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ホールロビーで見つけた吸音仕上げ
音響設計と言うと、コンサートホールや映画館をイメージする方が多いかもしれません。でも、ホールの外のロビーやホワイエにも音環境に配慮して設計されたものが多数あります。
Walt Disney Concert hall のロビー / Frank O Gehry
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言わずと知れた有名建築です。
喧噪的になりがちなカフェ空間では天井に吸音が施されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1643012459710-ieOYeQcCYj.jpg?width=1200)
レジの前のエリアは壁にも吸音仕上げが施されていて、店員さんとの会話のやりとりがしやすそうです。
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Royal Festival Hall のロビー
ロンドンの有名なホールですが、ロビーが大変広く、カフェやイベントスペース、待合、ギャラリー等がレイアウトされています。
よく見ると要所要所が吸音仕上げとなっています。
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天井部分をクローズアップすると、照明器具を挟んだ部分に吸音材が使われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1643012946325-ObfWieiBye.jpg?width=1200)
イベントスペースはこんなしつらえです。
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イベントスペース(待合スペースとしても利用)
天井部分をクローズアップすると、ルーバーの奥に長孔の吸音パネルが施されています。
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ホールで素敵な音楽を聴く前の時間を、ゆっくりゆったり過ごせる工夫とも言えるのではないでしょうか。
※有孔パネル・・・
いずれの事例もパネルやボード等の板材に多数の孔を開けた「有孔パネル」によって吸音をしています。孔のサイズやピッチ、板厚や裏側の空気層の状態等に応じて吸音性能が変わりますが、詳細は別のnote記事でご紹介します。