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我流、日向ぼっこの楽しみ方

(こちら、新作です…)

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日向ぼっこが気持ちいい季節になった。

つい先日まで
カーテンをぴっちりと閉めて、
できるだけ窓から離れて、
フローリングの冷たい床に座っているのが
気持ちよかった。

だけど、ここ最近急に冷え込んだ。

手足が冷える、
そんな季節が近づいてきた。

その季節に楽しめるのが、日向ぼっこ。

窓際に座って、太陽を背中に当てる。
段々とポカポカしてくる。

10月は直射日光だとまだまだ暑い。
だから室内で窓とカーテン越しの、
ワンクッション置いた
お日様がちょうどいい。

日向ぼっこする時の私のなかの決まりは
何もしないこと。

音楽も聴かず、テレビもつけず、
本も読まず、おやつも食べず、
日向ぼっこに集中する。

日向ぼっこには、
ギラギラした感じがする"太陽"よりも、
まぁるい感じの"お日様"が似合う。

お日様のまぁるい、包み込むような暖かさを背中に感じて、頭を空っぽにする。

何も考えないことなんて
普段はできないのに
お日様を背中につけると、
頭を空っぽにできる。

でも、何もしない、が
なかなかできない私は
5分も経つとなにかしなければ、
という衝動に駆られる。

そんなとき、
たいてい私は本を読みたくなる。

アグレッシブに動くよりも、
お日様に合わせた
のんびりした行動をしたくなる。

その本も普段は
刺激たっぷりのミステリーが好きだが、
日向ぼっこに合うのはエッセイ。

だれかがポソッと呟いたような文章や、
ウィットに富んだクスッと笑える文章とか、
頭をフル回転させることなく、
サーっと目を通しただけで、
作者と繋がれる、
人の暖かさまで感じられるような、
そんな文章に触れたくなる。

noteをはじめて、
"その人"を感じられる文章に
たくさん出逢えた。

本を1冊読み切って、
また自ら次の本に出逢いに行く
楽しさもある。

だけど、
noteはいい意味で終わりがない。

私が能動的に動かなくても、
向こうから次々オススメが表示される。

こんな面白い文章がある、
こんなことを題材にしてる人がいる、
と勉強しつつ、
面白くてどんどん読み進めていく。

いつか私の文章も
だれかの琴線に触れたら、
と大きな夢を描いてみる。

この文章も、今お日様を背に書いている。
同じようにお日様を背に書いているひとは
いるのだろうか。

次に出逢う文章は
どんな人が書いているのだろうか。

文字だけだからこそ、膨らむ想像。

これからの出逢いにワクワクする
日向ぼっこなのだった。

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