傷みをともなう言葉

お寺で暮らすようになってからも、はじめのうちは、喋るのがこわかった

言葉を間違うと、傷みをともなったから

安易に言葉を発しては、クイズ番組で不正解をもらうように、私は間違えた

その時は、傍目にはわからいが、痛みというか、なんらかの衝撃をくらう気がして、はっと目を瞑って、しばらくその余韻が去るまで、耐えなければならなかった

ふりかざされた日本刀をよけるも、風圧で切り傷をつけられたような痛み

だん！っとつよくボクシングミットで頭を殴られたような衝撃

そのどちらもがあるような