うみねこのなく頃に EP2 初見感想 考察
表舞台にベアトリーチェが参戦し、本格的に魔法バトルが展開されて驚きのEP2でした。
幾人かのキャラの掘り下げや、新キャラの登場で盛り上がってきたなぁ!って感じ
嘉音のあの腕の形はブレードを違和感なく出すためだったんだなと笑い、紗音も魔法使えんのかいと驚いた。
ベアトと戦人の赤の宣言を使った舌戦がとにかく面白かった!
印象的だったキャラ
楼座
今回の主人公ですよね、真里亞との関係性も含めての更なる掘り下げ。
人前だろうとめちゃくちゃぶちのめしてたのは可哀想だけどもう笑ってしまった。
終盤やたら男前のヤンキーみたいな言動になってて面白かった。装填の終えた真里亞に「上出来!」は面白すぎるだろ。
通常末っ子というのは一番寵愛を受ける甘えっ子ポジションだと思うのですが、右代宮家はかなり特殊なので歳上の人にイビられ続けた結果、自分で自身を肯定できない卑屈な性格になってしまったのか。
真里亞に対して厳しいのは、発達の遅れがそのまま自身の劣等の証明に感じてしまったからなのかなと思いました。
あの家、情操教育に悪すぎる。
ベアトリーチェ
遂に参戦?いんのかいないのかよくわかりませんが、魔法で大暴れしてましたね。
金蔵の事を憎からず思ってたり、自分を否定されることを嫌がったり人間味がある人だった。
上位存在というよりは我儘な少女がそのまま体だけデカくなったみたいな情緒の幼さを感じる人。
朱志香と嘉音
この二人なんかいい感じやんと思っていたら実際そうなりかけていたカップル。
歳の近い男女が近くにいたらまぁそうなるわな!
朱志香が学祭でニコニコ風味の曲を歌っているのを見て歳を感じたり、嘉音のビームサーベルで爆笑したり飽きさせない二人だった。
紗音と譲治
命令だよ?で何度でも笑顔になる主従カップル。
今回紗音の掘り下げがかなりあって、意外と芯の強いところもあるんだと見る目が変わりました。
絵羽が明確に紗音を拒否していることが分かった事によって、EP1の理解度も少し深まった気がする。
金蔵
前回はちゃんと死んでいたようです。記憶引き継いでるの?
ベアトリーチェとの馴れ初めを「終戦の……」から思い出してるけど、第一と第二どっちの世界大戦なんだろう。
使用人を魔法使いとして育てていたっぽく、更にわけわかんねぇなこの人と思った。
密室トリックについての考察
礼拝堂
最初の礼拝堂のトリックは作中で言われている通り「鍵の入れ替え」で説明がつくと思います。そしてこれは後述の使用人室での伏線だとも思っている。
最初の夜を生き抜いた楼座は、これから続く一連の事件の犯人の一人であるとも考えています。
夜に他の大人と礼拝堂にてベアトリーチェと邂逅している様子があったこと、碑文の第2、第3の晩は「残されし者は~」から文章が始まることなどから、『第1の晩は7人以上の中から6人の生贄が選ばれ、選ばれなかった人間が残りの儀式を進める必要がある』と考えました。
どういった類の強制力が働いてベアトリーチェに協力しているのか、はっきりしたことは言えませんが、お茶会まで見た後だと真里亞が人質に取られていたのかなと想像します。
大人たちは全員お金が欲しいから黄金の取引も合わせてあったのかな?
「頭数が減れば、それだけ取り分が増えるぞ!」みたいな唆しもありそう……
実際EP1と比較して金塊が2つ増えて金銭的な強制力も増していたしなぁ~
今回3つになっていたのは『協力者が複数必要だったから山分けのため増やした』が理由?
朱志香の部屋
ここでのトリックの答えはズバリ、『朱志香の肉体は死んでおらず、自身で内側から鍵をかけた』です。
根拠は、後述の使用人室でベアトリーチェが、部屋の中に戦人の認識している人間以外の人間は隠れていない、というような内容を赤で宣言しますが、その中に
という文章があり、所々赤になっていますが、「朱志香ももちろん含む。」の前の「死体の」の部分が白文字になっています。
配信中に「朱志香の死体発見時の【朱志香の死体】のところは赤色だろう」と指摘があり、『確かに……ぐぬぬ……』となったのですが、ではなぜあとに続く「死体の」の部分も赤で言わないのでしょうか?
嘉音の死については赤ではっきり宣言したのに?
そこが赤色なのはあくまで『時制を表現するための共通認識』としての引用に過ぎないともとれる、その場その時点では皆「死体」だと認識したのだから。
そこで死体と定義したのだから十分だとベアトリーチェは考えたのか、はたまた単純に誤植なのか。
この説を補強できそうな要素として少し弱い気がしますがもう一つあり、南條が死亡を断言している点です。
検死は専門外だ!とうろたえる様子をEP1で見せていたにも関わらず、この場では断言して話を次に進めている。
まぁ6人一気に死んでたらテンパるし、明らかな凶器が死ぬような刺さり方してたら「死んでるやろ」となるのはまぁわかるし、現場保全が言い分としてありますが、脈ぐらい測るもんなんじゃないの?普通?
楼座も性急に嘉音や他の使用人が犯人であるという論調を作り、朱志香の状態から気を逸らそうとしているようにも見えます。
つまり僕の中ではこの時点、楼座、南條、朱志香は犯人グループとして繋がっていると考えています。
朱志香に関しては後に嘉音との霊界通信の描写が挟まるので、別人格として動いているのかな?とか都合良く考えちゃいますが、少なくとも『朱志香の肉体はあの場で生存している可能性が否定できない』と思いました。
使用人室
ここ正直自信がないんですが、トリックの正体は『嘉音に扮した朱志香が偽物の鍵を封筒に入れ、自分は本物のマスターキーで施錠して外に出た』だと考えています。
赤の宣言によると、唯一の出入り口は扉と窓、その場には戦人の認識している人しかおらず、隠し扉なども存在しない、しかし、鍵はすべて内側に存在している。
上記以外にもいくつか考えました。
隠し扉は無いが出口専用の隠し穴はありそこから出た。
隠し壁のようなものがありそれで仕切った空間に犯人と死体が存在している、なので上記の宣言を完全に回避できる。
外で施錠したあと封筒を扉の隙間からスッってやった。
そもそもマスターキーの形について描写がないのだから、偽物という可能性もあり得るのでは?
例えば、朱志香の部屋の鍵についたマスコットを外せば他のマスターキーと見分けがつかなくなるとか。
EP1の終盤複数の鍵束を持った譲治が鍵の判別ができなかったし。
他にもマスターキーによく似た鍵ぐらい一個くらいあるだろ多分……
かなり憶測に頼っているので何度も言うように自信がありませんが、ここでマスターキーを持ち出し外に出れるなら、後にある密室のトリックにも理屈を通せるので一番ありえる説として紹介しました。
じゃあ死体はどこにいったんだよ?と聞かれればはっきりとは分かりません。
『窓から外に投げてわからない位置に移動させた』ぐらいが有り得そうだなと思っていますが、主題は赤の宣言を回避し物理的な犯行の可能性を立証すること。
つまり言いがかりをつけれればそれでいいので死体は……まぁ……いいじゃないですか……
ここだけは別に朱志香でなくても、おそらくグルの南條が熊沢を切りつけ、自身もそれを偽装する、ないし死なない程度に自傷する、みたいな予想もありました。
しかし、それだと後に南條、熊沢両名の死体が見つかった時と近い時間に起こっている後述の夏妃の部屋での密室が説明できなくなるので、体格の似ている朱志香が犯人としました。
そもそも死んでいなかったなら自由に動き回れるし。
一周目、ここのトリックが全然わからなくて戦人と一緒に頭を抱えました……
こりゃ魔女いるなって……
夏妃の部屋
ここまでのトリックで『自由に動き回れる朱志香』と『マスターキー』と『協力者である楼座』が揃っています。
夏妃の部屋で3人を殺して施錠して外へ、楼座たちと入れ替わりで部屋に行き、戦人に見つかるような位置に手紙を、楼座にだけ分かる位置にマスターキーを置いて、自分は部屋の中に潜伏する。
これでマスターキーを全て楼座が持っているのに2つの部屋が施錠されていたにも関わらず、さっきまでなかった手紙が置いてある、のトリックの説明ができると思います。
上のほうで結構無理やりトリックを解決させてるので、なんかもうここまできたらどうにでもなるよなって。
密室トリックまとめ
犯人とか、鍵の見た目とか、赤の宣言に関して都合よく解釈しているところがめちゃくちゃあります。
真里亞が人質に取られているであろう楼座と、何らかの手にかかった朱志香はまだ分かるけど、南條は『怪しいし都合が良いから』って理由で犯人にしたので、ベアトリーチェ側に協力する動機その他一切はマジでわかりません。
強いて言うなら、今回金蔵が最後まで生き残りましたが、それは友人である南條が協力を条件にベアトリーチェ側と取引した結果でもあるのかなと思ったり。
この医者……人となりが分からなすぎて妄想しか出てこない……
碑文について
碑文の中に度々出てくる「鍵」について、自分でもちょっとどうなの?と思う説なんですが、「愛」なのかなと思いました。
根拠として
1.第一の晩の生贄の発見場所が愛にまつわる場所である
EP1:バラ庭園の倉庫→バラの花言葉
EP2:礼拝堂→式場として使用する話があった
2.EP2内で愛についての言及が度々あること、全なる一元素?
3.碑文の内容を以下と読み解く。
鮎の川を『魚』として下る→里がある、つまり魚編に里で『鯉(恋)』。
その里にて二人が口にし岸を探れ、ここは『鱚(キス)』を意味していると考えました。
鱚という名前は、その魚自体が岸でよく見られることから名付けられたという説があるそうで、口づけという意味でもあるなら「二人が口にし」の意味も通ります。
この一連の過程を鍵として「愛」と表現したのかなと。
ちょっとロマンティックが過ぎる気がするんですけどホントに。
実際にあった金蔵とベアトリーチェの思い出を、謎として碑文に起こしたのかな?
問題は、だから何だよ?っていうか……鍵が「愛」だとしても別に謎が解けるわけじゃないっていうか……
碑文に理屈を通すだけならEP1で地理から考察してるのがあるし、実際黄金の場所を表している場所なのかな?とは今でも思っているので、あくまで考えの一つということで……
わからない事
第一の晩で6人を殺害した方法
遺体の状態を見ると、今回は腹部を割かれたことによる死も有り得そうですが、6人が大人しくお腹を割かれてくれるもんでしょうか?
EP1の予想と同じく今回も毒物によるもので、立ち会った内の何人かだけ解毒できて生き残る。
そして今後の儀式を続ける、と予想します。でも確信がもてね~赤いインクで描かれる魔法陣の意味
なぜわざわざ手間をかけてあの印を残すのか?
どのような意味が込められているのか?
誰かに対するメッセージ、作業指示書みたいなものなのかな?とか
プレイヤーに対する煽りなのかな?とか色々考えたけどわからない……黄金が3つになったこと
上にも書きましたが、金銭的な強制力を上げるため、儀式遂行の参加人数を増やすため、と予想します。
元々持っていた蔵臼以外にも、資金力と社会的立場のある絵羽と留弗夫がインゴットを手に入れていた、もありそうだなと思ってたけど作中で否定されてしまいました……第3の晩は?
元々碑文の中でも『なんやこれ?』って思っていて、EP1だと手紙に文言が書いてあるだけでしたけど……
今回に至っては何にもなかった。何?
これまでも儀式を進めている人たちは『間違った方法』で儀式を進めていたためベアトリーチェに敗北していたということなんだろうか?嘉音の偽物、山羊頭、ブレード、バリア、煉獄の七杭等の魔法の数々
なんだこれは……?
てっきり魔法を論理で否定するゲームだと思っていました。
全然そんなことなかった。
お茶会にて登場したベルンカステル卿なるひぐらしが鳴く頃に活躍してそうな女の子が、戦人に対し何らかのサポートをしていたようですが、何もわからん。
記憶が継承されていたっぽいのはそれの影響?
最後に
お茶会にて新キャラ、ラムダデルタ卿が登場しましたね。
能力は見た目の性格通りのパワーゴリ押し系らしいですが、能力って何だよって感じですけどこっちは。
次のEP3から本格参戦なのかな?煉獄の七杭やらなんやらもいっぱい出てくるらしい。
EP1と比較してゲームの大まかな流れや、差異によって理解が深まった部分、仮説が立ったところが色々あるので、そこと照らしていくのが今から楽しみです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。