グラフィックメディスンの利点 – わかりやすさと感情表現で医学情報を共有する
グラフィックメディスンは、医学や健康に関する情報を漫画やイラストを使って伝える方法です。このアプローチによって、多くの利点が生まれています。ここでは、グラフィックメディスンがもたらす主な利点について解説します。
1:わかりやすさ
複雑な医学情報や用語を、イラストやストーリーを通じて簡単に理解できるようになります。一般の人々や医療従事者が共通の言葉で情報を共有しやすくなります。
2:感情の表現
患者さんの経験や医療従事者の現場をリアルに描くことで、感情やストーリーが伝わりやすくなります。これにより、医療に関する情報だけでなく、感情的なサポートや共感も提供できるようになります。
3:記憶の定着
:イラストや漫画を使った情報は、視覚的な印象が強く、記憶に残りやすいと言われています。このため、グラフィックメディスンは教育や訓練にも有効です。
4:アクセシビリティ
年齢や文化の違いに関わらず、グラフィックメディスンは広くアクセスしやすい方法です。これにより、医学知識を多様な人々に届けることができます。
5:コミュニケーションの促進
グラフィックメディスンは、患者と医療従事者の間のコミュニケーションを促進します。互いの立場や経験を理解し、信頼関係を築くことができます。
6:創造性と多様性
グラフィックメディスンは、医療従事者やアーティストが創造性を発揮し、新たなアイデアや表現方法を生み出す場を提供します。
これらの利点を通じて、グラフィックメディスンは医学情報の伝達方法を革新し、多くの人々にとって有益な存在となっています。
私見も含め……
グラフィックメディスンを日本で言う「医療マンガ」とすると、エンタメの要素が強いイメージとなります。
ですが、なかなか言語化し辛い想いを「絵」や「キャラクター」に代弁させることができます。
白衣を着た権威的な姿に圧倒される患者さんは少なくありません。
その時の恐怖をマンガにしてくれることで、医療従事者が患者さんやご家族に与えているイメージを認識する機会になります。
今回の6つの利点のうち、2、5は特に医療従事者と当事者間の溝を埋めるきっかけとなります。
また、4のアクセシビリティには工夫が必要であるなど課題も多いです。
この数年間で特に動きが活発になってきた、医療教育のムーブメントです。
いちはやくこの記事を見つけてくださったあなたは、きっと患者さんのことを真剣に考えてらっしゃる方なのだと思います。
是非、仲間になって欲しいです^^
「臨床共育」の研究と実践の資金になります。論文化、書籍化のあかつきには、優先的に講義をしに伺います! あなたの情熱にありがとう!