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わたしがお人形服を作る理由

こんにちは、おとなしです。

今日はちょっと真面目な話です!

「わたしがお人形服を作る理由」について話します。

この記事を見て下さっている方や、私のフォロワーさんの中には、お人形服を作られる方もいらっしゃると思いますが、あなたはなぜお人形服を作っていますか?

私は、ちょっと変な人だと思うかも知れませんが、「魔法使い」になりたいと思ってお人形服を作っています!

長くなりますが、もし良かったら聞いてください。
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さかのぼりますこと数十年前、私がまだ小さな子供だった頃、幼稚園の卒業アルバムに将来の夢を書く欄があって、周りのお友達が「お花屋さん」「ケーキ屋さん」など書いているなか、自分はどうしようかと迷っていました。

このとき本当になりたいものは「魔法使い」だったんですが、小さいなりに実在しない職業であることはなんとなく理解していて、あまり周りの大人を心配させるのはよくないなと思って書くのをやめました。

それなら代わりに、わりと誰でもなれそうなものを書いておくか!と思って「おとな」という独特な感じの夢を書いた記憶があります。

それからさらに数十年後、二十歳をこえて「おとな」らしきものになった私は、「魔法使い」に出会うことになります。

就職して社会人になった頃、わたしはバンド活動をしていました。
5人編成のインストバンド(ボーカルがいないスタイルのバンド)でエレキギターを弾いて、毎週土曜にスタジオに入って曲を作ったり、ライブハウスで演奏したりしていました。

その頃に、シタールという楽器に出会います。
こんな感じのインドの民族楽器です。

引用元はこちら

シタールとの出会いは、ある日セッションのイベントに客として参加した時、友達の友達がシタールを弾いていて、なんだあの楽器は!と思い少し試奏させてもらったところ、なんだかすごくしっくりときて、この楽器を弾けるようになりたい!と思い、知り合いづてに楽器を手配してもらい習うことにしました。

わたしが出会った「魔法使い」は、インド人のシタール奏者の方でした。

シタールの練習に明け暮れていた頃、愛知県の知多半島にあるお寺で、インド音楽の合宿をしているという情報を聞き、さっそく問い合わせて参加してみることにしました。

合宿ではインド人シタール奏者の先生のもと、朝から晩までスケール練習をしたり、ソロパートを何時間も延々と弾き続けたり、歌の練習をしたりします。

合宿も3日目ぐらいになってかなり疲れが出てきた頃、お昼ご飯のあとに昼寝をしていた時です、先生がシタールをチューニングし始めて、演奏を聞かせてくださいました。

それはとてもピュアで繊細な音色で、聞き入っているとだんだん音色が立体的になってわたしの方に近づいてきて、自分の心をぎゅっと掴まれるような感覚になりました。
琴線に触れるってこういうことだなと思いながら少し泣きました。

それと同時に、これって「魔法使い」じゃないか!と思いました。

それまでは小さい頃の私がなぜ「魔法使い」に憧れたのか、あまりよく分かっていませんでしたが、訓練した人だけが使える特別な力で人の心を動かすこと、きっとそれに憧れたんだと分かりました。

魔法使いと対峙することで、自分が思い描いていた「魔法使い」のイメージの正体が分かった貴重な経験でした。

それから約8年間、わたしはほうきじゃなくてシタールを持った魔法使いになるために訓練しましたが、身辺の事情もあって現在は休止中です。
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わたしの場合、お人形服を作っていて一番楽しい瞬間は、頭の中にしかなかったものが現実のものとして顕現してくる瞬間です。

お人形服の制作工程は、どんなお洋服を作るかデザインして、それを再現するための型紙を作って、それに合った生地を調達して型紙を使って縫うという手順です。

もともとこの世に存在すらしていなかったものが、デザイン画を書くことで二次元として現れてきて、型紙を作って縫うと立体になってちゃんとこの世に存在するようになるんです。これってもう魔法じゃないですか?

個人的には、ああでもないこうでもないと言いながら型紙を作っている工程が、一番魔法をかけている瞬間のような感じがして熱が入ります。

わたしがお人形服を作る理由は、頭の中にしかなかったものをこの世に存在させたい、そしてそれをみんなに見てもらいたいからです。

前回の記事で少し話しましたが、わたしは妄想の世界の人間なので、自分の妄想力にはかなりの自信があります!

私の思い描く「魔法使い」は、訓練した人だけが使える特別な力で、人の心を動かすことができます。

わたしの作ったもので誰かの心を動かすことができたらいいな!

たいへん長くなりましたが
それでは皆さま、ステキなドールライフを!


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