オオイヌノフグリ
小さなかわいい青い花。ずっと子供の頃から知っていて摘んで遊んだ記憶もある花。
ただ、この名前の意味を知ったときはなんてひどい名前なんだと思った花。
イヌノフグリに似ていてそれより大きいからオオイヌノフグリ。でもイヌノフグリは見たことがない。見ていたとしても名前も知らない雑草としか見ていない。でもオオイヌノフグリは名前を知らない雑草の頃からあの花咲いているなとちゃんと区別できていた。
どうやらイヌノフグリは在来種だったけど帰化植物のオオイヌノフグリに負けてしまったらしい。そうなるとイヌノフグリを見てみたい。埼玉でイヌノフグリを見られるところはあるのだろうかと調べる。しかし調べ方が悪かったのか「自生地」と入れたせいかさいたま市のサクラソウ自生地がでてきた。
さいたま市のサクラソウ、さいたま市というか浦和のサクラソウはなんとなく有名。その程度の認識しかなかった。しかしイヌノフグリを調べててたまたま目にしたそのページにさいたま市のサクラソウ自生地が国の『特別』天然記念物と書いてあった。ただの天然記念物じゃない、特別天然記念物。
国指定文化財等データベースには『荒川周辺にはかつて普通に本種が生育しており,江戸時代にはサクラソウ見物,園芸化などが盛んに行われ,親しまれていた。大正9年に指定された当時は,周辺にも分布していたものの,都市開発等により生育地が減少し,現在では指定地内に生育するのみである。』とある。これを読んでもやはりあそこが特別天然記念物というのが不思議に感じてしまう。普通の河川敷が全国に75しかない国の特別天然記念物。
と、思わぬ発見ができて楽しかったけど、イヌノフグリがある場所は自力で見つけるしかなさそう。絶滅危惧II類だそうな。有名な自生地もないかつて日本中の道端に咲いていた花。
イヌノフグリの名前は果実が犬のふぐりに似てるからというが道端の草の果実って、カラスノエンドウぐらいしかちゃんと見てない。花の時期が終わると足下の草は全部ひとまとまりの緑の草とみてしまうからだ。イヌノフグリは名前の付け方ひどいけど果実までちゃんと見てたんだなと思う。
探鳥するようになって歩いているとき、窓から外を見たときの景色にいままでなんとも思ってなかった野鳥がすごい存在感で加わったけど、足下の野草も存在感を主張してきてる。
昨日ランニングから帰ってきた家族が「柴犬と富士山と菜の花で3月のカレンダーみたいだった」と言ってた。菜の花咲いてるのも見に行きたいし運動不足だから走りたいけど花粉で目が辛い。花粉が少ないのは早朝だけど寒い。やりたくない理由がいっぱいうかんでくる。