何歳になっても、知らない事ってたくさんある。だから面白い。【おてつびとインタビュー vol.6】
「学生しか参加できないんですか……?」と聞かれることが多いおてつたびですが、現在、ありがたいことに社会人の方の参加も増えています。
今回のおてつさんは、繰り返しいくつもの地域におてつたびをされている、社会人の中上 彩さん。
繰り返しおてつたびを使う理由や、おてつたび先の魅力について伺いました!
●おてつたび先データ①●
地域:和歌山県・紀の川市
期間:2020年09月20日(金)〜23日(月)
おてつたび内容:直売所内での接客、品出し、商品管理、荷作り、イートインなど
https://otetsutabi.com/plans/7
●おてつたび先データ②●
地域:新潟県・妙高市
期間:2020年08月20日(木)〜30日(日)
おてつたび内容:フロントやホールでの接客、お掃除やベッドメイク、調理補助など
https://otetsutabi.com/plans/64
●おてつたび先データ③●
地域:千葉県・千葉市
期間:2020年09月21日(月)
おてつたび内容:イチゴ苗の植え付け
https://otetsutabi.com/plans/105
◆偶然が重なり出会った「おてつたび」
生まれた場所は東京ですが、埼玉県で育ちました。普段は、マーケティング会社で事務職をしています。
おてつたびは去年から使っていて、先日行った日帰りのおてつたびが3回目の参加ですね。
私がおてつたびを知って利用し始めたのは、小さな偶然の重なりなのですが、始まりはおてつたび先がいくつかある、岐阜県・飛騨市との関わりからでした。
父が飛騨市出身なので、だいたい年に1回程度は飛騨を訪れています。
飛騨市には、飛騨市外に住んでいる飛騨市が好きな方なら誰でも会員になれて、様々な特典がある「飛騨市ファンクラブ」というものがあります。
その存在を、飛騨市を訪れた際にお店でもらったチラシで知って登録していたところ、飛騨市に集まる企画がありました。
それに行ったら、たまたま飛騨市のおてつたびに参加していた方が来ていたんです。
その子が、一か月前くらいにおてつたびに参加していた当時大学生の女の子で、「今月はよく飛騨市に来ているなあ~。」という話から、初めておてつたびの事を聞いて、興味を持ちました。
最初の印象は、お手伝いをすることで旅費をおさえながら旅に行ける!おもしろそうだなあという感じです。特に学生さんは行きやすそうですよね。交通費って意外と負担だったりしますし。
思い返してみると、学生時代のバイトも働くことが目的というよりも、内容がおもしろそうだったり食事がついていたりすると行きたいなあって思っていましたし、どこかに行くきっかけとして、とても良いなあと思いました。
◆”知らない地域”が旅先の候補へ!
知らない地域に行くということにもピンときました。
どこへ行こう?と考えていくと、つい有名な観光地ばかりに行ってしまうから、知らない場所をおてつたびの募集で知って旅先の候補にできるのはメリットですよね。よく知られた観光地以外の地域に行けるというのは、やはり魅力的だなあと思います。
「観光」だと、もてなされて帰ってくることになるけれど、「おてつたび」だと、地域の人と働いたり、リアルな話を聞いたり、違ったふれあい方、普通の旅行では得られないものが得られます。
こんなに大変だったんだなあ、とか裏側の視点を知ることができるのもとても勉強になります。
私の場合はずっと、「行きたいなあ……」と思っていたものの予定が合わず、やっと参加できたのが去年の和歌山県のおてつたびでした。
それまでは、たまにHPをチェックしたり、メルマガで情報収集をしていました。
そういう意味では、先日参加した日帰りのおてつたびは、予定が空いていればすぐに行けるのが魅力的ですね。また似たような募集があったら行きたいと思います。
◆”何気ない瞬間”が楽しい
淡々と作業をすることが好きなので、私は農業系のおてつたびに惹かれます。
千葉県でのいちごの植え付けのおてつたびは、お手伝いに没頭できて良かったですし、和歌山県のファーマーズマーケットでのおてつたびで、ひたすら試食用の柿をむくお手伝いをしたことも楽しかったです。
一番最初に参加した和歌山のおてつたびでは、参加者4人で協力してお手伝いをする場面も多く、修学旅行みたいな感覚もありました。
マーケットで売っている果物や野菜を使ってサンドイッチづくりを企画するというお手伝いでは、何の材料が合うかだけでなく利益が出るかも考えなくてはいけないなど、初めて気づいた視点がいくつもありました。
誰が来るんだろう、うまくやれるかな、学生の方が多いのかなと思ってドキドキしていたけれど、行ってみると自然に馴染めたかなと思います。
同じ立場にいるのに私が年上と知った瞬間、そのことばかり意識されてしまって一瞬、壁ができてしまうこともあります。でも同じ作業をしていると自然と距離が近くなるので、気付いた時には普通に仲良くなっていました。
空き時間に皆で宿泊している旅館のすぐ近くの神社を散歩したり、些細なことが凄く楽しかったなあ……。休憩時間の何気ない会話だったり、そういうのが楽しかったです。
◆仕事の醍醐味を再発見
新潟県のホテルでのおてつたびでは、フロント・夕食宴会の食事出しのお手伝いなどをしました。一品ずつ、お客さんの食べ具合を見ながら次のお料理を出していく、以前、結婚式場のサービススタッフをしていた頃を思い出しました。
記念日のお客さんにサービスをしたときに、笑顔でありがとうございますって言ってもらえると嬉しいし、これがこういう仕事の醍醐味なんだなと感じました。
いつもと違う仕事をするのは刺激があって良いです。
たとえば、お客さんが食事時間に遅れているときには、お客様を迎える側としては温かいものを出したいから、まだかな?まだかな?って気になってしまう。
そういった、料理を出す側の大変さ、裏側の苦労を垣間見ると、お客さんの立場のときに遅れていたのは申し訳なかったかな、なんてあらためて気づきました。
休日には近くの足湯に行ったり、野尻湖に行ったり、いもり池に行ったりする以外は部屋でゆっくりしていました。
知らない人と話せたり、近くのおもしろいものとか食事だったり、地元情報を知ることができるのもおてつたびの魅力かな、と思います。
今回行けなかったところには、また時間をとって訪れた時に行ってみようかなと思います。
◆何歳になっても学ぶことがあるって面白い
千葉県のおてつたびのときは、朝9時くらいに集合して、午前3時間、午後3時間くらいお手伝いをしたかな。みんな植え付けに没頭してしまって、黙々と手を動かしていました。
まず、長く繋がったイチゴ苗があって、それを切る人、植える人という感じで分担するんですが、苗も植物・生き物だから、ひとつひとつ形が違うんです。それを、どう埋めようかと考える。
根元の芽が出てきそうな所には土をかけたら根腐れしてしまうなんてプチ技もおしえてもらって、この年齢になっても知らないことってたくさんあるなあと思いました。
何歳になっても人から学ぶことってあるなあ、おもしろいなあって。一生勉強、一生青春。まさにそのとおりだなと感じました。
■また次も違う地域を知ってみたい!
リピートの理由は、”単純に楽しかったから”ですね。
普通にアルバイトをするのとは違う。お金ではなくて、人とのふれあい、出会いとかが楽しいなと思いました。
新しいことを知る、初めて知ることがたくさんあるというか、プロの仕事を間近で見られるのでおもしろいです。農作業おてつたびもとても楽しかったので、また農作業のお手伝いがあったら参加したいですね。
社会人でも、何歳になっても、新しいことが学べます!普段とは違う非日常が楽しめるのはおてつたびのメリットだと思います。
行って楽しいと次も行きたくなる。……映画の予告編を見て、観たくなってしまうような感覚でしょうか。”行って楽しかったから、また行こう”という気持ちになるんですよね。
最初の一歩は、まったく知らなければ不安かもしれないです。思い切って一歩踏み出すと、また行きたくなりますよ。
1回だけでは見きれないところとか、あと、季節によって違うものとかもありますし……。同じ場所でも、おてつたび先の方に”また来てよ”って言われるとまた行きたくなりますよね。
この先もまた、違う地域でもおてつたびしてみたいなと思います。
◆編集後記
和歌山県のおてつたびには、さきっちょも参加していたので中上さんとは一年ぶりの再会!久々に思い出話で盛り上がりました。
いつか、一緒におてつたびをした4人で、おてつたび先の人たちに会いに行きたいですね。
中上さん、ありがとうございました!
〈インタビュー・構成・執筆:田中沙季(さきっちょ)〉
⭐おてつたび先地域⭐
◆紀の川市公式HP
http://www.city.kinokawa.lg.jp
◆紀の川市観光協会HP
https://www.kanko-kinokawa.jp
◆妙高市公式HP
https://www.city.myoko.niigata.jp
◆妙高市観光局HP
https://www.myoko.tv
◆千葉市公式HP
https://www.city.chiba.jp
◆千葉市観光協会公式HP
https://www.chibacity-ta.or.jp
⭐おてつたびの最新情報⭐
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