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「想いに共感してくれる方と働きたい」だから、私たちはおてつたびを利用しています【おてつたび/受入先インタビューvol.20】(兵庫県佐用町・glaminka SAYO)
兵庫県西部にある佐用町若州は、2008年に住む人がいなくなり“廃村”となりました。その集落をまるごと再生し、誕生したのが「glaminka SAYO」です。
glaminka(グラミンカ)は、グランピングと古民家を掛け合わせた宿泊施設。建築家たちが作り上げた4棟はそれぞれ空間が異なり、自然の中で非日常を楽しむことができます。
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地域交流イベントも開かれ、多くの人に愛されている場所です。
今回は、2022年からおてつたびを利用している、元教員でglaminka代表の大西 猛(おおにし たけし)さんに、おてつたびの魅力をうかがいました!
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大西さんのご経歴を教えてください
はじめまして!
glaminka代表の大西と申します。中学校の教員だった自分が、なんで宿泊業を始めたのか?と思われるかもしれないので、少しさかのぼってお話させてください。
私は大学を卒業してすぐ、神戸で教員になりました。赴任して驚いたのは「大人になりたくない」と口にする子がいたこと。それなら自分が「大人って面白い!」って思ってもらえるような、ワクワクした大人の姿を見せ続けようと決めました。
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教員生活は楽しくて楽しくて、先生は天職だと思いながら過ごしていました。
ところが10年ほど経ったある日、転機が訪れました。生徒の進路相談に乗っていた時「先生はなんで留学せんかったん?」と聞かれてハッとしたんです。
私の夢は海外に留学することだったんですよね。
いつも生徒にワクワク生きようって言っているのに、自分は夢を諦めようとしていると気付いてしまった。
生徒との面談が終わってすぐ、私は校長室まで全力疾走し「今年で学校を辞めます!」と宣言。翌年、教員を辞めて30歳でカナダに留学したんです。
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glaminkaを始めることになった経緯
帰国したら教員に戻ろうと思っていました。でも、留学してさまざまな人と出会ううちに、意外と大人も弱音や愚痴を吐くんだなと気付いたんです。
「あ、みんな安心できる居場所ないんや」と思い、だったら私がその居場所を作ったらいいんや!と考えるようになりました。
そして帰国後、教員仲間と一緒に『笑顔が生まれる居場所づくり』を理念に、glaminkaを立ち上げることにしたんです。
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そして、たくさんの方にご協力いただきながら、2018年に兵庫県の神河町にglaminnka KAMIKAWAを、2021年には佐用町にglaminka SAYOをオープンさせました。
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おてつたびを知った経緯
宿泊棟を建てる際、ボランティアで来てくれた方が「glaminkaに合いそうなサイトがありますよ」とおてつたびのことを教えてくれたんです。
ちょうどその頃、人材確保で悩んでいました。若州というエリアは、佐用町の人にとっても「どこそこ?」となるような辺鄙なところ。住み込みで働いてくれる人を探すのは難しいと感じていました。
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おてつたびのサイトを覗いてみたら、日本各地から多くの方が参加されていることを知りました。glaminkaのブランドコンセプトである"地域交流の拠点”との相性も良く、とても魅力的に感じたため、おてつたびに登録し、利用しました。
各地で活躍する人が集まってくれるのは魅力的ですし、都会に住んでいる人にとっても、非日常を味わえるこの場所は「ぜひ行ってみたい」と思ってもらえるのではないかと思ったんです。
おてつたび利用前に不安だったこと
おてつたびは採用面接ができない点が不安でした。私、普段は1時間以上かけて面接するんですよ。
だから応募動機やプロフィールなど、文面だけで人柄を読みとって採用するというのが最初はとても怖かったです。
おてつたびで初めて採用したのは、国内外でいろいろな経験をされてきた女性でした。彼女が来たらスタッフの視野がぐんと広がるんじゃないかなと感じたんです。
おてつたびを利用した感想
初めておてつたびの方が来る日、ドキドキしながら駅まで迎えに行きました。すると「大西さーん!初めまして〜!いえ〜い!」と笑顔の女性が階段を駆け下りて来たんです!
めちゃめちゃ明るい方で、実は最初はちょっと圧倒されました(笑)でも、仕事が始まるとすごく丁寧に取り組んでくれて。そのギャップに驚きつつ、いろいろなことを安心してお任せすることができました。
仕事が終われば「ビール飲もうぜー!!」と彼女のかけ声。おかげでスタッフも暮らしと仕事にメリハリがつくようになりましたし、海外の話を聞けて刺激ももらえました。
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彼女も「glaminkaは最高の場所だ」と言ってくれて、お互いにいい影響があったと感じ、おてつたびはすごくいいシステムだから、これからもどんどん利用しようと思いました。
おてつたびではどんなお手伝いをしてもらっているの?
みなさんにはバリバリ働いてもらっています。お風呂やトイレの掃除、布団や焚火の準備、お客さまの荷物の運搬まで、幅広い業務をお願いしていますね。
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うちでは仕事に入ってもらう前に、必ず1時間くらいかけて会社説明をしています。お互いを知りながら「glaminkaはこういう会社で、こんなことを大切にしている」というのを伝えているんです。
私は教員だったので、ひとりひとりと本気で向き合いたいという気持ちが強いんですよね。みなさんの興味や関心も意識したうえで、仕事をお任せするようにしています。
おてつたびを受け入れる際に、工夫していること
工夫していることはいくつかありますね。
まず、すべてにおいてマニュアルを作っていて、困ったらそれを見れば解決できるようにしています。
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また、初任者管理カードを作って、できることが増えたらそのカードにマルをつけるというのもやっています。本人は「できる仕事が増えた」と実感できますし、こちらとしても同じことをもう一度教えるということが減ってきました。
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あとは、おてつたびのスケジュールを組む時に、あえて前後の募集が数日かぶるようにしています。先におてつたびで来た人が、次の人に教えるという仕組みにしているんですね。
おてつたび初日で不安な方も、先に来ている人に教えてもらうことで「1週間でこのレベルまでいけるんや!」と目標ができますし、教える側も「私、できるようになってる」と自尊感情が高まりますよね。
マニュアルだけではなくて、人と人とがちゃんと繋がりながら課題をクリアしていってほしいと思っているんです。コミュニケーションを通して、参加者たちの自信や成長に繋がったら嬉しいですよね。今はこの仕組みが非常に上手く回っています!
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また、スタッフとみなさんの交流が深まるよう、勤務後はシェアハウスでみんなでワイワイと一緒に料理をして食卓を囲んでいます。
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夜はカードゲームをしたり、サウナに入ったり、焚き火をしながら語り合ったり……。楽しい時間を過ごしてもらえるといいなと思っています。
中には人生に悩んでいる方もいるのですが、glaminkaでさまざまな価値観に触れるうちに「自分が悩んでたのは何だったんだろ」と前を向く姿を見ることもあります。
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再訪してくれる方もいますし、「新しい挑戦ができました!」と連絡をくれる方もいましたね。参加者たちのポジティブな変化を見ると、嬉しい気持ちになります。
おてつたびの魅力とは
glaminkaでは大切にしていることがたくさんあります。お客さまに最高のサービスを提供したいし、地方創生も模索していきたい。そして、そのためにより良いチームでありたい。
おてつたびは、そんな私たちの"想い”に共感した方が来てくれるのが魅力です。
応募者の志望動機には、glaminkaにどれだけ興味を持ってるかが凝縮されてると思っています。私もスタッフたちも、“想い”のある方と一緒に働きたいと思っているので、隅々まで読んで採用しています。
これまで50名以上の方を受け入れてきて、ありがたいことに本当にみなさん素晴らしい方でした。今ではおてつたびの採用を軸に、経営を回せるようになっています。
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最後に一言お願いします!
これからも、みんなでglaminkaをより良い場所にしていきたいです。そうすれば、そこで働く人の人生も、きっともっと楽しくなるんじゃないでしょうか!
私自身も「大人って面白い」と思ってもらえるような大人であり続けたいです。教員時代から抱いている自分の想いが、おてつたびのみなさんにも伝わってくれていたら嬉しいですね。
glaminkaさんでのおてつたびの様子はYouTubeで視聴できます。
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【取材:園田 稚彩 執筆:やまくぼ】