インターン生がゲーム運営の門を叩いたら
4月、今年も新たな年度がスタートし、沢山の新社会人が誕生。
その中に、私たちのチームでインターンを経験したメンバーが……!
彼が1年間、ソーシャルゲーム運営を通して得た様々な体験を語ります。
1. なぜオセロニア運営チームでインターン?
私がオセロニアでインターンをすることになったきっかけは、一言でいうと「武者修行」でした。
内定者は入社前、実務経験を積むために「インターン」を経験することがあります。当時、私は大学で法律を勉強しており、ある程度勉強が落ち着いたタイミングで「何か新しいことをしたい」とぼんやりと考えていました。様々な選択肢を検討した結果、思い切って内定者インターンを始めることにしました。
2019年11月から働き始め、最初は別のチームに所属していました。しかし、思うように結果を出すことができず、異動をすることに...…。
そして、優秀な先輩方が集まっていて、インターン生の面倒もみてくれるということで(笑)、『逆転オセロニア』のプレイヤーの皆さんと最も近い距離でゲーム運営を行うコミュニティチームに引き取っていただきました!
という流れで、2020年2月から私のオセロニア運営でのインターン生活がスタートしました!
2. オセロニアチーム、勤務1日目!
オセロニアチームへのジョインが決まり、新しいチームで何をすることになるのかなと心踊らせていたところ、先輩から一通のメッセージが……。
先輩「お疲れ!
オセロニアの勤務初日は、2月6日にAKIBA_SUQUAREに10時集合で!
周年イベントのスタッフをやってもらう!」
私「承知しました!」
(....どういうこと?
AKIBA_SUQUARE?周年イベント?
何を言っているんだ...)
という形で、オセロニアチームでの最初の仕事は、2020年2月6日に行われた「オセロニアンの祭典 4th Anniversary」のイベントスタッフでした……!
特に仕事内容もわからないまま、当日イベント会場についた時、私は呆然としました。
「会場でかっ!人多いっ!設営豪華!」
幼稚な感想で失礼しました……。というのも、私は1ソーシャルゲームのイベントと聞いて、もっと小規模なイベントをイメージしていたのです。(事前に調べておけよという話ではありますが、、面目ないです。。)
さらに、驚いたのは実際にイベントが始まって、多くのオセロニアンの方々がお互いに仲良く談笑している姿を見た時でした。
「オセロニアというゲームを通じて、
ここまで暖かい人と人との繋がりができるんだ」
これが当時一番印象に残っている感想です。
その後、約1年間オセロニアチームで仕事をする上で、この時に見たオセロニアンの方々の笑顔が一番の道標でした。
突然参加する形となった「オセロニアンの祭典 4th Anniversar」でしたが、行ってよかったなと心から思っています。おそらく当時の先輩も、このオセロニアンの皆さんの姿を自分の目で見させるために急遽参加させたのだなと今では納得しています。(この時は1年後、同じイベントをオンラインで実施することになろうとは思ってもいませんでした……)
ちなみに私はイベント当日、オセロニアートの展示ブース付近で交通整理を行っていました!(笑)
3. いよいよ最初のオーナー企画!
インターンを開始して2ヶ月ほど、「1500日記念キャンペーン」「オセロニアミラティブウィーク」「ウィークエンドカップ」などの複数の企画にサポート役として関わった後、とうとう最初のオーナー(※)を任せてもらいました。
(※)オーナー…各イベントごとに、リーダーシップを持って企画を推進・実行・管理する役目
それが2020年6月に実施したオセロニア情報局・ルルカ就任1周年記念企画でした。
この仕事の依頼を受けた時は、企画の中身は何も決まっておらず、「ルルカ1周年記念のお祝いとなる企画をやってほしい」ということだけ伝えられました。
よしやってやるぞ!と思ったのですが、いざ考え始めると何をして良いのかわからず、ただなんとなく「動画出そう!」「生配信やろう!」「プレゼント配ろう!」というようなことだけが頭に浮かんでいる状態でした。
最初はとにかく酷かったのですが、チームの先輩方(まなてぃさん、みさきちさん、やまさん)にたくさん相談をする中で、徐々に企画をブラッシュアップしていきました。
その中で特に学んだことは、「オセロニアンファースト」の精神でした。
これは「常にオセロニアンのことを第一に考えよう」というオセロニア運営の共通理念のようなもので、チームの先輩方は誰もがこの精神を徹底して、ゲームのイベントや企画に落とし込んでいました。そんな「オセロニアンファースト」の精神を目の前で感じ、私も同じような視点から改めて企画を見つめ直すと、企画を成功する上で大事な観点が見つかりました。それは、
「1年間ルルカを応援してくれたオセロニアンの方々に、
感謝を伝え喜んでいただけるかどうか」
でした。
それからはひたすらそこに向かって企画をつめていきました。最終的には、ルルカがけいじぇいさんにおねだりするという企画を行い、ルルカ駒の実装や生配信などもりもりの内容となりましたが、オセロニアンの方々に喜んでいただけるものになったかなと思っています。
余談ですが、ルルカ駒の実装は「ルルカがダイヤモンドマスターに到達すれば」という条件付きだったので、ルルカが1日でも早くダイヤモンドマスターに到達してくれることを手を合わせて祈っていました……(笑)
4. 実現への不安と戦った大会システムの構築……!
ルルカ1周年記念企画が無事終了し、次に待っていたのは「オセロニアンダブルス」でした。完全オンライン開催、かつ今までにないダブルス形式での大会ということで、これまでのオフライン大会で使用していた対戦ツール(以下スイスドローシステム)や大会のオペレーションなどを全て新しく作り替える必要がありました。
そこでもともとエンジニアの経験もあった私が、そのスイスドローシステムの構築を担当することになりました。(具体的には、私が実装をするというわけではなく、大会に必要な機能を考え、リリースまでを責任持って管理・進行するという仕事でした)
「大会実施の要となるスイスドローシステム(※)がうまく機能しなければ大会は成立しない」というお話だったので、責任は重大。”自分で大丈夫だろうか”という不安との戦いがスタートしました……。
(※)スイスドローシステム:大会の予選で使用する対戦進行ツール。大会参加者の端末に対戦相手や試合の勝敗を表示するwebツール。
必要な機能としては、主に下記のようなものがありました。
・対戦マッチング機能
・勝敗管理機能
・スタッフ呼び出し機能
また、参加者の画面だけでなく、大会を管理する運営チーム側の機能も必要で、やらないといけないことがとにかく多い状況でした。
▼当初予定していた開発スケジュール
・8/20 ~ 9/4 仕様検討(新機能検討)
・9/7 ~ 9/16 実装
・9/17 ~ 9/23 検証期間/社内テスト大会
・9/24 ~ 9/30 システム修正
・10/1 システム完成!
・10/17 大会本番
開発はスムーズにいったか?というと、全く思い通りに進行できませんでした……。というのも、新たに実装する機能に考慮漏れが多く、何度も作り直しを重ねる形となりました。
例えば、
「チーム内で対戦する選手が、交互に変更されてない?」
「参加者がスタッフを呼ぶにはどうしたらいいの?」
などなど、「ダブルス形式ならではの考慮点」や「オンライン形式ならではの懸念点」などが、テストを重ねる度に次々と見つかり、当初予定していたスケジュールに大幅に遅れが生じました。一時は、大会本番を予定通り開催することは難しいのではという段階まできていました。(本当に焦っていました……)
しかし、周りの先輩方のサポートやエンジニアの方々の協力もあり、なんとか大会本番1週間前に間に合わせて、無事に完成させることができました。
▼大会システムの構築に関する資料(一部抜粋)
そしていざ本番を迎えましたが、大会初日は「頼むからエラーは起きないでくれ……」とひたすら祈りながら運営していました。
無事1日目を終えた時、心からほっとしたのを覚えています。それと共に、これまでにない大きな達成感も感じることができました。頑張ってよかったです!!
5. インターン最後の大仕事、イベントオーナー!
オセロニアンダブルスが終わり、いよいよ残りのインターン生活も残すこと3ヶ月ほど。
先輩から「最後に今までで一番大きな仕事をしよう」ということで任せていただいたのが、2021年3月に開催した配信イベント「オセロニアンフェスタ」のオーナーでした。
このオセロニアンフェスタですが、最初に依頼を受けた時は、前談のルルカのイベントと同様にほとんど何も決まっておらず、「3月に何かコミュニティを盛り上げるオンラインイベントをやろう」ということだけが決まっている状態でした。ですので、何をするか0から考え、実施まで持っていくというのが私の仕事内容でした。(またしても本当に自分で大丈夫だろうかという不安との戦いがスタートしました……)
最初に考えた企画は、プレイヤー(イベント参加者)を二つの軍団に分け、カスタム大会の順位によって2軍団で争うという企画でした。
軍団ごとにZoomをつないでみんなで作戦会議などしながら対戦を行うと面白いのではないかなと思い、考案した企画でしたが、色々と吟味した結果、そもそもあまり盛り上がらないのではということでボツとなりました。
▼当時作成した企画書
今思うと、至らない部分も多くある企画だったなと思います……。
その後、企画の趣旨を変え、「宴などのリアルイベントに近い体験をオンラインで作ろう」という方向で企画を再度検討し、最終的に様々なコンテンツを詰め込んだオンラインフェスという形で企画がまとまりました。それと共にイベント名の「オセロニアンフェスタ」が決まったのです。(この時が、2021年1月12日)
そこからはイベントの実現に向けて全力疾走という感じでした。
しかし、これまで行ってきた仕事と比べて考えないといけないことが何倍もあり、最初は途方にくれていました。
イベントロゴの作成、公式サイトの作成、配信コンテンツの検討、各種キャンペーンの検討、当日のイベントスケジュールの検討、出演者の検討、、、、などなどとにかく盛り沢山で、これまでこの膨大な量をイベント実施の度に設計していた、まなてぃさんやみさきちさんは超人だなと思いました。
そんな感じでテンパっている私を見て、まなてぃさんやみさきちさん、やまさんなどの先輩方が優しくフォローしてくれました。(おそらくこのままでは企画自体がヤバイと思われたのかもしれません……)
そんなこんなで先輩方からのサポートをいただきつつ、2ヶ月の間必死で走り切り、なんとかイベント当日を迎えることができました。
6. トラブル発生。でも……。
イベント当日は、昼から夜まで約8時間の生配信が通しで続きます。この日、今までよりも遥かに大きな不安と緊張を抱えつつも、いざ開始してみると順調にイベントは進行し、参加者の方々からの楽しそうなコメントも届いていたので、良い手応えを感じていました。
▼当日、現場で進行チェックしている自分です
夕方頃、残す演目もあとわずか。
「よし!いいぞ!この調子でフィナーレに向かおう!」
そんなことを言っていた矢先、事件は起こりました。
グラグラグラ…グラグラグラ……
そうです。地震です。ちょうどオセフェス杯の決勝配信を行っていたところ、大きな地震が発生しました。
一旦身の安全を確保し、揺れが落ち着いたことを確認した後、すぐさま「オセロニアンフェスタ」のイベント自体を中止する議論をはじめました。私はまだあまり頭が追いついていない状況でしたが、迅速に動く先輩方に引っ張られて対応に回りました。
そして情報を集めつつ、けいじぇいさん含め議論した結果、オセロニアンの皆様の安全を考慮して、オセロニアンフェスタは中止とすることが決定しました。その後は中止の対応に奔走し、あっという間にイベントは終了してしまいました。
ずっと準備し続けてきたイベントだったので、このような形で中止となったことに正直悔しい気持ちはありました。しかし、どんな状況でも「何が一番重要なのか」(ここではオセロニアンの皆様の安全が最優先)を見極め、迅速かつ的確に意思決定を行うことを現場で体験できたのは、この先他の仕事をする上でもすごく貴重な経験になったのではないかと思っています。
途中まででも参加者の皆様に楽しんでいただけたように思い、頑張った甲斐があったなと思っています。
そんなこんなで波乱万丈なインターン生活を終了し、無事先日4月1日に社会人になりました。
自分がオセロニア運営チームで学んだことは、大きくこの3つです。
①ユーザーファーストの精神
常にユーザー視点を一番に考え、行動することの大切さを学びました。
②ことに向かう姿勢
どんなに忙しくてきつい状況でも妥協せず、チーム一丸となって「プレイヤーの皆さんに価値を届けること」に向かう姿はとても勉強になりました。
③仕事を楽しむこと
オセロニアチームの方々は企画などを考えるときワクワクしながら様々なアイデアだしを行っていました。エンタメを提供する者として、自分自身が遊び心を持つことの大切さを学びました。
この約1年間の経験を通して、今後社会人としてどんな仕事を全うするとしても必ず大事になるであろうこの3点を身をもって学ぶことができたのは、自分の人生にとって本当に貴重な経験になりました。これからも皆様に少しでも多くの驚きと喜びを届けられるよう、精進してまいります。
運営チーム コミュニティ担当 うえだくん
〈次回の配信予定日:2021年5月1日(土)〉