この人についていく!そう決めた上司の何気ない一言。
前回投稿した記事の後書きのようなものなのですが、あの考えに至ったのはある人との出会いが大きく関係しているのです。
今日は、私が大尊敬する上司について、綴ろうと思います。
大尊敬する上司との出会い
前職のその前に就いていた職場での入社トレーニングでのこと。
私を含む同期(4名)のトレーニングを担当してくれた女性マネージャーOさんがいた。
研修が5日続き、土日を終えた、二週目の月曜日の朝のことだ。
同期のSさんの姿がなかった。
同期「あれ、Sさん来てないね。」
私「ほんとだね。もしかして・・・」
私たちの予想は的中した。
私を動かした上司の何気ない一言
『おはようございます。また今日から一週間よろしくお願いします。それから、皆さんに悲しいお知らせがあります。』
Sさんは研修5日間で退職を選んだのだ。
確かに研修内容は商品知識を毎日詰め込まれるようなもので辞めたいと思うのも無理はない。
だが、その後のマネージャー0さんの一言で私は、嘘みたいに「この人に付いていく!」そう思った。
マネージャーが言う。
『Sさんから退職の連絡がありました。』
『この土日ずっと悩んでたんだろうね。ゆっくり休めなくてきっと辛かっただろうな。』
なんてことない一言かもしれない。誰もが聞き流す言葉かもしれない。
けれど、私にはマネージャーOさんの優しさと温かさから溢れた一言のように思えて聞き流すわけにはいかなかった。
Sさんがこの場にいる訳じゃない。私たちしか聞いていないこの場でそう言ったのだ。
Sさんは研修5日で退職を選んだ。きっとマネージャー本人も悲しかっただろう。
でもそれ以上に、Sさんに寄り添った温かい言葉が私たちを包んだ。
Oさんの人間力に惚れ込んだ私は、いつか同じような立場になった時、Oさんがそうしたように、見返りを求めずに人に寄り添った気持ちを持っていたいと思うようになった。
そんな上司との出会いが、また上司の一言が管理職となった私を動かしたのだ。
何気ない一言で、私の心は動いた。
Oさんに出会えて一緒に仕事させてもらえた期間、目指したい存在が側にいて成長させてもらえた。
現在、Oさんは別の県に異動になり、またも栄転したと聞いている。
後日談ーーー
それからしばらく経った飲み会でのこと。私はお酒の勢いもあり、そのマネージャーOさんに
「私、Oさんについて行く!って決めたんです」
『お。嬉しいねぇ。』
「Oさんの一言でそう思えたんです!こうこうこうで、Oさんはこうやって言われたんです!それがOさんについていこうと思ったきっかけです」
上司Oさんは
『え。私そんなこと言ったっけ?』
笑っていた。本当に覚えてないのかもしれないし、覚えているけど照れ臭くて覚えてないフリをされたのかもしれない。
プライベートでは、椎茸が死ぬほど嫌いで『椎茸は入れないで〜』って泣きそうに言ってくる可愛い人。でも、仕事では完璧で常に部下のことを思いやってくれる頼れる人。
私は退職した今もOさんを尊敬している。
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