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2024.5-6「映画を突然見まくる、他」

日記を書き溜めているのに推敲する余裕がなくてそのままになっているのでもうそのまま上げる!


・『悪は存在しない』を見た。
冒頭とタイトルと音楽がかっこいい。石橋英子の音楽がいい。ずっと良かった。


(一瞬内容の話)


えっ.......と思っている間に終わってしまった。こう言う感じになりそうな予感はずっとあったけど、最終的に起きたことはまだよく整理できていない。整理するものでもないのかもしれないが。

この作品の感想を目にするたびにみんなが最後最後と言っていたので、さすがに最後何かあるんだろうなということを知った上で見ていたけど、それを知っていることはあまり本質ではないと思った。知っていたところで考えることにはなるので...そういう物語上の展開の衝撃が重要な作品ではない。

ドライブマイカーを見たはずなんだけど、印象的な場面の絵だけ覚えていて、どのような展開だったかの記憶が曖昧になっている。私は明日のアーの「ドライブマイカーの車の上に掲げたタバコの火で焼け死ぬコント」が好きすぎて、それ以外忘れてしまった最悪の観客です。


・好きな作曲家が音楽をしている暗い映画を舞台挨拶目的もあって3回くらい見た。もう慣れてしまい、それほど暗くない気がしてきた。でも突然母親が意味不明な理由でヒステリックに父親を貶す場面は何度見ても嫌だった。音楽はとても良かった。

好きな作曲家の舞台挨拶の予約状況が数日間自分しか客がいない状態でかなり怖かった。こういう時どれくらいたくさん宣伝すればいいのか、でも「この作曲家が関わった別作品のファンが間接的な目的で来る」のを助長するのもなんだか失礼な気持ちで、あんまり宣伝できなかった。難しい。自分の心情が。


・早稲田松竹で黒沢清特集をやっていたので、役所広司の出ている黒沢清作品を全部見た。

『CURE』
一度配信で見たが、2回見ると少し理解が深まった気がする。これも嫌な映画ではあった。役所さんはすごかった。

『カリスマ』
これも一度配信で見たが、2回見てもよくわからない映画だった。変な映画だ。役所さんはなんだか可愛らしかった。

『ニンゲン合格』
これは初めて見たが、これが一番好きだった。CUREとかが評価されている世界ではあまり注目されないのだろうが、私はこういう方が好きです。

西島秀俊が昏睡状態から目覚めた若者で、その妹が麻生久美子で、その父親の友人が役所広司だ。嬉しい。嬉しいという気持ちがずっとあった。

役所さんの演じる男は見るからに胡散臭いおじさんだが、実際は主人公に振り回される側だし、結構面倒見も良く、主人公が突飛なことをしようとしても黙って見ているのが良かった。

このあたりで暗い映画を順番に見過ぎたせいで、精神が疲弊してきた。なんでこんなラインナップで見てしまったんだ。

・コミティアに行った。何を買うとかはあまり決めておらず、ただ自分が最近コミティア漫画家たちのラジオを聴き続けているので、その漫画を買った。
またラジオを聴き続けた結果その人たちの会話の細部を暗記するレベルになってしまっているのですが、この癖ってなんなんでしょうか。漫画はとてもよかった。一人は遅刻していたので先に帰ってしまった。ラジオを聴き続けているせいで、ラジオパーソナリティとしてその人たちのことを眺めてしまう。

・コミティアの後に好きな作家の朗読会に行った。とても穏やかな話を書く人だが、その実尖った部分もある人で、トークショーではそういう言葉を聞けるので面白い。客層が180度違う空間に来ている。
サイン会中、そのつもりではなかったのだが話の流れで自己開示をしてしまい、変に目立ってしまった。でも喜んでもらえたからいいか...。

この人が万年筆に伊東屋のロメオを使っていると聞いてかなり嬉しくなった。この作家の作品と伊東屋のファーストインプレッションが自分の中で地続きなので。伊東屋もそういえば新しくなったんだった。

・柴田元幸さんの朗読とライブのイベントに行った。「どくろ」という作品は挿絵が可愛らしくて、雰囲気もかなり好きだった。
柴田さんの翻訳は色々読んでいるはずだけど、何を読んだんだっけ。白水社uブックスだと思う。ポール・オースターが亡くなったことを思い出していた。




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