コロナで疲れてしまう理由
今回のよもやまTalkでは、日蓮宗妙性寺の近藤玄純住職に「コロナ疲れ」をテーマにお話を伺ってきました。
コロナウイルスが蔓延し始めてから早くも1年半。
収束するどころか、その糸口がますます見えなくなってきていますね。
そんな中で、頑張りたくても頑張れなかったり、なんとなくモヤモヤした気持ちを抱えている方が多いのではないでしょうか?
「コロナ疲れ」という言葉が一般的になってきていることからも、そのことが窺えます
なぜ人は感染症の蔓延といった社会の変化に適応しきれずに疲れを感じてしまうのでしょうか?
住職は、この「コロナ疲れ」は、自分にとって都合の良い考え方をする人間の性に起因していると仰られています。
多くの人がコロナ以前の日常が当たり前のものであると認識しており、いつか元通りになると信じて疑わない。
そのことが「コロナ疲れ」の根本的な原因であるのです。
お釈迦様の言葉に、「諸行無常」という言葉があります。
全てのものは変化していき、思い通りにならないということです。
毎日変化が起きるのは当たり前であり、他人の身に起きている出来事は自分にも起こり得るという認識を心の中心に据える。
こうすることで、変化を受け入れて順応していくことが可能になります。
過去を回想して、現在に幻滅することがなくなるのです。
人は一度でも経験をすると、経験をする前の自分には二度と戻れません。
こういった当たり前のことを受け入れる姿勢こそが、今求められているのかもしれません。