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【お土産】購入したグッズとともに、神展覧会を振り返ろうの回
皆様こんばんは、蟹子です。
いかがお過ごしでしょうか。
2月20日は「歌舞伎の日」なんだそうです。
約400年前のこの日、当時の女性芸能者であった“出雲阿国”が、江戸城にて徳川家康の前で初めて「かぶき踊り」なるものを披露したことに由来しているんだとか。
この「かぶき踊り」が現代の「歌舞伎」になったと言われています。
400年以上も前の出来事が、今でも語り継がれ、当たり前に今日のニュースで取り上げ続けられているってなんとなくロマンがあって素敵ですよね。
歌舞伎をはじめ、華やかな文化が印象的な江戸時代って前々からなんとなく惹かれるものがあり(昔遊び半分で友達と行った占いで、前世はちゃきちゃきの江戸っ子だったと言われたことがあります笑)、そんなことをぼーっと考えていたら数年前に行った展覧展のことを思い出しました。
私は展覧会や企画展に限らず、映画やその他表現全般において「好き!」と感じた作品に出会えた時、必ず自分にお土産を購入します。
上記展覧展もその例外ではなく、良い収穫がありました。
せっかくですので、今回はそんな私の戦利品とともに当時の展覧会を振り返りたいと思います。
文章で自身を紹介するよりも、購入品(しかも個人的にツボだった作品に携わる)をお見せする方が、より私のことを知っていただけると思いますので、
少し気恥ずかしさもありますが、是非お楽しみいただければ幸いです。
『おいしい浮世絵展 〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜』
会場:森アーツセンターギャラリー
会期:2020年4月17日㈮~6月7日㈰
その名の通り、浮世絵の中でも江戸時代の食にスポットライトをあて、使われている食材、風習、そこから読み解ける当時の文化や庶民の暮らしなどを堪能できる内容となっています。
もう約5年も前の企画展ですが、内容が本当に素敵だったので大変印象に残っています。
今まで行った展覧会の中で良かったのは?と聞かれたら必ずランクインさせる程、個人的神展覧会でした。
そもそも『食×アート』は私の興味ドンピシャを打ち抜いており、この企画展の告知を見たとき、「あ、これは行かなければ絶対後悔するやつだ。」と直感的に思ったことを覚えています。
私の展覧会における戦利品は決まって“展覧会図録”を選びます。
後から見返しても、分かりやすく展覧会の内容を思い出せますし、本物の展示物こそ購入できませんが、ミニュチュアになった作品たちを自宅に連れて帰れる気持ちがして、私は“展覧会図録”が大好きなのです。
なにより、作品の解説や作家さんの紹介、会場では知りえなかった豆知識なんかも盛りだくさんで、私は大抵の場合「え!?本当にこの値段でいいの!?」と一人で興奮してしまいます。
そしていつも、この展覧会を企画してくださった方々に感謝をするのです。
お土産ご紹介
前置きが大変長くなりましたが、当展覧会で購入したお土産はこちらです。
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執筆:安森敏信(北斎館館長、萬美術屋) 林綾野(アートキッチン) 北村美香(K’s Office)
協力:藤澤茜 編集:來嶋路子 産経新聞社 翻訳:マーサ・マクリントク
写真:竹内章雄 デザイン:守屋史世(ea) 印刷:NISSHA
発行:博報堂DYメディアパートナーズ 産経新聞社 TBS 森アーツセンター
全318ページにもなる非常にボリューミー且つ大満足の内容となっています。(横から見ると、図鑑のように分厚く持つとずっしり重たいです。)
薄い和紙のような材質の紙の下に透けて見える浮世絵の女性。
表紙の時点で非常に上質な雰囲気が漂っており、私は一目見た瞬間に買うことが確定しました。
ページをめくると、食べている姿が印象的に描かれた色鮮やかな浮世絵の数々や、その食べ物や料理の写真が挿しこまれ、さらにはご丁寧にレシピまで掲載しています。
江戸時代からこの食べ物があったんだな、この時期にこんな意味をもって食べられていたんだな、と面白いエピソードもあり、大変勉強になる内容も含まれているのです。
最高でしょ?
ここで当書の中で展覧会について書かれた内容を一部抜粋してご紹介させていただきます。
豊かな江戸の風俗史として、食のシーンは浮世絵の世界に度々描き表されてきました。
葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳など現代でも人気を博す浮世絵師たちも江戸の食の風景を描いています。鰹の初売り、夏の白玉、秋の初茄子、雪中の蕎麦屋など、江戸の人々が移りゆく季節の中で生きる姿がそこにはあります。
本展では、浮世絵そのものの魅力を伝えるとともに、現代のレシピ本に相当する当時の料理書もご紹介いたします。江戸の人々が食生活に取り入れた実用書や、今に受け継がれる当時の食の工夫が込められた老舗の技、作品で描かれる料理の再現展示を通じて江戸の台所をより立体的にお見せいたします。
更に今回ならではの試みとして、展覧会鑑賞後には会場で紹介したレシピを再現した料理を提供する場を展開し、江戸の「味」を体験する仕掛けを施します。「目」と「舌」で展覧会を楽しんでいただけましたら幸いです。
もう一度言いますが、最高でしょ?
控えめに言って神企画です。
思い出して、もう一度行きたくなってきました。
これからもこんな魅力的な展覧会にたくさん出会えたらいいなと心から思います。
最後に
今後もお土産とともに、当初を振り返りつつ同志の皆様と繋がれたらとっても嬉しいです。(あわよくば恒例にしたい。)
よろしければ皆様のベスト展覧会も、そこで買ったお気に入りのグッズとともに教えてくださいませ!
それでは今回はこの辺で。
何卒、よしなに。
(会場で一緒にゲットしたお気に入りの“しおり”を添えて。前世の私…?)
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