セラピストライフ
私は39歳の時にそれまでの仕事を辞め、セラピストとして活動するために最初にはじめたのは…。
今でもたまーに書いているアメブロからでした。
当時、今のようにSNSも充実しておらず、mixiや Twitter、そしてアメブロくらいだったような記憶です。
前日まで食品メーカーの経理事務としと勤務していた私が、突然セラピストになります宣言をした訳ですが、どういう訳か「セラピスト」という肩書きを数年は名乗れなかった。
まぁ、この話はおいおいということで。
セラピストになるためにしたもうひとつのことは、図書館通い。
人体の不思議について。
これは自分の病気の事もあり、謎に満ちている人の体のことを知る必要があると素人ながらに考えました。
最初はそれこそ絵本のような人体図鑑から入っていき、何をやっているのか訳が分からなくなり(笑)
自分なりに整理をし始めたのです。
私、セラピストになりたい
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体のどこを触る?
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背面だけ
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足の裏は?
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触る
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どうやって?
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手で
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何もつけずに?
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オイルかクリーム
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アロマオイルは?
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使いたい
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アロマのこと知ってる?
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ユーカリとラベンダーしか知らない
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これも勉強せな
みたいな感じで、先輩の紹介でニールズヤードの個人レッスンを3ヶ月間受講することにした。
今ではとても馴染みのあるアロマセラピー。
一言でいうならいい香りでリラックスみたいな感じかな。
しかし、このアロマセラピーの世界の奥深さに驚いたわけです。
ひとつひとつの植物から採れたオイルには薬理作用なるものがあり、優れたものであること。
またそれらの使い方を誤ると危険であること。
ブレンドすると作用が変わってしまうこと。
そして精油が物語として語り継がれていることなど沢山の知らなかったことを知ることができました。
正直、アロマトリートメントのサロンを開業するのは無資格でもできるため、とても多くのサロンさんができています。
でも私的に思うのは、やはりベースとなるアロマセラピーを学ぶこと、そして人の体に触れ慣れていることはとても重要。
ここで私の幼少期のばあちゃんへの肩揉みは活きてきたのだと確信しました。
そして、誰もが最初からうまく行くわけなんかないと思います。
私だってそう思ってました。
きちんと対価をいただくまで、それはそれは何度も何度も人に協力していただき、お風呂の中でも浴槽を足に見立てて練習したり、寝るまで娘の足の裏で練習したり。
そして初めてのご予約を頂き、出張でお仕事をさせていただきました。
その方はそれまで私がお世話になっていた美容室の方。
60分のトリートメントが終了し、3,500円を有難く頂戴致しました。
翌日お礼の電話をすると
「あの後、気分が悪くなったのよね。あなた保険には入ってる?何かあったら保険はでるの?」と言われたのです。
お話を聞くと、自分には持病があり、本当はあまり気乗りしてなかったが可哀想だから受けてやったということ。
カウンセリングシートには持病の欄に何も記入がなく、とても楽しみにしてました。と言われてたのに。
施術前のカウンセリングでは持病のお話しもなく、体調も良い。
早くトリートメントを受けたかったという会話やメモ書きも残っていたため、どの様に具合が悪いのか、また精油の薬理作用を勉強中の私はキャリアオイルでのみのトリートメントをし、芳香浴で少しオレンジを焚いていただけだった。
のちにそこのスタッフさんから、サオリさんは可哀想なキャラでいればいいのに身の程をわきまえずに商売をしようとするなんて生意気。
具合が悪いっていったらすぐ辞めちゃうよ笑とその方が言っていたということを聞いてしまった。
という、私のセラピストデビューのお話。