。
「トーン占い」の可能性については改めて書きたい。
「トーン占い」は作らないけれど、笑。
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「トーン」ありき、の世界。
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