「オンライン上での全国大会」の開催に挑戦する、コミュニティマネージャーの日記
こんにちは!『逆転オセロニア』運営 コミュニティ担当のみさきちです!
noteでおなじみのまなてぃさんと一緒に、リアルイベントや生配信を担当しています。
現在、私は「オセロニアンダブルス 2020」の企画や推進を担当しています!
■オセロニアンダブルス 2020とは?
“オセロニアン最強コンビ”の称号を賭けた2対2の公式大会!
10月から合計8日程で予選を実施、この予選を勝ち抜いた8組のファイナリストが決勝大会で対戦します。
詳細は公式サイトをチェック!
そこで、前編・後編にわたってダブルス特集をお届けします。
前編では、
・ダブルスがどんな風に企画・準備されているか?
・オンライン大会の裏側
をお伝えしたいと思います。
1. ダブルスはここから始まった
「オセロニアンダブルス」(以下、ダブルス)は、先日8月31日の「新着オセロニア 2020 3rd SEASON」にて開催を発表しました。
大会の構想を練り始めたのは、2020年の4月です。
世の中は緊急事態宣言の真っ只中、オセロニアの運営チームもリモートワークで仕事をしていました。リアルイベントの開催見込みが立たない中で、オンラインイベントの検討を始めていた時に、プロデューサーのけいじぇいさんが思いついたアイデアがダブルスの始まりです。
▼2020年4月、けいじぇいさんが共有した最初の企画書
この企画書をもとに、以下のように開催までの流れを設計していきました。
■ダブルス開催までのざっくりした流れ
4月 ダブルス構想開始
5月 ビデオ通話ツール「Zoom」を使ったオンライン大会に初チャレンジ
6月 2on2の社内テスト大会を実施
7月 「オセロニアンの戦」実施延期を正式決定
「オセロニアンダブルス」という形での開催に向けて本格的に始動
8月31日発表に向けて、大会の仕様をどんどん決めていく
8月 ダブルスをより多くのみなさんに知ってもらい、楽しみにしてもらえるよう、大会BGM・エキシビジョンカップなどを準備。
そして8月31日に「新着オセロニア!」内で、ダブルス開催を発表!
9月(現在) 滞りなく、公正な予選を実施するために、システム改善やリハーサルを実施
10月・11月 予選開催
12月 決勝大会開催!
2. 大会ってどうやって作られるの?
ダブルスの準備をメインで担当している私の1週間はこんな感じです。
■みさきちの1週間の主な予定
・コミュニティチームでの打ち合わせ
→大会に関することは、主にここで議論・決定しています
・開発エンジニアとの打ち合わせ
→予選のスイスドローで使用する「大会システム」の開発を進めます
・デザイナーチームとの打ち合わせ
→ロゴの制作や特設サイトのデザイン等を進めます
・プランナーとの打ち合わせ
→ゲーム内機能の開発・企画を行います。
例:ダブルスルールで対戦できる「ダブルス修行コロシアム」など
・配信・イベント制作会社さんとの打ち合わせ
→大会当日の動き方の相談や配信の方法を決めていきます
・プロモーションチームとの打ち合わせ
→SNSなど公式メディアでの情報出しを設計・依頼します
ダブルスのような規模の大会を実施するためには、社内メンバーや社外の協力会社の方など、多くの方々のご協力が欠かせません。それぞれで会議を繰り返し、仕様の制作・策定を進めていきます。
まずは「どんな大会にするか(大会の仕様)」を企画する必要があります。当初決まっていたのは2対2で対戦するということだけ。
そこで、ダブルスの中で最も大切にしたいコンセプトとして次の2つを掲げました。
1. 思わず声をあげてしまうような、ハイレベルな対戦が繰り広げられる大会にすること。
2. 今までの大会にはなかった、新しい面白さが体感できる大会にすること。
大会を開催するにあたって参加人数等の規模や対戦ルール、当日オンラインでどのように参加してもらうか……など細かく決めていかなければいけないことが沢山あります。
コンセプトを決めておくことで、チームみんなの目的が定まり、議論が捗ります!
1つ目は、思わず声をあげてしまうような、
ハイレベルな対戦が繰り広げられる大会にすること
オセロニア最大の大会といえば「オセロニアンの戦」、決勝のステージで繰り広げられる対戦に毎年多くのオセロニアンが注目しています。
(2019年に初めて戦に関わった私もその1人で、いまでも月1回は配信を見返しては唸ってしまいます…)
「戦」開催は断念しましたが、ダブルスが、トッププレイヤーの皆さんがプライドを賭けて本気で戦える大会になり、そんな対戦をオセロニアンの皆さんが目撃できる機会にしたいと思っています。
だからこそ、1day大会ではなく、”予選”と”決勝大会”の大規模な大会形式で実施することを決めました。
また、ダブルスのデッキルールについても細かく検討を重ねました。例えば、
<検討案>
・8デッキ中、同じキャラ駒は一度しか使えない
(あまりにデッキ編成難易度が高く却下…)
・8デッキ中、S駒は一度しか使えない
といった案です。
デッキ構築センスとプレイスキルがもっとも発揮されるよう、結果的には、編成禁止駒だけでなくコンビ2人が使用する8デッキの中で、1回しか使えない「編成デッキ数制限駒」というルールを設けました。そうすることで、さまざまなアーキタイプ・キャラ駒が使用でき、多彩なバリエーションが溢れる大会になればと思っています。
※ 正式大会ルールは9月19日(土)12時に発表予定です。
2つ目は、過去の大会にはなかった
新しい面白さが体感できる大会にすること
当初計画していたリアルイベントが次々と中止になり、急ピッチでオンラインへの切り替えを求められました。だからといって、リアルイベント施策として予定していたイベントを無理やりオンライン上で実施して「そこそこ楽しかったね」では終わらせたくありません。
人と人との繋がりを感じられる2対2の対戦形式にこだわり、2人で協力して対戦する面白さをより感じられる大会にするには?をチームで考えました。
例えば、スイスドロー形式で行う予選は、2人で相談しながら対戦していただくために、プレイヤー2人が1試合ごとに交互に対戦する形式に変更しました。(元々は2人同時に対戦する形式を想定していました)
優勝コンビを決めるだけではなく、予選に出場する全ての方々に、「2on2対戦」の面白さを感じていただけるような工夫をしています。優勝を狙うトッププレイヤーのみなさんはもちろんですが、「ハイレベルでぜんぜん勝てないだろうし……」と思っている初心者・中級者オセロニアンのみなさんもぜひ参加いただければうれしいです!
「2on2対戦」の様子は、9月19日(土)に行われるエキシビジョンカップでご覧いただけますので、ぜひご視聴ください!
【オセロニアンダブルス エキシビジョンカップ 配信時間】
2020年9月19日(土)19:00〜22:00予定
YouTube内「逆転オセロニア公式ちゃんねる」にて生配信
3. オンライン大会の裏側
オンライン大会の運営方法についてお話する前に、リアルイベント形式の大会をどのように実施していたかについて少しお話させてください。
■リアルイベント(オフライン)の大会実施方法
・大会参加者であるオセロニアンの皆さんに会場へ集まっていただきます。
・予選スイスドローでは、試合ごとに指定された番号がふられている椅子に移動し、向かいに座っている相手が対戦相手となります。
・何かトラブルがあったときは手を上げていただき、会場内を巡回しているスタッフが対応します。
(会場によっては300名以上の方にご参加いただくこともあり、必死の形相でスタッフが走っている様子を見たことがある方もいるかもしれません……)
▼実際のリアルイベントの様子(2019年開催「オセロニアンの戦」より)
一方、オンライン大会では、上記の項目全てが実施不可という絶望的な状況……。オセロニアのオンライン大会では、現在ビデオ通話ツールを使ってスタッフ対応を実施していますが、この形式での開催に着地するまでに、いくつものオンライン開催ならではの壁にぶつかったので、一部を紹介します。
【問題①】リアルイベントであれば会場アナウンスや周りの様子からなんとなく状況がわかるが、オンラインでは何が起こっているかわからず不安。
最初にオンライン大会にて使用するチャットツールの検討を始め、チーム内でのテストなどを実施しました。
発覚した1番の問題が「チャットやサイトの表示だけだと参加者の様子が見えないため、いま何が起こっているか分からない」ということ。無機質な大会ではなくイベントとして楽しめるモノにするため、この問題の解決に取り組みました。
さまざまな検討を繰り返し、最終的にはやはりスタッフが直接顔をあわせて、口頭で案内することが参加者のみなさんに安心していただけるとの結論になり、ビデオ通話の中にスタッフも参加する形で、大会を運用することになりました。
【問題②】参加者から不明点があった時、何十人、何百人が同時にビデオ通話をすると、誰がスタッフを呼んでいるのかわからない。対応に時間がかかってしまう。
そこで、ビデオ通話ツール「Zoom」の"ブレイクアウトセッション"という機能を活用することにしました。この機能がとても便利で、1つのビデオ通話の中に小部屋を作ることができます。その小部屋に参加している人だけで会話が可能です。
出場者の方々を部屋に割り当てることで、スタッフと参加者の方々が自分たちだけの空間で話し合うことができ、より安心して疑問点などを解消しやすくなっているかと思います。
【問題③】多くの人に観戦いただけるように試合を配信したいけど、大会の公平性が……。
せっかくのハイレベルな対戦を配信でお届けする上で、1番の懸念は、配信を通して相手の手駒が見えてしまうことでした。対戦している参加者の姿が可視化されないがゆえに起こるこの問題は、「Zoom」で行なわれる対戦を録画して、対戦終了後にその録画を配信することで解決しました。
▼初めてのオンライン大会の様子
(ライブ配信「100回記念けいじぇい杯」より)
4. オセロニアンと一緒に大会をつくりあげたい!
ここまでダブルスの裏話をお話ししてきましたが、本番はまだまだこれから、現在もより良い大会にするため準備中です。
私は、チームのメンバーと一緒に、滞りなく予選を開催すること、そして12月の決勝大会で最高の対戦をお届けすることに全力を尽くします!
ただ、ダブルスはオセロニア運営チームだけで作りあげることはできず、参加いただくオセロニアンの皆さんがいないと大会はできません。オセロニアンの皆さんの声に耳を傾けて、記憶に残る大会をつくりあげたいと思います。
今回はルールや大会の形式についてお話しましたが、後編ではこんな内容についてお話しする予定です。
・大会ロゴの制作過程
・新公式テーマソングの裏話 など……
後編noteも読んでいただければ、とても嬉しいです!
コミュニティチーム みさきち
〈次回の配信予定日:2020年9月24日(木)〉