ミシンの縫い目をほどく時
こんにちは、おとなしです。
皆さん、ミシンの縫い目ほどいてますか?
なんでいきなりこんなことを聞くのかというと、今日はミシンの縫い目をよくほどく一日だったからです!
洋裁をされている方ならご存知かと思いますが、洋裁のミスってほんとうにあらぬ方向から襲ってきますよね。
上手く縫えたと思ったら、裏側にある割ったはずの縫い代が寝たまま縫われている、袖つけが上手にできたと思ったらカフスの縫い代が表に出てしまっている、肩線を縫い合わせてアイロンで割ってから身頃のダーツが表に出ていることに気づく、などなど洋裁のミスには枚挙にいとまがありません。
考え事をしながら縫っていたのであればまだしも、絶対に間違えないぞという心意気で、事前によく確認した場合ですら間違えてしまうこともありますし、初心者の方だけでなく、相当慣れている方でも起こりうることなので不思議です。
間違えて縫った後にわれわれに出来ることと言えば、もう縫い目をほどいてやり直すことしかありません。
とくにお人形服の場合は、細い糸を使って細かい縫い目で縫っているので大変です。
黒のニットに黒の糸で縫ってしまった時なんかは最悪で、極力生地を痛めないように、視認性のよくない縫い目を拾わなくてはなりません。しっかりと返し縫いまでしてしまった数秒前の自分をうらめしく思いながら…
ミシンの縫い目をほどく時、わたしは目打ちとハサミを使ってほどきます。
目打ちには先が尖っているものと、尖っていないものがありますが、わたしは生地を痛めるリスクを減らしたいので、先が尖っていないこちらの目打ちを使っています。
ほどく時は、伸縮性がなく強度がある生地側の縫い目からほどいていきます。
最初に目打ちですくいやすそうな縫い目をすくいあげてから、ハサミで縫い糸を切ります。
そこからさらに10針ほど先にある縫い目をすくってハサミで縫い糸を切り、縫い合わせた二枚の布を剥がすようにすると、その10針分を簡単にほどくことができます。
返し縫いのところは縫い合わせた布と布の間から、布を切らないよう細心の注意を払って糸だけを切るようにしています。
ここで無理矢理引っ張ると布を痛めたり縫い糸がさらにきつく締まることがあるので、根気が必要です。
縫い目をほどく作業というのは誰しもあまりやりたくないことだと思います。
前に進んだつもりが後退してしまったことで、時間がないと焦ってしまいますし、気持ちとしても疲れてしまいます。
でも、ほどくことにはポジティブな側面もあります。
ひとつは、ほどく技術が向上することです。
わたしは今まで本当によく縫い間違えてきたので、ほどく早さには自信があります。
さらに、ほどくという経験をすることで、今度こそは縫い間違えないようにしようという決意ができますし、今まで以上に縫う手順や方法に注意深くなることができます。
失敗を重ねて人は成長するんです。そう思わないとやってられません。
なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、間違いに気づいたら素直にやり直せば良いのです。
どんな困難があったとしても、出来てしまえばこっちのもの!
元気よくほどいていきましょう!
それでは皆さま、ステキなドールライフを!
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